放射能時代の登山・北アルプス③ | F.O.E. to F.O.E.

F.O.E. to F.O.E.

Friend or Enemy から Friend of Earth な生き方へ。
人も動物も植物も鉱物も、地球から生まれてきた細胞には
すべてとつながり合える記憶が刻まれているはず。
登山・ガーデニング・健康オタク道などつれづれに。

10/13 快晴
・双六小屋~分岐 登り坂で0.09。
・分岐~稜線ルートで双六岳山頂。0.06。
やはり吹きさらしで標高の高い山頂は低い。

F.O.E. to F.O.E.
・双六岳~三俣蓮華岳。0.06-0.07。山頂は0.05。
・三俣蓮華岳~三俣山荘。
下り坂でどんどん数値が上がって0.11-0.12に。

槍から遠ざかるにつれ、線量が低くなる感じがあって
ちょっと安心していたら、甘すぎました。

・三俣山荘~鷲羽岳。
 登り坂で吹きさらしの岩稜帯にもかかわらず、
 どんどん数値が上昇し、0.18-0.26。 
・鷲羽岳山頂は0.17。

ひとつ分からないのが鷲羽岳の高い数値です。
感覚的には槍ヶ岳から離れるほどに数値が低くなる感じがあったのに、
鷲羽岳だけは吹きさらしの所も、数値がとても高かったです。
ウィキペディアによると、「南側は花崗閃緑岩 から成る」とあり、
山が自然放射線を強く出す岩でできている可能性と、
もう一つは東から燕岳~大天井岳を越えた放射能が届いて溜まった可能性、
そして放射能が東ではなく、北から来た可能性があると思います。

もしそうであるとすると、冬にスキーで賑わう
白馬・鹿島槍・五竜あたりの山々や、
黒部ダムや七倉ダムのある谷の数値が気になります。
長野県の航空モニタリングの結果が待たれます。

・三俣蓮華手前の分岐~双六山荘まで、
 双六岳の山頂を通らず東側の斜面の巻道ルートを通る。
 0.08-0.13。山頂を通る稜線ルートが0.06-0.07だったので
 やはり同じ山でも斜面は高めに出る。
・双六小屋~弓折乗越 0.08-0.10
・弓折乗越~鏡平山荘 0.06-0.08

10/14 曇り
・鏡平山荘 0.07

鏡平の線量が低かったので、放射能はあらかた右俣谷に落ち、
奥丸山を越えてこなかったのかと思いました。

・シンウドガ原0.07。しかしここを越えると上がり始め、0.15-0.18に。
・登山道口~新穂高温泉 0.13-0.15、
 色とりどりの落ち葉がきれいに舞い散る、紅葉真っ盛りの道でした。

今年は紅葉の前に雪が降ったので、紅葉が今ひとつという声を
いろいろなところで聞きましたが、
私にとっては本当にきれいで・・・・また来られるかどうか分からないから、
何度も何度も、しっかりと目に焼き付けて、降りてきました。

 新穂高温泉周辺は0.11-0.13でした。

今回の測定で得られた大きな傾向として、
・吹きさらしの稜線は低い。
・山の斜面の樹林帯が特に高い>山の麓の樹林帯>稜線。
・標高が上がると数値は下がり、標高が下がると数値が上がる。
という傾向がありました。

今回の事故で放出されたセシウム134と137はほぼ半々。
セシウム137の半減期は30年、セシウム134の半減期は2年。
セシウムによる放射線量は、二年後には75%に。

体が元気であれば、生きているうちにまた
北アルプスに来る日もありそうな気がします。
これ以上の事故や汚染がなければ。

希望を捨てずに。
やっぱり山が大好きです。


ペタしてね