パルティータ、そしてソナタ J.S.Bach 初リハーサル | 西方音楽館のブログ

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館長と副館長が西方音楽館の魅力をお伝えします

6月27日(土)14:30~西方音楽館木洩れ陽ホールと


6月30日(火)18:30~宇都宮南図書館サザンクロスホールで開催される


廣海史帆(バロック・ヴァイオリン)と副館長横山博(チェンバロ)による


パルティータ、そしてソナタ J.S.Bach の初リハーサル。




今日6月8日西方音楽館木洩れ陽ホールで行われました。




真に迫るきっぱりとした演奏の廣海史帆と、鋭い洞察力に基づく繊細さ素敵さが魅力の横山博。


音楽的にも、性格的にも異なる2人が、どんな音楽を築き上げるのか!?・・・・・・


しかし、私の心の内には、不安より期待の方がはるかに大きくありました。


2人の違いが、きっと上手い具合に手をつなぎ、互いの音楽を織り込みつつ、相乗効果が生まれるであろうと。




オブリガートチェンバロ付きヴァイオリン・ソナタ第1番、第1楽章が、緊張のうちに始まりました。1回目はチェンバロがしっかりと響き、ヴァイオリンは付随するような感じ。2回目は、チェンバロがやや控えめ、ヴァイオリンが主役の感じ。しかし、3回目で、それぞれがほぼ対等に、時に力強く、時に繊細に、思い思いの音楽を自由に歌い、そのあまりの見事な演奏にすっかり聴き惚れてしまいました。


たったの3回で、お互いの良さを把握し、ごく自然に力を合わせて、2人だけの独自の世界を創り上げました。


続く楽章も、ほとんど問題なく、ほんの少しの取り決め、話し合いだけで、躍動感あふれる、上質の音楽が出来上がりました。


私の予測は、的中しました。


2人とも、知性、感性、音楽の分析力、アンサンブル能力に、とても優れていると思いました。




廣海史帆さんは、数年前、栃木[蔵の街]音楽祭賞の最後の受賞者です。その受賞コンサート終了直後、私は廣海さんにお願いし、メールアドレスを手帳に記していただきました。いつか、家でも演奏していただきたい、との願いを込めて。


私の願い、夢は、叶いました。




次回のリハーサルも、また、ご報告したいと思います。