「ベッドに座りましょうか」

「靴を脱ぎましょうか」

「横になりましょうか」

「杖をベッドの下に置きましょうか」

「起きましょうか」

「靴を履きましょうか」

「リハビリ室を2周歩きましょうか」

などなど。

1つ1つ声かけを丁寧にしている理学療法士を見かけます。

これは、もちろんその理学療法士のいい所として捉えることができますね。

とある病院では、

おもてなし

を大切にして、ホテルばりの対応をスタッフに求めている所もあるそうです。

靴を履いてもらう時も、靴を持って履きやすい位置にキープしてたり、

患者さんがきたら道を大きく開けたり…


いいこと…なのかな?

私は過度なサービスとしか見れませんが、それを良しとする所もあるみたいです。

でも私は理学療法士。

患者さんの機能改善のお手伝いして、目的とする能力向上を図るお仕事。

過剰サービスが、その機能改善の邪魔をすることもあるって考えたことがありますか?

例えば、認知症の患者さん。

「ベッドに座りましょうか」

「靴を脱ぎましょうか」

「横になりましょうか」

「杖をベッドの下に置きましょうか」

「起きましょうか」

「靴を履きましょうか」

「リハビリ室を2周歩きましょうか」

と丁寧に説明することでどういうことが起こるか。

それは、

自分の頭で考えなくなる。

これは少し考えれば分かることなのではないでしょうか?

全て、理学療法士が患者さんの行動を指示している状況。

こういう状況は意外とよく見かけます。

理学療法士は丁寧に説明しているつもり。

でも…

自発的な行動を促せてますか?

例えば、指示を減らして、

「ベッドで横になってお待ちください」

と結論だけ伝えたとします。

すると、全ての行程を患者さんは自分の頭で考えて行動しなければいけません。

それを見守るのも理学療法士の仕事。

大切な評価の一部ですよね。

何ができて何ができないのか。

記憶の保持が出来るのかどうか。

たくさんの項目を知ることができます。

丁寧に説明しているつもりですがそれって実は、

丁寧に命令しているだけ。

なのかもしれません。

リハビリテーションの主語は、

患者さん。

患者さんがどれだけ早く自分の頭で考え、行動を決め、自分の生活を取り戻していくか。

私はそこが重要だと考えています。

優しく丁寧に接することももちろん大切だとは思います。

でも私は理学療法士。

少しでも早く元の社会に復帰できるように、人によって接し方や伝え方を変えています。

私がこれまで学んできた中で、今現在提供できる方法の最善策を考えて実施してます。

だから、昨日の方法を繰り返すことは少ないです。

日々新たな発見があり、最善策は更新され続けます。

その日その日の患者さんの身体状況、精神状況、声のトーン、表情など全て含めて接し方を変えています。

毎日違うから面白い。

あなたも、丁寧に命令していませんか?

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