自分の頭の中をこうやって文章に起こしていくと、
なぜか教科書とは真逆なことが多いなぁと感じたこの頃。
よく理学療法士の評価の場面で、
「客観的な評価は?」
と言われることがある。
下記はわかりやすかったので引用です。
“多くの人が『妥当性』を感じる『評価』、それが『客観的評価』に値するものだと思います。この『客観的評価』は、多くの人が認知しているという前提のもと、「自己評価」にも「目標設定」にも、意思決定する際の「選択基準」の情報としても活用することができます。
『客観的評価』の難しさは、様々なスポーツにおいても言えることです。陸上競技の時間、距離、高さ、幅、ボーリングのスコア、そして、ゴルフのスコア、いずれも客観的な数字で示すことができるので、ゆるぎの無い『定量的評価』であり、『客観的評価』となります。勿論、コンディションや環境によって左右されるものですが、多くの人が納得して共感している評価になっていると言えるでしょう。”
確かに。
理学療法士にも客観的な評価は、必要な評価ですね。
でも、人の身体は数字で表せないことばかり。
そこを考えると、私は客観的な評価のほうが大切だということに疑問符がつく。
全ての感覚の評価は、現場では主観的な評価でしかわからない。
だから、それをまるまる信じるのは正直微妙なところ。
私が直接教えてる人にも、信じ過ぎるのはよくないよと教えてきた。
でも…
ちょっと待てよ?
西山は普段どう考えてるんだっけ?
と昨日の東京出張の帰りの飛行機の中で考えていた。
そこで気がつきました。
私は皆さんに嘘をついてました。
すみません。
私は患者さんの言ってる訴えを全て信じきっています。
ここが痛い…とか
こんな違和感がある…とか
ふわふわする…とか
ジンジンする…とか
その訴え全てを評価の対象にして、それありきで考えています。
反対に客観的な評価って、私はあまりしていないなぁと思います。
それがなぜなのか空から雲を眺めながら考えていました。
すると、
答えが降ってきました。
【今生きてる世界は自分の頭の中にしかないから】
へ?
なんの話?
このまま続けて素敵な歌詞でも書けそうな感じですが…
西山の治療対象者の多くは、
筋、骨、関節、筋膜、皮膚などの運動器を通して、
様々な感覚に対する反応を変える必要がある人。
簡単にいうと運動イメージの再構築が必要な人。
例えば、
左足を西山が動かし、
「ここで止めてください」と伝える。
「右足を同じ角度で止めてください」と自動運動してもらう。
この左右差を
こんなビフォーアフターを載せるとダメなんですよね?
広告ではないからいいのかな?
まぁ、ダメって言われたら消すので。
大切なのはここに至るまで
の過程。
運動器だけ変えてもなんの意味もなかったりするので。
筋力がその場で強くなっても、継続して使えなければいけない。
ROMがその場で改善しても、動きに伴わないといけない。
結局、変化した運動器に対して脳は新たな身体の運動イメージを再構築しなければいけない。
だから、私は患者さんの訴えを全て信じてます。
…
はい。繋がりがないですね。
もう少し詳しく説明していくので、お付き合いください。
客観的な評価よりも主観的な評価の重要性。
なぜかわかりますか?
今生きてる世界は自分の頭の中にしかないからリターンズ…笑
エンドレスパターンですね。
そうではなくて、
あなたが見てる色と私が見てる色は若干違います。
以前流行ったやつです。
白×金のワンピースなのか、
青×黒のワンピースなのか。
私には青×黒にしかみえません。
あなたが聴こえてる音と、おばあちゃんが聴こえてる音は違います。
あなたがA4用紙20枚の下に髪の毛一本置いて、紙の上から髪の毛を探す時の感覚と私が感じてる感覚も違います。
そんな全ての感覚は、その人が経験してきた積み重ねによって比較されて判断されているのに、
全く同じに物事を感じる人がいるとは到底思えない。
性格は一人一人違うということは、誰もが知ってる事実なのに、
感じ方は同じなはずだと考えるのはナンセンス。
相手が感じてる感覚が、どのように相手の脳内で作られているかということを考えられるようになる必要があると考えている。
主観的な評価を50%しか信じないのであれば、そこを見つけることは絶対にできない。
理学療法士として生きてる世界に、何も知識がない患者さんは入ることはできません。
でも患者さんの生きてる世界に、知識と経験が豊富な理学療法士は少しばかり入ることができます。
患者さんがどんな差異を感じ取って、そのような表現を使っているのかを大切にする。
大切なのでもう一度いいます。
どんな差異を感じ取っているのかを知る。
全ての感覚は、差異を感じ取っているのは知っているかと思います。
差異がなければ基本的に感覚は順応していきます。
だから、何かしら訴えがあるときは、どうやってその差異が作られているかを考えるクセをつけると、
相手が何を感じて考えているかが見えてきます。
たとえば、
彼女とご飯を食べてる時に、
白ご飯、冷奴、豚汁、焼き魚がメニューだったとして、
それを彼女が見た瞬間に何かを探し出す。
彼女のことを大切にしていつも観察している人であれば、
「冷奴に醤油がかかってないから醤油を探してるはずだ」
と分かるようになる。
もしくは、
「豚汁に七味をかけてるから〜」
と。
そうすると、彼女が言葉にする前にこちらが対応することができる。
それが気がきく男達の正体。
モテる男達の正体。
どれだけ相手のことを観察して、その差異を見つけていくのか。
それができる気がきく男達は、相手の頭の中の世界に入り込んでる証。
反対に、
客観的な評価として、多くの人が妥当だと感じる評価で考えてみると、
焼き魚には醤油をかけるのが一般的だとする。
これが客観的な評価。
多くのみんながそうしてる。
何かを探してるなぁと思って焼き魚には醤油だ!と客観的な評価をして、良かれと思って焼き魚に醤油をかけてしまう。
でも実は、彼女がいつも焼き魚にはレモンと大根おろしだけの人だった。
これが、教科書を信じると失敗する典型例。
多くの人はこうしてるから…と押し付けてしまう。
そうではなくて、
目の前の人がどう感じているのかをしっかりと考える。
その為に、主観的な評価が大切になる。
今の現状をどう考えているのか。
何を持ってそう思ってるのか。
そうやって相手のことを知っていくことで、
教科書には載っていないことでも対応できるようになる。
だから、
主観的な評価が必要なのは、
【今生きてる世界はその人の頭の中にしかないから】
生きてきた経験の積み重ねが一人一人違うから、見え方も感じ方も全て違う。
でも、表現される言葉のニュアンスは似ている。
だから、
いろいろな擬音語で表現してもらう。
ふわふわしてるとか、ビーンと突っ張るとか、スカッと抜けるとか…
そこから、その感覚を生み出してる差異を見つけていき、そこを修正していく。
うん。
まとまった。
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次回は11月4日(土)です!
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