金縛りは何回もある。
初めては中学3年生の時で、祖父の葬式の辺り。
まだ親族が座敷に布団を並べて寝ていて、夜中に目を覚ましたら心臓がめちゃくちゃ速くバクバクしていて、指をちょっとでも動かそうとしただけで心臓が破裂しそうなくらい凄い動悸だった。
声を発することも出来ず、動くことも出来ない。
金縛りのせいなのか、動悸のせいなのか今でも分からないけど、その時は動悸のせいだと感じていた。
そのうち遠くから救急車のサイレンの音が聞こえて来て、次第に近づいてウチの前を通り過ぎるとサイレンの音が小さくなり、それと共に動悸も治った。
それは今でも不思議な体験だった。
あとはシティーホテルに就職した1年目。
BARに配属されていたので、夕方からから夜中の勤務だったから帰宅して寝るのは毎朝6時前後。
当時は疲れていたので霊的な金縛りではないと思うけど、1週間毎朝金縛りになった時期がある。
新聞が来た音とか普通に聞いてるのに身体が動かない。
それ程ホテルの仕事は過酷だったように思う。
霊的な金縛りといえばうつ伏せに寝ている時に金縛りに遭って、その時は背中を片手で押さえつけられているような手の感触を背中に感じでいたから、それは霊的なものだったのかと。
その後もたまに金縛りには遭っていたけど、直近ではコロナが流行る直前でホテル暮らしを始めた頃。
横浜のとあるホテルを利用していたけど、4Fに宿泊している時は必ず金縛りに遭っていた。
ホテルのテレビは1度電源を切ると、次に電源を入れたらまず最初はホテルのインフォメーション画面になる。
ある日、テレビを点けっぱなしで寝てしまい金縛りに。
で、身体が動かないながらもテレビの音は聞こえていたのだが、夜中の通販を観ていたのにそれはインフォメーション画面の音楽で、金縛りが解けて起きてみるとテレビはやはりインフォメーションが流れていた。
1度切って点け直さないと出ない画面だから、その時はゾッとした。
で、次回からは4FはNGで!と、フロントスタッフにお願いしました。
それからここ3年は金縛りになってないけど、俺は霊感も無いからなあ。