【書評】図解で学ぶ コトラー入門 | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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そんな背景の中、益々プロジェクトマネジメントの重要性が問われるようになりました。弊社はプロジェクトマネジメントに特化したコンサルティング企業です。

図解で学ぶ コトラー入門
図解で学ぶ コトラー入門

新井 将能
日本能率協会マネジメントセンター

¥ 1,620





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さて、今日ご紹介する本は、

マーケティングと言えばこの人!
ビジネスパーソンなら誰でも知っている、フィリップ・コトラーのマーケティング理論を、要点を絞って分かりやすく解説している、この一冊です。



僕は営業マンなので、セールスには勿論興味がありますし、大好きですが、マーケティングもとても関心が高い分野です。



一般的に、
「マーケティングは営業マンの前にお客を連れて来る仕事」
と言われてますので、マーケティング力と営業力を兼ね備えれば、まさに最強のセールスマンになれるわけです!


そういうわけで、僕はセールスの分野で第一人者になるためには、マーケティングについても良く知っておくべきであると考え、日々勉強している分野の一つです。


そして、多くのIT営業マンは、マーケティングをあまり意識していないのも事実。


だから、僕にとって、マーケティングを勉強することは、差別化戦略の一つなわけです。


勿論、経営者としても、マーケティングに明るくないと、業績拡大は望めません。



では、マーケティングとは? 

やっぱり、コトラーさんの理論は学んでおかなきゃいけないと思いました。


でも、こんな本をイチから学ぶのは、結構しんどいし、ボリュームもかなりある。

そういうわけで、「いいこと取り」のために選んだ本なのです。


果たして、僕の目的は達成出来たのでしょうか??
いつも通り、まとめていきたいと思います。





①構成要約

1. マーケティングの基本を理解する
まず始めに、マーケティングとは?という部分から振り返ってみましょう。
「人間や社会のニーズを見極め、それに応えること」
コトラー博士は、こう定義しています。
因に、ドラッカーは、「セールスを不要にすること」と定義しています。
彼らに共通しているのは、マーケティングと販売は切り離して考えている点です。
では、マーケティングと販売の違いは何か?
かの有名な、「4つのP」や、SWOT分析について、勉強してみましょう。



2. 顧客との関係を構築する
「売る」という行為を学術的に言うと、「価値創造と提供」です。
それには、以下の3つのプロセスがあります。
 ①価値の選択(STP)
 ②価値の提供
 ③価値の伝達

STPとは、Seguentation(細分化)、Targetting(標準化)、Positioning(ポジショニング)のことで、戦略的マーケティングの基礎です。
まとめると、「適切な顧客に適切な価格で適切な売り方で」という感じでしょうか。
これを正しく理解するためには、顧客にとっての価値は何か、そもそも、購買動機はどうして起こるのか?などについて考える必要がありますよね。
顧客は、何を基準に商品を評価し、購買決定につなげるのでしょうか?



3. 市場に対応する
ここからは、もっとミクロなプロセスを突き詰めていきます。
まず始めにマクロ経済環境を調査し、市場シェアの分析を行います。
しかし、消費者のニーズが細かくなると、マスマーケティングで対応し切れなくなるため、ターゲットマーケティングに移行せざるを得なくなります。
それは、前述のSTPを策定することです。
市場を細分化する基準とは?
どのセグメントを選択すれば良いのか?
どのようにブランドイメージを位置づけるか?

「ニーズに応える」ということは、これらをフィットさせる行動なのです!



4. 価値を創造する
最初の方で言いましたね。マーケティングは価値創造である、と。
その価値を具現化するのは、製品やサービスです。
製品にも、5つのレベルがあるって、知っていました?
製品には必ず、ライフサイクル(寿命)というものがあります。
また、一般的にサービスと呼んでいるものは、どんな特性があるのか。
価格設定する際には、どんなことに気をつけるべきか。
そして、ブランド価値を築くための、戦略の立て方とは?



5. 価値を伝達する
最後に、価値の伝達=販売方法についてですね。
マーケティングチャネルの設定、つまり、どのようなプロセスで流通するかによって、効率が変わってしまうのです。
卸を通すべきか?直販にするべきか?
最近だと、EC(電子商取引)も、かなりの比率を占めて来ていますよね。
小売り、卸、物流の仕組みについて熟知することで、効果的に消費者へアプローチする方法が分かります。
販売促進のために、どのようなプロモーションや広告を打つべきか、それを実際の販売営業現場へ、どのように伝搬していくべきか? 





②所感

本書とは少し離れるのですが、実は今日、あるセミナーを受けて来たのです。

とってもアカデミックな内容で、久しぶりに大学に戻った気分になりました。

内容について詳しく語ることが出来ないので、「さわり」程度ですが、マスメディアで報道していない、最新テクノロジーや技術革新の歴史について、とても深ーーい講義を受けて来ましたよ(^-^)

個人的には、「理論と実践」をバランス良く取り入れることが、ビジネス現場ではとても大切だな、と思うんです。

頭でっかちは良くないですが、「気合い」だけで突破出来ないことだって、世の中たくさんあるわけで。。

モチベーションを高めてくれるセミナーは、お金を払えば世の中たくさんありますが、本当に役立つ知識が学べるセミナーや授業って、なかなか無かったり、知られていなかったりするのが、現状の日本教育の問題点の一つかな、と思うわけです。

そもそも、教育こそ、国家プロジェクトとして戦略的に行うべきなのに、日本の政府ときたら、現場に「丸投げ」で、ちっとも「勝てる」人材を育成する仕組みを作ろうとしないじゃないんですよね。

まぁ、政治の話はそれくらいにして、やっぱりたまには理論をしっかり基礎から学ぶことは、スキルの強化と再現性の向上に、とても役立つと感じました。

そういう意味で、マーケティングの基礎を学ぶための良書の一つとして、僕はこの本に太鼓判を押したいです。

神田昌典さんのような、インパクトがあって面白い本も好きですが、こういう「スタンダード」な本を読んでから、神田さんの本を読み返すと、更に理解と気づきが増えているのが分かりますよ(^-^)
読書って、面白いですよね!

というわけで、特にセールスのフロントに立っている方には、是非とも読んで頂きたい一冊ですね。

「セールス力」も勿論貴重で大切なスキルですが、「見込み客を効率良く自分の目の前に連れて来る」ことも、同じくらい大切ですよ。

セールスマンの立場から言うと、マーケティングの成功は、セールスを簡略化するのは、疑いも無い事実です。

そこで手を抜きたいのではなく、マーケティングを効率化することで生まれた時間を、顧客満足度向上のために使いたい。

だって、やっぱり、お客様のお役に立ちたいから。
それが、営業マンの一番の幸せだから。






③こんな方へオススメ

1. コトラーのマーケティング理論を効率良く勉強したい方
2. 消費者のニーズに応えられるアプローチの仕方を学びたい方
3. マーケティング理論を学び、実際のセールスの現場で活かしたい方





図解で学ぶ コトラー入門
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