さて、早速ですが、
年初ということもあり、新たに目標設定した方も多い
と思います。
ちなみに、「10年後、仕事でどんなアウトプットをしたいか」具体的にイメージ出来ていますか?
もし、まだならば、この本がオススメです。
近視眼的ではなく、長期戦略を立てて自分のスキルアップを立案し、正しい方法で実践していくこと。
忠実に実行していけば、周りの社員とこれから10年で大きな差が出来るでしょう。
①この本の目指すゴール
1. 「戦略と共感」が成功のキーワードであることを知る。
2. 仮説を立てる力と、実行する力を身につける。
3. 「Really?」と問う習慣をつける。
②構成要約
1. 「なぜ?」を習慣に
例えば、校庭に白いラインを引くとき、目の前ばかり見るのではなく、遠くのゴール地点を目指して、曲がらないように調整して引きますよね。
同じように、人生も目の前のことにとらわれないように、長期戦略で考えないと、いつの間にか何をしているのか分からない人生になってしまいます。
それを防ぐ方法は、常に「なぜ?」と自問することだとのことです。
ただ単に知識をつけるだけでなく、「使える知」にしなければ。
そのために不可欠なのは、決断力と実行力といった、リーダーシップを身につけること。
2. 戦略を知らない日本のビジネスマン
今、多くの日本企業では生産性の低さがボトルネックとなっていると思います。それは、戦略が無いからだとのこと。
そもそも「戦略」とは、「段取り」「優先順位」「組み合わせ」で構成されます。
「成果」を定義し、客観的視点と当事者意識を持ち、自分でルールを決めることが、付加価値の高い人材になるキーとなります。
3. 戦略と共感
成功するためのキーワードは、「戦略と共感」だそうです。
どうやって勝つかを決めるのは、「どのフレームで戦うか」を決めるのと同じです。
「論理的に物事を考えられない=戦略を立てられない」問題を解決するために、「空気を読む」のではなく、エンパシー能力(最終的に理解し合えないということを前提に限定的に共感する力)を身につけること。
つまり、「友達でないから仲良く出来ない」ではなく、「この人は何故こんなことを言っているんだろう?」ということを共感するコミュニケーションが、戦略を活かすために重要だと。
4. 「Really?」を習慣に
「問題点に気づく」ことが、課題解決の第一歩です。
そのためには、「事実関係」と「因果関係」の把握が必要条件です。
そして問題を分析する際には、「構造的かつ内的要因」にフォーカスすること。
つまり、自分でコントロール出来ることに取り組む。
コントロール出来ない問題に取り組んでいても、現実はなかなか変わりません。
だからこそ、まずは、どのような問題か把握することが重要なのです。
つまり、自分でコントロール出来ることに取り組む。
コントロール出来ない問題に取り組んでいても、現実はなかなか変わりません。
だからこそ、まずは、どのような問題か把握することが重要なのです。
5. 「Why?」を習慣に
「主観は情緒的になる可能性が高い、だから自己を客観化する必要がある」
そのためには、「文脈を理解する」「客観的に分析する」ために必要な能力と汎用的なフレームワークを学ぶと良いそうです。
成功する人は、ものごとをあるがままに見るのではなく、「本質」を理解する。これぞ、戦略思考。
だから、「How?」よりも「Why?」という問いが、戦略的なアプローチには必要。
6. ゴール設定
長い時間話し合って、結局何も決まらない会議って多いですよね。
それは、「何をやるか」でなく、「何をしないか」を決めないことが原因だそうです。
「仕切り」と「段取り」を明確にし、「結果オーライ」ではなく、しっかりと予めゴール
を想定して話し合う必要があります。
予めゴールを決めていれば、「とりあえず◯◯」という選択肢もアリなのです。
7. 仮説力を身につける
とても重要なスキルであるにも関わらず、コンサル会社以外では、殆ど社員が学ぶ機会すらないのが現状に感じます。
でも、正しくゴールへ導くために、仮説を立てることは極めて重要です。
そのためには、「正しい質問」をすること。優先順位をつけること。
多くの視点を持ち、「トータルでペイ」することを目的とし、各ステークホルダーの利益を整理する必要があります。
そして、最終的にはトップ1人が決断をします。
8. 実行力を身につける
上記の通り、「何をしないか」を明確にした後で、当事者意識を持って決断する必要があります。
「正しい選択というものはない、結果的に正しかった選択はある」
だから、選択肢を多く持つことは重要。
そして、必ず決断する時には、「トレードオフ」が生じる。
優先順位を決めることが、トップの決断です。
9. 正しく評価し、次につなげる
やったらやりっぱなしではなく、その戦略が正しかったか、必ず評価をすること。
そして、アウトプットが次のインプットになり、「成果のチェーン」が生まれるように、実践を繰り返していきましょう。
最後に、「茹でカエルにならないように」と、警鐘を鳴らしています。
③実践へのアクション
1. 何事も「なぜ?」を考えるクセをつける。
2. 仮説を立て、優先順位を決めて実行する。
3. アウトプットを次のインプットに活かし、常に戦略の精度を上げる努力をする。
最後に自分の体感ですが、
僕は29歳の時に「人生を変えたい!」と真剣に考えて、「本当にこれでいいのか?」と、常に自分に「なぜ?」と問うことを習慣化して来ました。
そして、思考のフレームワークなどを学ぶことで、かなり仮説→実行→評価のサイクルを回せるようになったという実感があります。
正直、10年前は、取るに足らない人材だったと思います。
たぶん、そのままの考え方だったら、きっと会社のお荷物になったでしょう。
10年後に成功したいなら、必ず戦略を立て、実行することが大切だと思います。
そのためには、まず、是非とも戦略思考を身につけましょう!
考え方を変えることで行動が変わり、
行動を変えることで結果が変わります。