タバコを吸う患者の数は多く、以前勤務していたアルコール病棟ではほぼ全員吸っていたぐらいだ。
しかし、昨今喫煙者に対する風当たりは強く精神科病院も例外ではなく院内禁煙となってきているところは多い。
喫煙は様々な疾患のリスクファクターになっている。
それゆえ禁煙指導はどんどん行っていったほうがいいとは思うが精神科に入院している方の場合喫煙がストレス発散になっている事が多くなかなか禁煙は難しい。
それでは精神科における患者さんの禁煙の治療法にはどのようなものがあるのだろうか。
ざっとエビデンスとしてあるものをあげてみる。

・忠告:うつ病の方で1年半のフォローアップで19%の患者で忠告のみで自制ができたという報告がある

・個人カウンセリング:これはうつ病の方で1年半のフォローアップで25%の患者で忠告のみで自制ができたという報告がある

・ニコチンパッチやガム等代わりになるもの;うつ病の方で3ヶ月で36%が自制できた

・ブプロピオン:7調査のメタアナリシスでは6ヶ月のフォローで統合失調症の患者で有意に効果があったという報告がある