自分の手で作る循環する暮らしで
わが家の自給率アップをアップしよう!

風と土の自然学校 梅崎靖志です。

 

 

年間講座「自然農と手づくり循環生活 実践コース」

12月の会では、コンニャクづくりをしました。

 

 

わらを燃やした灰で作る昔ながらの方法です。

 

 

これが絶品のおいしさで、

 

「こんなにおいしいコンニャク食べたら、

もう、お店で売っているのは食べられない!」

 

と、講座生のみんなにも、大好評!

 

 

 

年間講座2日目に開催した収穫祭でも

ふるまったら、小さな子どもたちは、

 

「おいしいね、おいしいね」とパクパク食べて、

 

ご近所のおじさんも、ぽつりとひと言。

「このコンニャク、うまいな〜」

 

 

ということで、

 

今回は、
わら灰を使ったコンニャクのづくり方をご紹介します。

 

 

このわら灰のコンニャクのつくり方、

ネットで検索しても、

意外と情報が少ないんです。

 

よかったら、ぜひやってみてくださいね。

 

 

 

わら灰のコンニャクづくり

 

コンニャクをつくる方法は、いろいろあります。


その中でも、

わら灰で作る灰汁(あく)を使った
コンニャクが、ホントにおいしいんです!
 

もし、わらが手に入るなら、イチオシのおいしさです。

 

 

 

その1 こんにゃくいもの準備

 

今回使ったのは、
自然農の畑で収穫した
この2つのこんにゃくいも。

 

 

 

 


まず、こんにゃく芋の皮をむいて、
小さく切り分けます。

 

生のこんにゃく芋は、
素手で触るとすごくかぶれるので
必ず手袋をします。

 

 

 

切ると、ピンク色がかったきれいな色になります。

 

 

 

その2 わらを燃やして灰汁(あく)を作る

 

脱穀が終わり、干してあった藁(わら)を燃やして
わら灰を作ります。

 

ワラの量は、こんにゃくいも1kgに対して700gです。

 

長いままだと、扱いにくいので、
押し切り(裁断機)でワラを半分に切ります。

 

 

 

たき火台に乗せて、マッチで着火。

 

 

 

炎が収まり、真っ赤な「おき」に
なりました。

 

 

それを、火バサミでつかんで
大鍋で沸かしたお湯に投入!

 

ちなみに、水の量は、
こんにゃくいも1kgに対して6リットル。

 


今回は、15リットルの熱湯を用意しました。

 

 

 


15分ほど置いてから、ザルでこします。

 

 

鍋には、真っ黒な液体がたまりました。

 

  

 


これを、ザルに集めたわら灰で濾します。

 

わら灰といっても、白い灰になる手前なので、
ワラ炭といったほうがいいかも。

 

 

 

この炭の吸着力で、真っ黒な液体が、
だんだんと透明になっていきます。

 

 

一番左が、ワラの炭でこした1回目。

 

その隣が、2回目。

 

そのまたとなりが3回目。

 

一番右が4回、ワラ炭で濾した灰汁です。

 

1回濾しただけだと真っ黒なのに、
2回目にはかなり透明に!

 

ワラ炭の吸着力がスゴいです。

 

 

その3 こんにゃくいもをすりおろす

 

こんにゃくいも1kgをすりおろして、
4リットルの灰汁とよく混ぜます。

 

今回は、文明の利器(笑)
ミキサーを使いました。

 

あっという間にトロトロの
コンニャク液の完成!

 

 

こんにゃくいもと灰汁を
鍋に流し込み、よく混ぜます。
 

 

 

すると、あっという間に固まり始めます。

 

一晩寝かせて、翌朝ゆでました。

 

 

その4 コンニャクの成形&湯煮

 

お湯を沸かすために、
マッチで薪に火をつけます。

 

実は、昨日、
お湯を沸かすのに、マッチを使った
火おこしを練習しました。

 

風でマッチの火が消えてしまったり、
1度、火がついたと思っても、
すぐに消えてしまったり・・・

 

 

慣れれば、簡単に火がつくけれど、
はじめはみなさん、苦労します。

 

昨日の復習を兼ねて、再度、マッチで
薪に火をつけました。

 

 

そして、いよいよコンニャクの成形です。

 

鍋に入れて、一晩寝かせた生のコンニャクを
お椀ですくって、手で形を整えます。

 

 

 

 

 

 

 

灰汁と混ぜたら、素手で触ってもかぶれません。

 

形を整えて、沸かしたお湯に入れて煮ます。

 

 

はじめは沈んでいますが、
暖まってくると浮いてきます。

 

浮いてきたら、約30分強火で煮て
できあがり!

 

 

 

トゥルントゥルンで柔らかい
それはそれはおいしい

コンニャクができました。

 

 

この日は、昼前から収穫祭。

 

コンニャクも、収穫祭でふるまわれました。

 

 

小さな子供達にも大人気で、
パクパク食べてましたよ!

 

 

 

12月の年間講座では、
わら灰のコンニャクづくりを

しました。

 

1年間通じてのテーマは、
「わが家の自給率アップ」です。

 

 

草も虫も敵としない自然農と、
循環する暮らしをつくる

パーマカルチャーの
考え方をベースに、

 

 

衣食住、エネルギーと

健康(セルフケア)について

 

仲間といっしょに、

様々な実習を通じて学びます。

 

循環する暮らしや、

自然農のはじめ方をテーマにした、

オンラインのお話し会もあります。

 

 

もし、こういう暮らしに

ご興味があれば、

きっとお役に立ちますよ。

 

 

詳しくは、こちらをクリックして
お話し会の内容をチェックしてくださいね。

 

 

【オンライン講座】
自然農のはじめ方&手づくり循環生活のお話し会

 

 

 

畑で収穫したこんにゃくいもと、
田んぼのワラを使ったコンニャク作り。

 

 

正直なところ、わら灰で作るコンニャクは、

 

僕もはじめ、興味はあるけど
ハードルが高いなー、と思っていました。

 

でも、やってみたら、意外と簡単。

 

 

コンニャクに限らず、
自分の手で作る暮らしは、
ちょっとしたコツさえわかれば
全然難しくありません。

 

 

というのも、昔は普通の人たちが
普段の暮らしの中でやっていたこと。

 

 

だから、そんなに難しいことは
ひとつもないんだなぁ、と

 

手づくりの暮らしをやればやるほど、
そう感じます。

 

 

よかったら、機会を作って
チャレンジしてくださいね。