朝食を作っているとき
バルコニーから夫の声がするので
行ってみると
「あ~これ、最後の1個になっちゃったよ」
と、つぶやいています。
これ、というのは
昨年からバルコニーで育てている
盆栽仕立てのクラブアップルのことです。
クラブアップルは
ターシャ・テューダーの本に
たびたび登場するので
庭に植えてみたいな~と思っていました。
しか~し、
狭~い我が家の庭には
もう木を植える場所がなく
クラブアップルを庭に植えることは
諦めていたのです。
が
昨年、園芸屋さんで
《盆栽仕立てのクラブアップル》
というのを見つけました。
「鉢植えの盆栽仕立てなら・・・」
と、わたしも夫も
大喜びで家のバルコニーにお迎えしました
昨年7月、
連れてきたばかりのクラブアップルの実は
赤とグリーンのコントラストが目にまぶしいほど
可愛いくてピカピカでした。
それが
秋も深まり
11月下旬になると
真っ赤に熟しました。
夫が「クラブアップル、収穫しないの?」
と聞きましたが、
ターシャ・テューダーが本の中で
『餌が乏しくなる季節、クラブアップルの実は
小鳥たちの貴重な食糧です』
と言っていたのを思い出したワタシは
あえて実を収穫せず
クラブアップルの鉢をそのままバルコニーに置いて
冬の間
見守ることにしました。
その後、
お正月のある日
夫が
「こんな写真撮ったよ」
と、1枚の写真を見せてくれました。
「あ!メジロがクラブアップルを・・・」
わたしが写真を食い入るように見ていると
夫が言いました。
「あわてて部屋の中からコンデジで撮ったんだ~」
窓を開けずに部屋の中から撮影したため
写真にガラス窓のワイヤーが写ってしまっています。
わたしも
クラブアップルをついばむ小鳥の姿を
窓を開けた状態で撮ってみたいと思い、
何度か試みたのですが
きたーーーとカメラを持って
そ~っと窓を開けると
パタパタパタッと羽ばたく音とともに
メジロもヒヨドリも姿を消してしまいました。
あ~、あれを撮影するには
迷彩服でも着て
じ~っとバルコニーで待機してなきゃダメだわ・・
と、お手上げの心境でした。
さてさて、それから10日以上が過ぎました。
話を本日に戻します。
朝ごはんの前に私たちは
クラブアップルの実が
最後の1個になったことを確認しました
晴れた日曜日です。
朝食を食べ始めると
夫が言いました。
「今日はやらなきゃいけないことがいっぱいあるよ~
まず、キンモクセイの剪定だな」
朝食を終えると
夫はバルコニーに出て
キンモクセイの剪定を始めました。
途中で
夫が
切った枝を入れる袋を取りに
部屋に入ってきました。
「あ、枝を入れる袋ね」
と、わたしは袋を持ってきて
バルコニーに置こうとしました・・・
あれれれ
先ほどまで確かにあった
クラブアップルの実が
・・・なくなっていました・・・
「あ、、クラブアップルの実がなくなってる・・」
わたしがつぶやくと、
夫が
「あれ❓ ホントだ」
「こんな短時間の間に
なくなってる~」
と目をパチクリしていました。
周辺を見回すと
クラブアップルの実は
隣の鉢に落ちていました。
その後、
時々見ていると
スズメがやって来て
落ちたクラブアップルの実を
熱心に食べていました。
不思議なことに
以前は
育てている植物を鳥に食べられると
今は
食べている鳥を
愛おしいような気持ちで眺めています。
今日の朝食
☆かぼちゃのポタージュ(サワークリームをトッピング)
☆PAULのスコーン・フレーズ
☆ベルギーチコリにスクランブルドエッグとコンビーフ
☆みかん、いよかん、グリーンキウイ、イチゴ、ブルーベリー
☆イタリアンバジル
☆ブルーベリーヨーグルト
☆カプチーノ