笠間の陶芸祭りで《 自分史[21]》 | オカハセのブログ

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自分史[20]


話しかけて来た陶芸作家さんは「うちの所の若いのもサックス吹くからちょっと店に遊びに来ないか?」と言われた。
実はサックス路上ライブは、既に充分な軍資金になっていたので、その店で遊ぶことにした。要はその若いサックスに僕がギター伴奏つけたりして遊んでいた。

ここで想像して頂きたいのですが。

陶芸祭りで出店している作家さん達は、みんな職人気質です。自分達は正統な器などを作っている中で、1人オカリナ製作をしている人がいる。ましてや無名となると…

だいたい想像つくと思いますが、□□さんは完全に浮いていました。□□さんに話しかける陶芸家さんはいません。

25年たった今だから言える事ですが、僕が遊びに行った□□さんの向かいで出店している作家さんも「あんなもの作ってポーポー冴えない音出して~云々~」と言ってました。
心の中では「冴えない音ではないだろう!」と思いましたが、結局□□さんの向かいの店で僕のギターとお弟子さんのサックスでセッションして…
よく考えたら□□さんをその作家さんは見下してるから「ちょっとこっちで音出すよ」と断わることもせず音を出すわけです。
実際には音を出すのは自由だからです。自由だけど多少でも仲間意識があれば、一言声をかけると思います…
僕も何か違和感を感じながらも、「空気」が完全に今ギター伴奏やることに感じたし「楽しい」という意識で麻痺したと思います。
今の僕なら、たとえ「白けて」も断わると思いますが、そこまで相手の事を考える事が出来ない人間でした、僕は若かった。それに自分も無視されるのが怖かったのだと思います。
そして、あれだけ□□さんの奏でるオカリナに人が集まっていたのに、うちらが音を出すと□□さんのところには全く人が集まらないわけです、そして僕らの所に人々が…
そういうことです。自分がされたらキツイですね。
僕のオカリナに関する一番のミステイクなエピソードでした。


会場の奥では音楽演奏のステージがありますが、全ての演目が終わった後に、僕が遊びに行った作家さんの「顔」でゲリラ的に僕にギターを弾かせてくれました。そしてその作家さんの奥さんが、ざるを持って「彼は路上演奏のみで全国回ってます。カンパお願いいたします」と回ってくれ、軍資金を集めてくれました。

その日はその作家さんの家に泊めてもらいました。

かなり反省の多いエピソードになりました(謝)。
もしこの先、□□さんにお会いする事があった時によそよそしい態度をとれれたとしても、これはしょうがないと思っています。













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