オカリナ遍路[11]
生まれて初めて買ったオカリナのCDだと思います(2006年頃)。
一枚はヒーリングオカリナの作者、寿和さんの「オカリナのおくりもの」。
そしてもう一枚は、本谷美加子さん(現、ホンヤミカコ)の四国限定発売(多分その後全国販売になったと思います)の「風に抱かれて」。
オカリナと出会い直しをして1ヶ月強の僕は、まだオカリナ奏者は宗次郎さんくらいしか知らない、しかも名前だけしか知らない。
寿和さんのCDは当然製作者とも知らず「ジャケ買い」です。
本谷美加子さんはこの時初めて知りました。買った理由は「四国巡礼をしたオカリナ奏者」だと知ったから。
CDタイトルの「風に抱かれて」というのは約一年間NHK四国で放送された番組のタイトルだそうです。本谷さんが一年間かけて(ひと月に一週間程四国にわたり、前回歩いたところから続きを歩いて)四国巡礼を完全に歩き通すという企画の番組です。
これ見たかった~。NHK四国さん、DVD化してください!
このアルバムに収録された曲の大半は四国巡礼中に作った曲と思われます。
一曲目の「四万十川」という曲はまさに四国をまわり始めた僕には、すぐに大好きな曲になりました。
シンプル過ぎるくらいシンプルな曲なので、四国巡礼と関係のない環境で聴くと単調でそんなにハマらない人が多いのかもしれませんが、逆に四国巡礼や日本の伝統風景にはピッタリハマる曲。
後から知ったのは本谷さんの曲はキャッチーでポップでほんのちょっぴりアバンギャルドな曲が多いので、この様なマイナー調のシンプルな日本的メロディーの曲は珍しいのです。
だけどこのアルバムは全体的にシンプルな曲が多いアルバムです。
本谷美加子さんがお四国を巡礼したのは僕が四国に来る数年前だったそうです。遍路道沿いの接待所や善根宿の方達の多くは本谷さんと直接会話していて、色々本谷さんのことを話してくれました。
当時回っていたお遍路さんも本谷さんに会って何時間か共に歩いた方もいらっしゃるとのことです。
あー数年前に回ればよかった、本谷さんと一緒に歩けたかもしれない…ただしテレビスタッフが常に離れた距離を歩き本谷さんを追っていたそうですが。
四国を回った僕は当然の如く「本谷美加子」というオカリナ奏者を尊敬することになりました。
基本的にコンクールにはあまり興味のない僕が「第1回楽しいオカリナコンクール」をソロ部門で応募したのも審査員の中に「ホンヤミカコ」さんの名があったのが一番の理由です。
四国の遍路道沿いに住んでいる方達にとって一番有名なオカリナ奏者はやはり本谷美加子さんでした。
オカリナ遍路[13]
オカハセ