やっぱりどうも、世に言う劇団の制作さんというのは、受付を主として公演制作しかされていないような気がします。

確かに受付業務もお客さんと直にふれ合う大切なものではあるんですけど、
それは制作業務のごくごく一部でしかありません。


常日頃考えているのは、制作というのは、団体の母親なんです。

母親というのは、やること満載です!
炊事、洗濯、子育て、家計簿にご近所付き合いまで。

もちろんすべて母親のやることという偏見は持っていませんが、
その主導権は母親が握ったほうがいいというのが、私の考えです。


そして、それらはすべて制作にも当てはめることが出来ます。

またビジネススタンダードな考え方としては、制作は総務、監査であり企画推進室であります。

私は会計士ではないので、そのプロではありませんが、
少なくとも貸借対照表の知識はあっていいんじゃないか?
と思っているわけです。


すべては±0の考えからになります。

家計簿であれば、
今月10,000円足りなくなったから、預貯金から切り崩そう。
となるわけですよね。

この場合、
預貯金からは
マイナス10,000円
手元の現金は
プラス10,000円

すなわち±0

出るところがあれば、入るところがあるわけです。


このバランスシートが頭の中になければ、収支の全体像を見ることが出来ません。


役者活動で例えれば、稽古中や後の飲食を、食費と考えるか交際費と考えるか、
はたまた公演関連費用と考えるかで、大きくは変わってきます。

もちろん趣味として、遊興費として計上することもあるかと思いますが、
それにしても、食費も交際費も公演関連費用も遊興費も莫大な額になると思います。


ちょっと出してみてください。

それを見ることで、
自分って結構リッチだな
って思うはずです。

たぶん額とすれば、毎晩ちょっとしたレストランで外食をしているようなものになるかと思います。

入るところは、もちろんバイト等の給料からなのですが、
入る額に気を取られていて、出るところに焦点を当てられていない方が多いです。



そして、だいたいの団体さんの制作は役者兼でされている方が多く、
またそうでなかったとしても、こういった概念を持っていない方がされているように思えます。



相対的な現状と、相乗効果をもたらす対策を常に追い求める資質が、制作さんには必要だと思っているわけであります。



ってなかんじで、今日はこのへんで!