昨日の続きです。


さて、お腹も満たされシャワーでさっぱりしたところで、いよいよ稽古開始です♪

まずはアップから。
アップっていうのはウォーミングアップの略なので、軽く汗をかいていただきます。
睦美から素朴な疑問。
「これ筋トレじゃなくてアップなんですか?」
私も先輩メンバーも口を揃えます。
「アップです!」
筋トレなんて私から発したら、先輩メンバーは顔が引きつり、汗だくになるくらいのメニューです!

そんなシャワーが無意味に思えるほどの軽いアップを済ませてからは、ボイスサンプルのためのレコーディングです。

このレコーディングでは、舞台役者と声優の意識の違いが明確に分かります。それを体感してもらいました。

普通舞台役者は伝えることを考えます。

どう演技して伝えるか?
どう表現して伝えるか?
自分自身を見つめ、どうボールを投げるかを考えるのです。
伝えることに重きを置く。

が、声優というかレコーディングは、その立ち位置が変わります。
役者は表現力で、声優は伝達力だと。

演技したものがどう伝わっているか?
表現したものがどう伝わっているか?
伝わっているものに重きを置く。


だから、ちょっとした変化、それこそ音の高さや大きさ、言葉の速さで、
その伝わり方に大きく違いが出てくるんです。

それをその場でそのまま、新鮮のまま実感していただきました♪


さぁ最後の童話のリーディングをレコーディングしようと思ったそのとき!

ピカッ!!ゴロゴロ…ガッシャーン!!
激しい雷雨…。

いや無理無理!
防音もない稽古場で、簡易的な設備では、ぜーんぶぜーんぶ入っちゃいます…。


やむなくレコーディングも強制的に終了。

そしてすぐに次なる稽古内容の読み稽古に移行です。

読み稽古の課題台本は、en塾第1期からずっと使い続けている台本。

時間がなかったので、本来はメンバーに読み込んでもらってからなのですが、
今回はあえて、台本に書かれた時代背景や情景、人物相関図の答えをさっと説明。

いざ!読み稽古にかかります!

もっと声を出して!
足りない!
ゆっくり!

基本的なゲキも飛ばしましたが、訴えたのは、セリフの細分化。

いつ、なぜ、どうして、どのように、どんな情景で、誰に語っているのか?

ただ一文をさらっと読むのではなく、きちんと理解して、その言葉を発しなくては、
他の人にその状況を伝えることなんて出来ないのです!

言葉には意味があります。
発するのに意味があるんです!
言葉と気持ちが合わさり、言霊となって飛んでいきます。

それを実感してもらうために、何度も読み直しをしました。

自分に乗り、他の役者の言葉に乗り、その場のテンションに乗り、音に乗り、
すべてを乗り上がり陶酔したときに、役者としての醍醐味である、
感情の解放という頂点に来ることが出来るのです♪



そんなときに、稽古終了です。


そこからは、睦美の歓迎会のため、en塾がいつもお世話になっている
うちの近所のお好み焼き屋さんの「わらべ」へ♪

演劇のこと、学校のこと、関西のお好み焼き事情(笑)等、
尽きない話をみんなで楽しみました♪


なかなか遠方のため来られないだろうけど、継続していつまでもおいで♪
睦美が来続ける限り、仮に短時間でも、その時間で得られるものを与えていってあげるからさ♪


来たときの緊張した顔とは違った顔で、東京の地を後にしましたとさ☆



あっ!
背景の違う写真と強制的に終わってしまったボイスサンプルは、
すでに演劇声優塾のサイト上に上がっていますので、
時間があったら訪れてくださいな♪


ってなかんじで、今日はこのへんで!