3月の「真嶋雄大の面白クラシック」のゲストは、日本のクラシカル・ギターの第一人者、荘村清志さん。当講座には2015年以来、2度目のご登場である。前回はデビュー45周年の翌年であり、今回はデビュー55周年という、たまたまメモリアルの年となった。

 

 演奏して戴いたのは、作者不詳「ルネサンス・リュートのための6つの小品」、ジュリアーニ「大序曲」、J.S.バッハ「シャコンヌ」、ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」、タレガ「アルハンブラの想い出」、バリオス「郷愁のショーロ」、そしてピアノの冨永愛子さんをお迎えしてのロドリーゴ「アランフェス協奏曲」から第2楽章という、まさに王道プログラム。

 

 会場は大盛況、超満員、皆さん口々に「感動して涙が出た」という声しきり。また私も知らないような興味深いエピソードも飛び出して、2時間15分あまりがあっという間。とても貴重で楽しい時間であった。

 

 それにしても荘村さん、”先生”とか”マエストロ”と呼ばれるのをとても嫌うので、「ではなんとお呼びすれば?」と聞くと、「きよっさん」(笑)

 呼ぶ方からすると、ホントに困るよね(笑)。