身体の声に耳を傾けよう | スーパー産業医の「会社を遊園地にする」ブログ

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3D映画で、3Dメガネをかけると普通の映画がとたんに立体的に見えます。
人生でも、あるメガネをかけると、人生でのいろいろな出来事が楽しめて、
人生っておもしろいなぁって感じられる
そんなメガネのようなブログをOHクリニック院長王億が日々綴ります。

3月に気管支炎を患ってから

今までの半分くらいの声量しかでなくなった女性が

産業医面談に来られました。

耳鼻科にも行きましたが

特に問題はなく

少し声帯が腫れているかなという程度です。

この方の仕事は大勢の人の前で

一時間以上プレゼンをしたり、

見ず知らずの人たちに大きな声で説明したりすることが

必要な仕事です。

耳鼻科の先生から

しばらくあまり喋らないようにと言われていますが

今の状況ではできないんです。

では、これはいかがですか?

大きい病院では言語聴覚士がいます。

食道や喉頭の手術をされた方が

手術後にいかに発声していくのかを指導し、

喋ること、聴くことについてのプロがいます。

言語聴覚士さんに指導していただくことによって

声帯の負担を減らし、

声を出すことができるかもしれません。

しかし、大きい病院は平日しかやってないんですよね。

この方は仕事を休めることはできないというんです。

声帯は休みたいとメッセージを出しているのです。

声帯との付き合い方をなにひとつ変えずに

「なぜ声がでないんだ!」と

自分自身に苛立ったところで

声がでるようになることは難しいんです。

職場にしばらくの間

声帯を長時間使うことのないように

仕事内容を調整してもらうのか?

平日受診して

言語聴覚士さんの指導を受けるのか?

とにかく身体がしてほしそうなことをやってみることです。

身体の声を聴くのです。

あらゆる症状や身体の不調は

身体の声なのです。

してほしいことがあるから訴えているのです。

よく身体の声に耳を傾け、

身体がしてほしいことをしてあげた上で

身体も我々のわがままを

聞き続けてくれるのです。

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