大雨が心配される時期ですが、昨日は曇りで気温のそれほど蒸し暑くもなく、少しほっとできる1日となりました。
久しぶりに、『ギャラリーと学びの町屋 月眠』さんで開催いたしました。
3間続きの和室町屋空間がほっこりするのですよねえ。
私の大好きな場所の1つです。
コロナの影響もありますし、しばらくはリアル開催は定員を減らして開いていこうと思います。
昨今、ズームなどオンラインで各種セミナーの開催も急激に増えています。
ズームはズームの利点があると思いますが、やはりリアルにお会いしながら皆様と共有するからこその時間、というのもあります。
私がボイスアートの時間でみなさまに提供したり、お伝えしていることはある意味、地味であたりまえなことかもしれません。
自分の息(呼吸)や声を通して自分自身と繋がることを、遊びながら行います。
人は本来、自然や宇宙と繋がった喜びと感謝に満ちた存在である。そのように私は思います。
そして、私たちの喜びや感謝という『本来』は私たちに与えられた身体、つまり自分自身の息(呼吸)や声を通して思い出すことができます。
コロナがもたらした混乱や不透明な今の状況であるからこそ、私たちの『本来』をいま一度思い出して、日日を生きていくことが何よりも大切ではないか。
最近、特にそう思うようになりました。
自分の外側に意識を向けた息(呼吸)や声ではなく、自分の内側に意識を向けて、<おじぎ呼吸法>や<ため息呼吸法>で呼吸をしたり声を小さく出してみました。
また、自分が楽に呼吸をして坐っていられる身体の<イメージ>を、創作して言葉にする練習もしてみました。
参加者のお一人は「私、イメージ力がないんです」と戸惑いながらも、「タコのように柔らかく力が抜けているとすると(どんな風に呼吸して坐っていられるだろう)...」とおっしゃいました。
ボイスアートでは<自分が創ったイメージ>から声を出す、という遊びを大切にします。
昨日は自分が楽にいられるイメージが『自分の身体の中にある』と仮定して、呼吸をしたり小さく声を出したりしてみました。
その方にいただいた感想が次のようなものでした。
「今日はいつもと違う感覚で、身体への響きを感じられてとても気持ちよかったです」
わたしが思うに、自分の身体に自分の声が響いているときは、とても安心してリラックスして身体がゆるまっているとき。
だからよく声も身体に響くのが感じられるし、そのこと自体がとても気持ちいい。
そしてその状態の時は、意識は外側ではなくて自分の内側に向いていますから、いい意味で『空っぽ』で何かに囚われていない状態と言えます。
『空っぽ』状態でこそ、自分の『本来』を生きるためにどこを目指したらいいのか、それが見えてくる。
『空っぽ』になれる時間を持てることは、昨今の混乱した不透明で迷いがちな状況を生き抜いていく術の1つになると私は思っています。
昨日は少人数でしたが、リアルにお会いしてボイスアートの時間を共にできて本当によかったな、と思いました。
次回のリアル開催は...
8月23日(日)13:30~15:30
ギャラリーと学びの町屋『月眠』
定員 6名
で予定しております。
暑い最中になるとは思いますが、皆様の参加をおまちしております。