M子の部屋・秋 | オカミのナカミ

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気の利いたぽんこつです。メルシー。



これまでのM子シリーズ  →    その① その② その③



先日新しいアルバイトの女の子、N美を採用した。
M子と同じS大学のN美は背が高く、スラッとしている。
山陰の出身だからだろうか。色も白く、顔のパーツもこぶりで、年齢の割に大人びた品の良さを感じさせる女の子だ。
紹介とトレーニングも含めて、M子がシフトに入っている日に、N美にも出勤してもらった時のこと・・・。




【担当】



オカミ:
「M子~。新しいアルバイトのN美ちゃん。よろしくね」

N美:
「N美といいます。よろしくお願いします」

M子:
「M子です。主にレジ周り担当でっす!よろしくお願いします!」





「ホール担当」から大幅に縮小された「レジ周り」という初耳の担当にオカミ動揺。
守備範囲のあまりのミクロぶりにも動揺。
てか、お前いつから、そこメインで守ってたんや。





【豹変】


M子:
「N美さんて、なんつーか、大人っぽくてキレイですぅ~!いいなぁ。大人の女性って感じで。私も3年生になったら、もうちょっと大人っぽくなるんですかねぇ・・・。背も小さいしコブタやし、N美さんみたいにスラっとなりたいっスよ」

N美:
「え、そんなことないですよ。M子さんこそ小さくてキュートで羨ましいです。M子さん、学友会で代表されてますよね?新入生歓迎会のときM子さんが挨拶されたの覚えてますよ。私、新入生でいちばん前に並んでたので、よく見えました」


M子:
「は?あんた1年?」






サイテーか。
年下とわかった途端、態度豹変か。





【注意事項】


オカミ:
「とりあえず、初日で教えることはこれぐらいかなぁ。M子、あたしが言い忘れてることなんかあるっけ?」


M子:
「あ、タイムカードの時間外の打ち方と、お給料の受け取りに印鑑がいることを・・・」


オカミ:
「あ、そやったそやった。M子、ちょっと教えたげて」


M子:
「あんなぁ、N美。この店、お給料が年棒やけん、受け取りの時に印鑑がいるんよ~」





年俸制のアルバイトて。
ドラフトか。
(あんた確実に1位やないで。いやある意味1位か)
どんだけ大型契約なんや。
現金支給だっつーの。
それより、N美を早速呼び捨てか。







【才能の枯渇】


M子:
「てか、オカミって頭の回転早いですよね。ミクロとかドラフトとか、そういう単語がすぐ、次々に出てくるのがホンマすごいです。アレみたい。あの、そういう次々に出てくるやつ・・・」


N美:
「あぁ、泉・・・みたいな感じですか?次々湧いてくるんですよね?」


M子:
「あ、そんなんちゃう。え~と・・・・」


N美・オカミ:
「?」


M子:
「ティッシュ」




尽きるの早そうやな。
あと、そのケンカ買うで。






ドラフト1位M子とルーキーN美で迎える今年の忘年会。
大丈夫か、うちの店。







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