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7月が終わって8月となり、MLBのトレード期間が終了となりました。
正確に言えば、ウェーバー公示などを必要としない自由トレードの期間が終了したのですが、DETが売り手となったり、TORが勝負をかけてくるなど、今年も活発な動きでファンを楽しませてくれました。
さて、私の応援するフィリーズも今年は主役の一人となりました。主力を3人放出し、多くにプロスペクトを獲得。開幕から今まで、かつてないほどの失速を見せたチームにとってそれは当然の流れなのかもしれませんが、やはりファンとして、そういった姿を見るのはあまり気持ちのいいものではありませんよね。
恨み節を言えば、ここ数年の動きを見ればこうなることは分かりきっていたはずです。HalladayやLeeは怪我でまともに投げられず、VictrinoやPenceなどの有力外野手を手放し現在の壊滅的な外野陣を生み出してきました。そして、放出した見返りに獲得したLindblomなどの選手は軒並みパットせず、その後も戦力になることなく放出されてきたわけです。
つまりMadsonトレードから救援陣が、上記2人の外野手を放出してから外野陣が、フィリーズのウィークポイントとなってしまっているのです。その辺のカバーが出来なかったのは紛れも無くAmaroの能力が足りなかったことが理由ですし、それが許されるべきではないと思うのです。
さて、話を今年のトレードに移して、フィリーズが結んだトレードをすべておさらいしましょう。

・Papelbon+450万ドル ⇔Pivetta

 まだまだ安定感のある実績十分の抑えPapelbonに今年の年俸以上の金銭まで負担して獲得したのが、ナショナルズ内のプロスペクトランキングNo.10のpivettaというのは正直納得できません。右投手にしてももっと良い選手を要求できた気がします。これに関しては、今年のトレード市場が抑えについては消極的であったことと、対抗馬にKimbrelやChapmanが控えていたことが原因と思われます。(GMの能力に差があったことは否定できませんが…)これは8月を迎えてから判明したことですが、ヤンキースやダイヤモンドバックスが上記2人を獲得しようとしたものの、見返りとしてGoldschmitを要求されるなど交渉がうまく進まず破断になったことを考えれば、もっとギリギリまで見極めても良かったと思います。
 というのも、フィリーズは来年や再来年に優勝を目指すなんて思ってて口に出せないほど戦力が整っていない状況で、PapelbonとHamelsは今のうちに売りぬかなきゃいけないことくらい周りもわかっているはずなので、各球団の保険に甘んじても良かったのではと…
 これまでの失態から早く行動したかったのは同情しますけどね。とことん間が悪いです、Amaroは。

・Hamels+Diekman+金銭 ⇔Harrison+Thompson+Williams+Alfaro+Eickhoff+Asher

 Hamelsというエースを種にしてファームのデプスを整えた様相です。DiekmanとHarrisonは両チームとも放出する意向で抱き合わせされたと考えて良さそうです。
 個人的には両者とも得をする非常に良いトレードだったのではないかと思います。まずレンジャーズとしては、ダルビッシュに実績で勝る絶対的なエースを獲得し、且つトッププロスペクト上位3名を失わずに済みました。プロスペクトトップ30のうち6分の1を吐き出すのは痛手とは思いますが、現在のスタメンの底上げを上手くやれば十分今後もやりくりできる状態だと思います。少なくともブルージェイズのように勝負をかけるようなトレードとはなりませんでした。また、今後の年俸もフィリーズが一部負担したはずなので、状態次第では、最高のトレードだったと後年評価されてもおかしくはありません。
 また、フィリーズにとっては、一気に今後の見通しが立てやすくなるようなトレードとなりました。Hamelsを次に勝負をかける年まで待ってもらうには、あまりに酷な状態。絶対に売りぬかなければならない状態で出した答えとしては、Amaroにしては上々の出来だったのではないでしょうか。全米でもプロスペクトのキャッチャーとして2番めに期待されるAldaroや長年のウィークポイントである外野を任せられるWilliamsと、野手は的確にポイントをつけています。また、ピッチャーもThompsonという恐ろしいほどキレるスライダーが武器の投手を手に入れられました。これで脆弱だったファームシステムが一端の弱小球団レベルにはなったのではないでしょうか。(有望株をたくさん抱えられている、という良い意味で)
 
・Revere+金銭 ⇔ Tirado+Cordelo

 ブルージェイズがまさかの急展開でRevereを獲得しました。これについては、フィリーズは単純にラッキーです。棚からぼたもちというか…
 そもそもRevereは優勝を見据えるには物足りない選手で、今後覚醒するとも思えない微妙な選手…バードもそうだったように、暗黒球団の数少ない弾としてバーゲンにかけられるような対象だったはずです(嫌な言い方ですが)。そんな中TulowitzkiやPriceを獲得し後に引けなくなったブルージェイズが、外野のデプスを暑くするためにトレードを持ちかけてくれた感じですよね。
交換相手はRHP2人ということで、そこまでの有望株ではありませんが、少なくとも現在の中継ぎ陣よりは将来的に期待が持てるピッチャーなのではないでしょうか。


その他にもBirdとLivelyのトレードなどもあり完全に再建モードとなりました。次の記事で今回獲得した選手と今後の展望をまとめたいと思います。