バカにしていたが、もしかしたら
カッコイイかも…
やっぱり変!…でもカワイイかも
梶原版「ロミオとジュリエット」
という事で始まった
「愛と誠」
(昭和48年~昭和51年 少年マガジン)
実は、梶原先生はその前に純愛
作品を描いていた
その名を
「朝日の恋人」
原作 梶原一騎
画 かざま鋭二
(昭和45年~昭和47年 少年チャンピオン)
残念ながらヒットしなかったが
これはテレビドラマ化された
毎日放送が「朝日」を嫌ったのか
タイトルは「太陽の恋人」に変更
(若者小唄って!)
主演は桜木健一と吉沢京子のコンビ
これは!
梶原先生原作の
「柔道一直線」のコンビ
さほど話題にもならなかったが…
斉藤マリという新人歌手が
このヒロインを気に入って
この名前(天地真理)でデビューした
伝説のアイドル
天地真理の誕生である
梶原先生の今までの作品と
「愛と誠」の一番の違いは
ラストではないだろうか?
それまでの梶原先生の作品で
主人公とヒロインが結ばれる
事はなかった
矢吹ジョーと白木葉子
葉子ではなく戦いを選ぶ
「タイガーマスク」
伊達直人とルリ子はもっと悲惨
最後、世界戦の前に直人は
交通事故で亡くなってしまう
「巨人の星」のヒロイン
日高美奈は病死してしまう
このモデルになったのは
梶原先生が一目ぼれした
ミッション系女子大生女優
三井美奈さん
と思われる
(デビュー後わずか3年で
芸能界を引退 宗教学を勉強
する為にスペインに留学)
(後の梶原作品のヒロインのモデルも
三井さんと思われる)
ところが
「愛と誠」では
ラブシーンを演じてしまう
(この直後、誠は死んでしまうのだが…)
「愛と誠」の連載直前に
梶原先生は妻 篤子さんと
離婚する
その後、悪名高き
梶原先生「狂気の時代」に突入
作品中
「これは半自伝的な作品である」
と語った
「人間凶器」を執筆中に
暴行、監禁事件で逮捕
各漫画誌は、連載中止
単行本まで廃本となる
「人間凶器」だけは、日本文芸社が
「作品は作品」という事で完結を
むかえる
(この作品のテーマが「人間は悪なり」
だったが逮捕された後に「大切なもの」に
気づきラストが変る…これについては
次週ブログにて書いてみたい)
その後、すい臓壊死をおこし
死線をさまよう
朦朧としながら目を覚ました時
その時やっと大切な人を見つける
別れた妻 篤子さんだった
その時に言った言葉が
「お前と別れたから
愛と誠が書けたんだ」
13年越し、二人は二度目の結婚を行う
大賀誠が最後に言ったセリフが
「いちど…こうしたかった」
愛が答える
「一度?これからは永久に
離れないのに」
本当に大切な物を見つけた
大賀誠と梶原一騎は
安らかに永眠する
波乱万丈
次週は梶原先生の素顔に迫ります
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