全体の話?それとも、投資枠内の話? | エナフンさんの梨の木

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ピーターリンチをお手本とした初心者でもできる長期投資法を日々研鑽しています。

キャッシュポジションをどうすべきか?

 

について、コメントを頂きましたので、

それについて書きたいと思います。

 

まず、自分の所有する金融資産全体に対するキャッシュポジションの比率というものは

その方が金持ちであればあるほど、どんどん小さくなる類のものだと思います。

 

おそらく、それが金持ちがさらに金持ちになる理由の一つでしょう。

 

つまり、金持ちになればなるほど、リスクも取れるようになるということです。

 

そうですよね?

よっぽどな失敗をしない限り、少々失敗したって、金持ちは金持ちですから・・・。


一方で、住宅ローンを抱えていたり、貧乏子だくさんだったり、

あるいは、その日暮らしであったり…。

 

そういう状況では、リスクを大きく取ることは出来ません。

当然、危険な株式投資なんてどれほどもできず、

金融資産全体に占めるキャッシュの割合を高めておく必要があるわけです。

 

もしかしたら、コメント下さった方は、

この部分で迷っていらっしゃるのかもしれませんので、

念のため、超基本から整理させて頂きますと、


そもそも、考えておくべきは、

投資は余裕資金でするべきものだということです。

 

その余裕資金が出来たのであれば、

自分で投資枠(例えば500万円の全金融資産のうち100万円とか)を決めて、

その範囲内で投資をするわけです。


で、その100万円については、

純粋に、投資として有利なのか?不利なのか?という判断から、

キャッシュポジションの割合が結果的に決まってくるものです。


ですから、投資枠内でキャッシュポジションをどうするか?

ということと、

あなたの個人金融資産全体に占める投資枠の割合をどうするか?

(その反対がキャッシュポジション)
という議論は全く別のものということです。

 

また、投資枠を作る目的は、通常「今よりもっとお金持ちになること」ですから、

もし、どこかに「現金で持っているよりもかなり有利だ!!」

と判断できる投資対象がありさえすれば、

理屈から言うと、枠いっぱいに100%投資することが基本となります。

 

それが怪しくなってくると、

つまり、どうしても、有利な投資対象が見つからない時だけ、

キャッシュポジションを積み上げるわけで、

私のブログ公開口座では、そのように実践してきたわけです。

 

ご理解いただけましたでしょうか?

 

キャッシュポジション云々を議論する場合に

1)全体の個人金融資産の中で、株式投資に振り向けられる金額をどうするか?

という話と、

2)その株式投資に振り向けられる枠(金額)の範囲内で、

 投資対象にどれだけ資金を振り向けるか?

 

という議論は分けて考える必要があるのです。

 

(コメントして頂いた方は、ひょっとしたらこの段階で迷っているかも知れないと思い、

念のため、超基本から説明しましたが、)

 

で、それは理解している前提でお話を進めますと、

 

結局のところ、自分の知識範囲で買える投資対象が無いのであれば、

 

・自分の知識範囲を広げる努力をするか?

・自分の知識範囲でも買える投資対象が現れるのを待つか?

(あるいはその両方の努力をするか?)

 

しかないと思います。

 

もし、どうしても、今の生活状況や自分の知識レベルでは、

上記二つの努力も難しいというのであれば、

 

残念ながら、自らの選択眼を磨いて成長株に賭けるような戦略は諦めて、

例えば、長期分散投資のスタイルを実践した方が良いでしょう。

 

あれはあれで、大した努力をしなくても、

平均的なプロに勝ててしまう優れた投資法ですから、

そちらをお勧めいたします。

 

 

本日も、参考になりましたら、

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