9月になり、結構涼しい。
涼しいからか、眠れて眠れて。
胃腸の疲れも出ているし、気をつけて過ごさねばということで。

今、かねてから読みたかった「海賊とよばれた男」という本屋大賞受賞作を読み進めている。
出光興産創業者・出光佐三氏の伝記的小説ということだが、ホント感動に感動。
こういう精神性を目指したいと感じさせられる。
人はどう在るべきか、私はどこに軸を置くべきか、ということを考えさせられ、確信を持たせてくれるというか。
迷い続けたここ数年の自分だが、このところ何となく自分らしくいる、ということを大事にしようとようやく思え始めている。そして、自分が大切にしたいものを思った時に、この本に描かれている人物の信念に触れることで、在りたい自分がしっかりイメージできるのだ。

文章を描くなら、このように人の心に響くものが書けたら素晴らしいなとも思う。

時代によっても人は創られると、この本を読んでいて感じさせられる。
足りないものが多い、貧しい時代は、清い精神も生まれやすいのか。
制限ある中での方が、人の成長は促されやすいのかもしれない。
逃げ場がないと、本気になる。
自分自身を変えるしかない、と思えるのかもしれない。
ハングリーであること、は、大切なことなんだ。
苦しみは喜びに必ず変わるんだ。
時代にあぐらをかいてはならないのだ。

50歳上の素晴らしい女性から最近言われた言葉で、「人は何をなしたか、ではなく、最後は人間性よ」というものが頭から離れない。
どんな偉業を遂げたとしても、晩年残るもの、彩るものは人柄だという。

今月末、43歳になる。
年は関係ない、と最近感じる。
高邁な精神を目指したい。