先週、久しぶりに泊まりで東京に出た際、早稲田通りにある八幡鮨に大学の先輩とご一緒した。

高田馬場駅から確か20-30分ほど歩くと早稲田大学へ至るから早稲田通り。
歩いたのは数年ぶりかと思うけど、通り沿いは見覚えない店ばかり。
それでもしっかり、大学時代の雰囲気はそれなりに感じられた。

八幡鮨は思い出の寿司屋。
大学を受験する前の夏、両親と東京に来た際、なぜか立ち寄った。
美味しかったし、その年、大学に受かったから、入学後も両親と食べに行った。
確か、弟が入学した時も来たように思う。
それ以来。だから、20年ちょっとぶりだ。


八幡鮨自体の建物もビルディングに改築されていた。
雰囲気は以前よりも近代的にはなっていたけれど、親しみやすくいい感じ。
先輩が行きつけということもあると思うけど、とっても居心地良く、お店の方との会話も楽しかった。こういう体温を感じられるお店って、あるようで多くないと思う。
地元に根付いた名店は、その界隈を支えているんだと思う。
このお寿司屋さんも、多くの人を育て見守ってきたんだろうなあと感じた。

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松本がもつ歴史的な雰囲気や空気感は、早稲田通りで感じたキラキラと似ている面がある。だから、引き寄せられて、早稲田を目指したようにも思う。早稲田だって、お店は入れ替わるし、まあ歴史ある八幡鮨のようなお店なんて、数少ないであろう。
そう思うと、歴史がもつ、歴史が作ってきた土地のパワーってのはすごいなあと思う。

早稲田は置いといて、地元松本。
松本に帰ってきて、まあ、家ご飯ってこともあるけれども、なかなか外でお茶したり食事したりといういいお店を開拓できずにいる。何となくお洒落でこぎれいな店は見つけるのだけど、親しみをもてる行きつけになるようなお店がなかなか見つからない。まだ、日も浅いせいもあると思う。

でも、ちょっとだけ、危惧感も感じることがある。
何というか、もてなしの心を感じられるお店がもっとあってもいいんじゃないかなと思う。
お店の人に会いに行くってようなお店。

長野の街はそんなに好きじゃなかったけど好きなお店はいっぱいあった。
私が暮らしたキャリアが長いからもあるけれど。
お店に支えられて生きてきた私である。

歴史が作る街の持つパワーと、そこに集う人の力。比例するわけでもないのだろうか。
松本の場合、その街の雰囲気の綺麗な部分、イメージに集まる人が多いのかもなあとも思う。

もっと、人間の体温が感じられるそんな場所が増えて?か、見つけたいと思ったりする。

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本日のタイトルに戻る。

縁起が良く、思い出のお寿司やさんである八幡鮨。
また、縁があって戻ってこられて嬉しかった。
学生時代、毎日のように歩いたキラキラした夜の早稲田通りも楽しかった。

先輩、そして八幡鮨の皆様ありがとうございました!