10年前、2010年2月13日、バンクーバー五輪が開幕したらしい。
このオリンピックでの体験ほどに衝撃的だったことは人生振り返ってもなく、思えばここから回復するまでに8年を費やしてしまった…
第3の人生を始めてもうすぐ3年、競技をしてたころの刺激的な出来事に、もはやあまり心も動かなくなるほど時間が経過した感はあるけれど、あらためて思い返すと、かなり痛かった…
今更言うのもなんだけど、決められて発表されてた選考方法を、12月に突然覆されて、当該していた私が選ばれず、別の選手が出場。そして、その選手が、本番時につまらないルール違反で失格したという出来事があった。

近い、と思っていた人に、自分の気持ちを理解してもらえないかもしれないことにおののいたり、仲の良かった選手に対して心を開けなくなったり、見たくなかった人の本質にぶち当たったり、色々な事があったけど、根本的には人を嫌いにならなかったな。

逆に心は更に真っ直ぐに向かった。競技で不利にならないように本音を言わなくなっていた自分が、子供の頃からの性分でもあった意見をきちんと述べる自分自身へと少しずつ戻っていった。

日本の社会では、ものをはっきりいうことは正直嫌われるかもしれない。でも、わかってもらえる人に分かってもらえればいいし、自分が自分でなくなる方が嫌。

10年前の今頃は、本来の自分自身に戻るターニングポイントだったのかもしれない。

当時と比較して最近色々と考えることが減ってきた。頭を使うより、感じたことに自信が前より持てるようになったのかなと思う。

これからはより、そうなっていくのかもな。
想いと、キラキラ感を大切に、自分が大事なものを本当に大事に扱って生きていこうと思うのである。