この週末、本当に色々なアートシーンが街の中で繰り広げられていた。


1ヶ月近く行われていたマツモト建築芸術祭のフィナーレ、地域映画まつもと日和の上映会、松本アートセンターの松澤宥展…


地域映画はとても楽しみにしていたので、疲れを鞭打って朝の会に母親と観に行ったらほぼ満席!!

Mウイングに初めて行った母親が、こんな立派なホールがあることに驚いてたこと、親子で過ごした昔の風景を母親と観れたこと、監督が話した「映画をきっかけに対話の時間が生まれたら」といったコメントが心に残った。


マツモト建築芸術祭は、昨年ほぼ全会場を観た。観光客の足がとどまりがちなこの寒い時期にあえて観光客の入りを促し、成功したとのこと。今年はさらに内容充実して行われていたことがうかがえ、入場券を買ったのに、選挙関連の活動がはちゃめちゃでゆっくり多くを巡れないうちに終わってしまった🥲

けれども、総合ディレクターのおおうちさんのトークを聞いた。大きい芸術祭でなく、クオリティーにこだわり続けたいと言ってたことがとても印象に残っている。話しかけた折のご本人の感性の柔らかさと、芸術家風の気取りがないお人柄、いいなと思った。


そして、3月5日まで行われている松本アートセンター北澤一伯先生主宰の松澤宥展。近年注目を集め、昨年長野県立美術館でも特別展が行われた下諏訪町出身の前衛芸術家松澤宥の顕彰。自分も20代から形を持たないアートの在り方に惹かれ続けてきたが、言語化しずらい世界観が哲学や生の本質を語るアーティストの存在、作品へ想いを馳せたりする場所を創り、伝え守り続ける北澤先生そのものもアートだとつくづく感じている。



アートシーンに溢れていることに目を向けるだけでも、心が豊かになる。忙しくとも味わう心は忘れたくない。