中国人の医師、邵(ショウ)暁東先生の話を聞く機会があった。
この方は、はじめに西洋医学、次に漢方医学、そして鍼灸、気功とより良い治療方法を探究され、学位を修めていかれた。
一般の患者も治療の過程で同じ道をたどる。
西洋医学で治らないものは、漢方医学に行く。
漢方医学で治らないものは、鍼灸院を訪ねる。
鍼灸医でも治らなかったら、最後に気功をする。
どの治療も表面上の症状に焦点を合わせて治療するのであれば、それなりの治療であって、根治にはならない。
根本原因は「気」である、としたのが気功治療である。
気功治療は症状に焦点を当てるのではなく、発気(オーラ)を調整するものである。
しかし気功には普通気功と高能気功があるという。
普通気功の目的は上記にあるとおり発気調整であるが、
高能気功の目的は、業を失くすことである。
それを発功浄化という。
ここで言う高能気功というものは、「法輪功」である。
ひとつ例を説明してくれた。
昭和天皇はすい臓がんの末期を患らっておられた。
治療の一巻に気功をされたそうである。
昭和天皇お付きの主治医である陰陽師が自分の流派の気功を施したらその時は良くなったという。
しかし、治療の甲斐なく昭和64年1月7日崩御された。
その後、この陰陽師はすい臓がんを発病され、邵(ショウ)先生の元へ治療に来られた。
邵(ショウ)先生は陰陽師の横で気功(法輪功)をされた。
法輪功で病気治療はしてはいけないというので、気功をされたのである。
それだけで、陰陽師氏は回復し感謝されたという。
病気のガンは伝染病ではないので人にはうつらないものだ。
しかし、業力は人から人へうつる。
根本原因である業力を浄化しない限り、根治にはならない。
業力を浄化できる気功が高能気功といい区別される。
……
この話をこのまま受け止めれば、昭和天皇の業力が陰陽師にうつり、すい臓がんをもたらしたということだろうか。
この講演会は法輪功学習者によって企画され開催された。
中国共産党政府の悪行を世界であばき続けている自らも被害者の団体である。
2004年頃、大規模な抗日デモが中国本土で起こったときだった。
中国で大変革が起きそうな予兆として、法輪功の存在を初めて認識した。
私もその後、法輪功を習ったが、今は全くやっていない。
法輪功を修練したら、他の修練方法はあきらめなければならない。
私にはそれができないので、法輪功をあきらめることにした。
それから日に日に力をつけて躍進し、新聞社、衛星放送、舞踊団の編成等と世界中に広まっている。
だが、どうも日本では認知の仕方が緩慢であるようだ。
その原因として、共産中国政府の情報操作の言い分をそのまま日本の公式ページに掲載して、それを日本人が鵜呑みにしているからだけではないだろう。
自分ではどうにもならない大きな時流の流れに身を任せてしまう日本人の気質と、そうでない中国人の気質の差があるかもしれない。
等々、いろいろ考えてみた。
今回、一つ気がついたことがある。
法輪功学習者が日本人に対していった言葉。
「日本人は正義感が足りない」
今まで頑張って来たけれどなかなか結果が見えず、辛い気持ちが言葉に現われたのだろう。
そうか足りないなら反省しようと思ったが、9月の抗日暴動が起き、その後の共産中国政府らの言い分を見聞きしていたので、共通性があることに気がついた。
共産中国政府が「日本は我々を理解していない」といったのと、彼らの言い分が同じに思えたのだ。
自分の責任でなく、責任はつねに相手にあるのである。
このような言い方をされたのでは、いくらお人好しの日本人でも硬直する。
これは、古代の地より濃縮され続けた結果の中国大陸の気質なのか、共産党の教育でそうなったのか知らない。
表向きの統治者は変わっても、古代より同じ制度による支配が続いているのであれば、共産党勢力はその結果台頭したものである。
共産中国の業力の根源はどこにあるのか。
高能気功が、発気(オーラ)を調整し、発功浄化するのを目的とするのなら、私なら何ができるか。
まず自らの気質を見直し、根源に焦点をあて、全体の流れの雰囲気を良くして作っていくことだろうか。◆