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犬のことで悩んでいる飼い主の皆さんは、

犬に、ある特定の行動をやめてほしい。
(吠える・噛む・排泄・引っ張る…など)

なので、その行動が出現すると、やめさせたいと思います。

当然、どうしたら「やめさせられるか」を尋ねられます。


しかし考えるべきことは、

まず、①どうしてその行動を取るのか

つまり、②どうしたらその行動を取らないのか

そして、③替わりにどの行動をとってほしいのか

です。




①どうしてその行動を取るのか

どうして(行動の原因)を考える時は、まずコントロール可能な原因を仮定します。

犬がその行動を向ける相手のことを嫌っているから・かまってほしくて・嫌がらせ…など。
これらの例は全て、いくら突き詰めても確定することはできない原因です。
観察・推測することは大切ですが、決めつけてはいけない原因と言えます。

まず仮定すべき原因は、運動量が足りていない・居住環境が整っていない・飼い主さんとのコミュニケーションが足りない・オモチャ遊びが足りていない・考える時間を作っていない・触り過ぎている・刺激不足…などです。(刺激は、かなり細かく分けられますが、今回は省きます。)

そして、問題行動の直前・直後の自分の行動(反応)を、記憶から掘り起こします。
さらに、これからの自分の行動も意識し、分析していきます。

自分が犬に提供していることの中に、原因がある と仮定するのです。

悩み続けていると その内、原因は その犬が持つ気質であると辿り着いてしまうことがあると思います。しかし、気質は疎まず受け入れて良いです。
自分に「変えられることは何か」「してあげられるのに、してあげていないことは何か」を考えましょう。


②どうしたらその行動を取らないか

①を考えることができたら、②は自ずと思い浮かびます。

足りていないのだったら、増やす。
多過ぎるのであれば、減らす。

散歩時間を増やす・散歩コースを広げる・オモチャ遊びを工夫する・コミュニケーションを取る時間を増やす・コミュニケーションの取り方を学ぶ・居住環境を整備する・触ることを我慢する・ある刺激を増やす・ある刺激を減らす…など。

そして、お悩みの行動により、様々な予防方法があります。
𖤐 予防とは、環境の管理と、自己管理です。


③替わりにどの行動を取ってほしいか

②を考える時に付随して必要になるのが、この代替行動です。

・来客時、吠える替わりに、ハウスに入る
・家具を噛む替わりに、おもちゃを噛む
・人に飛びつく替わりに、オスワリする
・カーペットで排泄する替わりに、ペットシーツで排泄する
…など。

してほしくない行動に「してほしくない!」と伝える頻度は、予防により極力減らします。
そして、してほしいことを誘導する教育の機会を多く作ります。

代替行動を何に設定するか
どういう工程づくりをするか
これらがトレーニング(教育)の要です。





犬だけでなく、環境と自分自身をちゃんと見てみよう、行き詰まったら、見方を変えて 考えてみましょう、というお話でした。



犬が、人間の暮らしにここまで馴染んでくれること、人間とこうも上手くコミュニケーションを取ってくれることに感謝し、そして、犬本来の暮らしやコミュニケーション方法を知り、尊重しましょう。