人生劇場からの退場について考えた。


答えが出た。


あの人のことを思い出すことがない。


怒りや恨みの感情がない。







私の人生劇場から退場をしてもらった別の人。


まだ感情が残ってる。


私をわかってくれなかった。


怒りだ。


認められたかった


期待だ。


その期待に応えてもらえなかったから裏切られたと感じて怒る心。


わかってもらえなかった悲しさ。


寂しさ。






なのでたまに退場いただいたのに思い出す。


そして怒りが湧く。




これはきっと彼女だけではない。


彼女の持つ背景への「わかってもらえない」「期待に応えてもらえない」そんな悲しさだ。



私の中で彼女への怒りは、その背景への全ての怒りの集約なのだろう。


彼女がどうこうではない。


背景に対しての怒りだ。


私を踏みにじった背景。


私を辱めた背景。


全ての怒りの集約の先が彼女だ。





フィルターをつけていたのだろう。


色眼鏡をかけていたのだろう


色眼鏡を置いたフリして、かけ続けていた。


だから彼女に退場してもらったのに、私の中にまだ残る。






そしてマウティングして

「ごめんなさい」と言わせたいのだ、

その背景達に。










まだ残る。


残り続ける。


幼少期に受けた傷を今も心に残り続ける。


時を何年も生きようと


時を重ねようと


時を重ねて、思い出して、一番深く根付く。


時と共に忘れ、風化すればいい記憶。


残るのだ。


その記憶は私と共に時を歩み続ける。


もう誰に言うことも叶わぬこの怒りと悲しみ。


一緒に時を刻むのだ。


刻み続けていくのだろう。


もう忘れて捨ててしまいたい。


捨てたと思った背景達


そろそろ許しの時を迎えたい。


背景達に完全なる退場を。


私が私を縛る記憶を解かしてしまいたい。









私を縛り続ける。


もう終わりにしたい。


全てを砕いて風に乗せて飛ばしてしまいたい。