夏のお散歩2(社会化編)

◆近況

暑い暑い！

Palmaでのお預かりわんこ達のお散歩も夏時間になりました。

昼間は涼しいお部屋でお昼寝が最高！

朝晩の室内や曇ってきた時には比較的まだ涼しいこの時期、お留守番中のご愛犬の居る室温管理には気を使われると思われます。

私などは、適温を保つためにかなり頻繁にエアコン温度を変えています。

エアコンの設定温度はあてにならないので温度計を見て判断しています。

念のため、エアコンが効きすぎて寒い時に潜り込める毛布・クレート等、逆に少し温度が高い時にお腹を冷やすことが出来るプレートや保冷シート等、お留守番中のご愛犬が出来るだけ快適に過ごせるようにしてゆくと良いでしょう。

◆本文

夏のお散歩と犬の社会化に何の関係があるのか？

と不思議に思われるかも知れませんが、大いに関係があるのです。

何故か？

前記事とも関係してくるのですが、

社会化度の高い犬は「何処へでも」お散歩へ連れて行けます。

また、何処へ行っても落ち着いて行動できるので、「興奮」や「恐怖」で体温が無駄に上昇して必要以上に呼吸が荒くなる事もありません。

なので、何処でも比較的涼しいエリアのお散歩コースを自由に選べます。

社会化不足の犬はどうか？

何時でも自由に快適なお散歩エリアは選べません。

また、行ってお散歩したとしても、

最初は「興奮」や「恐怖」でお散歩を楽しむどころではありません。

ですが、「深刻な」社会化不足で無い限り、何度か行って歩き楽しい経験を繰り返しているうちに場所に慣れ、殆どのシーンでリラックスして楽しめるようになります。

「過度な興奮」や「過度な恐怖」、つまり深刻な社会化不足の場合は(主に飼い主様の)トレーニングが必要になります。

「興奮」や「恐怖」は、特殊な事情が無い限り、パピー期の社会化不足が原因です。

「過度な興奮」や「過度な恐怖」は、『社会化不足に加えて、更に飼い主様が意図せずに「興奮」や「恐怖」を繰り返し肯定し続けてしまった』ことが主な原因です。

意図するorしないに、関わりなく、肯定されたことは強化されます。

肥満や病気を除くと、夏に一番身体的に苦しそうなのが、この「過度な興奮」をしているタイプの犬達です。

興奮しっぱなしでなので、何一つ学習できません。

何も学習できていないのですから、例えば「同じ場所を歩くこと」を何度繰り返しても最初に歩いた時と何も変わらないのです。

要はそのままでは何一つ社会化へとつながらないのです。

トレーニングをしない限り(飼い主様が変わらない限り)、解消されることは無いのです。

リードをガンガン引っ張って、首輪を食い込ませながら、横ベロでハアハアゼイゼイと呼吸をし、ひたすら突進し、大したことでも無いことに大騒ぎ、水場の度にガバガバっ！ゲホっ！と大量に水を飲み、再びハアハアゼイゼイ、突進に次ぐ突進、、、

苦しいかな？

苦しいだろうなぁ…

暑いかな？

暑いだろうなぁ…

楽しいかな？

楽しく無いだろうなぁ…

社会化でもっとも重要なのは、恐怖よりも好奇心が上回っているパピーの社会化期(早いほど良い)に様々な所へ連れ出し、様々な経験をすることです。

様々な場所、様々なタイプの人々、様々なタイプの犬達、様々な地面、様々なシチュエーションetc...

ワクチン前でも抱っこやカートで積極的に一緒にお散歩を楽しむことです。

ですから少なくとも私は、パピーを迎えるならば時間の制約に縛られずにお散歩に出かけられる季節がベストだと考えています。

しかしながら、夏場の夕方などは涼しい時間帯に皆が一斉にお散歩タイムとなるので、その時間帯に上手く合わせれば犬達&飼い主との出会いの機会は得やすいというメリットもあります。

なので暑い夏場にパピーちゃんをお迎えしたら、そんな時間帯や場所を見つけることが近道です。

ただし、まだ身体が出来上がっていないパピーちゃんに無理をさせず猛暑日などは室内で沢山遊んでください。

☆Palma Facebook

(★Palmaの日々の様子をUPしています。公開ページなのでどなたでもご覧いただけます)