ディビッド君は、我々が持っているアメリカ人へのイメージとは全く異なった性格の男の子でした。とにかく物静か。テレビも見ない。食も細かったです。

ディビッド君は土曜日に到着して翌々週の月曜日までの滞在(約10日間)だったが、平日は子供達と学校へ行っていたし、最後の週末の日曜日は、学校主催のお別れ会があったりで、自由に一緒に行動できる日は、日本へ到着した翌日の日曜日と、翌週の土曜日だけでした。

そんな訳で、我が家へ着いた翌日早速観光へと連れて行きました。場所は、江戸東京博物館。ここは前回のロバート君滞在の時にも連れてきました。英語で館内を案内してもらえるし(無料)、東京の今昔を知る良い場所だし、日本人が行ってももちろん楽しめる場所です。

行ったことがある方はご存知だと思うが、最初に木製の日本橋が再建してあり、そこを渡って展示の方へ行くようになっている。

ディビッド君に、「この日本橋っていうのをよーく覚えておいてね。後で現代の日本橋を見に行くから」と念を押し、館内を見て回りました。

そして、いよいよ博物館を後にして、現代の日本橋へ。高速道路が上にまたがってしまっているけど、なかなかどうして今も威風堂々とした姿を見せています。

「David, this is 日本橋 !」とやや威張り気味に案内する私。だって、だって、造りも美しいし、今その昔の姿を見てきたばかりじゃありませんか!

「it's good.」とディビッド君。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

( ̄ー ̄;


へ?感想はそれだけ??写真さえも撮らないの?あ、そう、写真いいんだ。そうなの・・。

そう、ディビッド君、一事が万事全てこういう反応でした。

別の日に横浜の三溪園で日本家屋を見ていた時も、写真を撮る気配なし。おぉ、カメラを珍しく取り出した・・・!と思ったら


野良猫を撮影 ガクリ


いやいや、君、カメラに収めるべく風景は日本家屋でしょーが!

結局どこへ行っても私が彼の代わりに写真を撮りまくりました。だって、後で彼のご両親にどこを見て来たかを話してほしかったから。逆だったら、知りたいでしょう?アジアの未知の国で自分の息子がどんな場所を訪れたのかを。

そんなわけで、写真をほとんど撮らないので私が撮り、私が撮るから彼も益々撮らなくなっているようでもあり・・という感じでした。

結局彼のテンションは、来た時から帰る時まで変わらず。まぁね、医者を目指してるディビッド君ですから、いちいち1つ1つの事にリアクションがさかなクンのように大きくては困るのかも。何を見せても何を食べても「It's good」で彼の感想は終わっておりました。ヽ(;´Д`)ノ