PTA役員2年目。とはいえ、私は毎年9月に行われる文化祭の模擬店責任者なので、いわば「季節労働者」。祭りが終われば、その役目も放免となる。

役員になって、しみじみ思うことは


同じ日本人でも、ここまで違うのか!



という、ご父兄の考え方である。


そこまで説明しないとわからんのか!と言いたくなることもたびたび。でも、人によって「常識」が違うのだから、仕方ない。


先日は、模擬店で販売する試食会が行われた。事前に各学年のクラス委員さん達に、自分たちが何を売りたいのか漠然とでいいから決めて、その売りたいものを試食会に持ってきてもらい、それを私達本部役員を含め、皆で試食して売値や何を売るかを決めるためのものである。

もう一度言うが、「試食会」である。事前に配布した手紙にも「試食会を行います」とうたってあった。


なのに、その肝心な試食を持ってこない学年あり・・・・ガクリ

その学年の委員さんと話してみると「おにぎり」を売りたい、と言う。でも、おにぎりなんて誰もが知ってる物だからいらないと思った、と言うのだ。じゃぁ、そのおにぎりを委員さん自身は食べたりしてみたのか?と聞いてみたら、きっぱり「いえ、食べたことはありません」と言う。じゃぁ、現物を見たことがあるのか?と聞いたら、それも「ない」という。

言いたくないが、この学年は文化祭の初日の全校生徒のお弁当を担う学年である。それなのに、見たこともなければ、味も知らないものを全校生徒に売るって言うのかー!!

頭をかきむしりたくなる気持ちを抑え、穏やかに「今日は試食会なので、売りたいと思っている品物は全部一通りお持ちいただきたかったのですが・・」と言うと、「でも、おにぎりですよ。」と主張。怒りで奥歯をかみ砕きそうになりながらも、笑顔で「おにぎりはもちろん、どなたでもわかる品物です。でも、大きさも味もわからないものに、値段をつけるのは危険です。とりあえず、現物を見て大きさや味を皆さんで確かめていただきたいのですが・・」と言うと、「えー、じゃぁやっぱり試食するんだー!」と言う。


今日は、試食会だって言ってるだろうが、ボケ!

仕方ないので、日を改めて試食会を実施した。(余談ながら、その売りたいおにぎりは、大きさがコンビニのより一回りぐらい小さい上に、仕入れ先からは「130円の定価で納入」という条件。ふざけるなー!って事で要再交渉。)

又ある別のクラス委員さんは、当日校舎とは別の場所で制服リサイクルバザーを行うのだが、その際両替のお金がなくなったらどうすればいいのですか?と質問してきた。

私「それは、もちろんPTA本部のある校舎に来て、両替をしてください

委員さん「えー、でも、校舎に行ったり来たりって結構面倒ですよねー!

私「そうですね、たった5分位の距離ですが、確かに忙しい時は面倒かもしれません。でも、クラス委員さんは4名いらっしゃるのですから、お互い助け合ってやりくりしていただけませんか?

委員さん「その5分の距離が面倒よー。ねー?(と他のクラス委員さんに同意を求める。」

私「余分に両替金を事前に用意していただいても構いませんので・・

委員さん「Yさん(私)、それやってもらえないんですか?


は?なんですと?当日私は1年生から7年生までの各模擬店を見て回らなくてはいけない立場なのに、両替のためだけにあなたの学年をサポートしろと仰る??


断る!

ちょっと、今「面倒よね」って言ったよね?面倒なのを知ってて、私に頼むか!それも、4人いるメンバーの誰もが行かないで、私にやらせようとはどういう根性してるんだ!


とはいえ、2年目の余裕。「申し訳ないですが、私も当日色々と忙しく周っているので、こちらの学年だけを見てる時間はないと思うんですよ。ですから、4人で助け合ってくださいね。」と笑顔で応酬。

後にPTA室に戻って、この顛末を皆に話して怒りを分かち合ったのは言うまでもない。ただ、私の愛すべき相棒・ひろこさんは、私がこの委員さんとやりとりしてる間隣に立って聞いていたというのに、「そっかー、両替に行ったりするのって大変だなぁ。面倒よね~」としか思わなかったそうだ。

「ひろこさん、あなたさ、自分達で面倒だっていう仕事を私たちに押し付けようとしてたのよ!おかしいじゃない。私達は困った人たちを補助する立場だけど、自分達でできる事は自分達でまずやる、って言うのが正しい姿勢じゃないの?私たちをあの人たちは、単なる小間使いにしか思ってないって事が問題なのよ!」と息も絶え絶えに一気に言ったら、「そっかー。そうですよねぇ。考えてみれば、両替に行くのなんて誰にでもできることですものねー。やだー、Yさん(私)頭いい!私、全然気が付かなかったー」と言われ、疲れが一気に倍増した私( ̄_ ̄ i)



・・・・なーんて話をかいつまんで面白おかしく子供達に話して聞かせたら

「お母さんの仕事って、楽しそうだね。毎日楽しくっていいなー!」ですって。馬鹿者。お母さんは、大人の事情はわざと省いてお前たちに面白さだけを強調して話してるんだよ!