毎週土曜日2時間、私はひろこさんの御嬢さん・まりちゃん(中3)の英語を教えています。

最初は、文法もチンプンカンプン、形容詞と副詞の違いもわからなくて、教える側としても、国語の話からしなくてはなりませんでした。

それでも、一歩一歩階段を上がり、今では平均で偏差値50台をキープできるようになりました。

何が嬉しいって、本人が英語を楽しい、と思い始めてくれたこと。
来年は、米国研修にも参加してみたい、と意欲を持ってくれた事。

おばさんは、言わば地図の読み方を教えただけ。
前進しようと自分の意思を持って歩んでくれた姿が、とっても嬉しいのです。

少しずつだけど、確実に前へ、上へと進んでいる姿を目の当たりにして、とても嬉しい気持ちになれるのです。

学生の頃おばさんは、先生になりたいなぁ・・とちらっと思ったことがありました。

でも、ほら、そこは生来へたれな性格の持ち主である私。失言が多い人生を振り返った時に、私の一言で生徒が自殺したり、不登校になったらどうしよう・・と教職の免許を取るだけで終わってしまいました。

それでも、今こうして教師のまねごとをして、生徒が前進して行く姿を目の当たりにすると、とても嬉しく、そして、意気地のない若き頃の自分を恥ずかしくも思うのです。

最近は、まりちゃん自ら「(学校で)ここがわからなかったんで、教えて下さい」と質問してくれるようになりました。

私の知識は、本当に浅いものだけど、それでもこうやって少しでも役に立てて、嬉しく思います。これからも、がんばるまりちゃんをおばさんも応援していくからね。走る人