(1つ下↓の記事よりつづきです。)

「死んでやる!」と言う台詞を、私がお義父さんに言わせている・・。


その(義父の)言葉は、本当にショックだった。

義父が私の手を振り切って出て行った後、大急ぎでシャワーを浴びて、泣いた顔がわからないといいね、と娘と話しながら顔をパチパチと叩いた。(ちなみに、娘も私と義父のやり取りを見て、泣いていたらしいが、私は気が動転していて気がつかなかった。)


何食わぬ顔をして家庭訪問を終え、しばらくすると義父が帰ってきた。

義父はリビングに入るなり、がっくりと膝をつき、「悪かった・・。勘弁してくれ」と言って涙ぐんでいた。私も涙が出てきたけれど「二度と死んでやるという言葉だけは、言わないでください。命を最後まで燃やし続けるのが、遺された人たちの使命でしょう?」とだけは言わせてもらった。

その日以来、正直言って義父との関係は微妙な空気が流れるようになった。義父も私に遠慮してるようだ。どんなに暑くても、クーラーの効いているリビングにも下りてこないようになってしまった。

義父が反省してるのは、よーくわかった。

でも、私もそれ以来良く考えてみた。

義父の言った言葉は、ある意味事実なんだと思う。もちろん、私はお世辞にも良い嫁ではないけど、意地悪をしたつもりは毛頭ない。それでも、義父は自分が邪魔者だと感じてしまうのだろう。義父は、あくまでもこの家で中心にいたいのだ。自分の話を聞いてほしい。自分が足が痛いと言ったら、心配してほしい。一事が万事、全て「構って欲しい」という態度の義父。でも、子ども達にとっても、私にとってもそれは無理なのだ。このまま同居を続ける意味があるんだろうか・・。

義父と同居し始めてから、主人との関係も悪くなる一方である。

幸い義父は、年金だけで十分な収入がある。だったら、余計お互いが気を遣わない場所で、別々に暮らすべきなんではないだろうか。

主人とも話してみたが、同じ意見だという。

どうも主人を通して私の意見を義父に話してもらうと、ニュアンス等が変わって伝わってるような気がしたので、ある日思い切って主人・義父・そして私の3人で話し合った。私達夫婦はどう考えてるのか、を率直に述べさせてもらった。

私の意見は、以下の通り。
・同じ屋根の下で住む以上、お互い良い顔ばかりはしてられない。
・やはり、3食作らなくてはならないのは、厳しい。
・それよりは、近くの老人ホームへ入居してもらって、時折我が家に来てもらう形を取るほうがいいのではないか?
・お互いが嫌いになってしまったら、やり直すのは難しい。それよりも、まだ今なら上手く距離を持ってつきあえるのではないか?


私は老人ホームにいる祖母を、もう何年も頻繁に見舞っている。それを持っても、私がお義父さんのところへ面会するという言葉も、嘘ではないとわかってもらえると思う。決して、その場しのぎに言ってるわけではない、ということをわかって欲しい・・。

最後に私がそう言い添えると、義父も「ワシもそろそろ出て行こうと思っていた。だから、どこか良い施設があったら、そこへ移るわな。」と言ってくれた。

そして、その予行練習というわけではないけれど、しばらくショートステイへと行ってくれることになった。

すみません、長くなったので、また続きます。