レインボーカレーの呪い | ぺんぎんの戯言ブログ

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スキビファンが今まで読専だった駄文を書いてみました。

出版社、原作者、関係者には関係ない趣味の二次駄文です。
二次が嫌いな方や、悪戯、嫌がらせ等はご勘弁下さいませ。

因みに、基本的に尚ちゃんが好きではないので、尚好きな方は申し訳ありません。

こんばんは、明太山葵です。
ちょっとマリモ様の作品に刺激されて、ちょうど私も書いていたジュリさんのお話をお贈りした(いや、押し付けたと言った方が正しい・・・・)処、喜んで頂けてこちらの方が嬉しい♪

インスパイアされたのはこのお話。


ご褒美までもガマン大会  by ノロマな亀のつぶやき


楽しいですよ~!

では行ってらっしゃい!

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<レインボーカレーの呪い>

コレクションから久し振りに我が家に戻ったジュリエナは、クーとまだ5歳の愛する息子、久遠のために料理を作ろうと思った。
それならママに習ったカレーにしよう!

そうっ! それなら帰りがけにスーパーに寄って、食材を買わなきゃね!
一緒に着いてくるSPがいるから、丁度大量の食材を買うのに躊躇しなくていいし!

(注)SPは物を持つ為に着いている訳ではありません……)

やっぱりクーには量が必要だから……
パンを10斤でしょ、それからライスは20kgで足りるかしら。
中の具には鳥、豚、牛の肉類と、お魚もた~くさん買って行きましょう。
サラダも必要だから、カラフルなお野菜をかごに乗せたら、野菜だけで一杯になっちゃった。

合わせたら絶対に美味しい料理になるもの!
うちのシェフの料理は、カラフルさが足りないと思うのよね。

後は外せないデザート!
フルーツは絶対よ!
それからた~っぷりクリームを塗ってデコレートしたいからホイップクリームもね!

その横に置いてあったデコレーショングッズや色彩に目を奪われて、衝動買いしたのはクーには内緒にしとかなきゃ♪

そうしたら、また

『君の愛の詰まった料理を食べれて、俺は世界一の幸福者だ♪』

って、涙浮かべて言ってくれるから!

勿論、クーに食べ尽くされる前に久遠にもたっぷり食べて貰うように、ちゃんと別のお皿にとっておかなきゃ。

*****

赤はクーが教えてくれたショクベニ?でしょ……ああ、綺麗な赤になったわ!
一緒に唐辛子とも入れた方が良いわね。
青はブルーハワイの青でしょ。
黄色はカレーだしターメリックと書いてあるこれと、マスタードも入れた方が良いわね。
黒はどうしようかしら……
黒ゴマもいいし、黒胡椒もいいわよね。一緒に入れちゃえば問題ないわね♪
紫はう~~ん……。
あ、そうよ♪ ショクベニとブルーハワイ合わせたら、紫よね!
緑はハラペーニョとワサビがいいかしら。
白はミキサー一杯のガーリックを入れたら完璧でしょ!
後は大量のスパイスがカレーを美味しくするのよ♪

普段は私になかなかキッチンを触らせてくれないから、今日は二人の為に頑張ろうと思ったんだけど、シェフに

『生煮えだけは困るので、味付けだけお願い致します』

と言われてしまったから、大量の食材を切ったり煮たりする事は残念ながら出来なくなっちゃった。
だったら、味付けに凝るしかないじゃない?

うちにある業務用ミキサーに味付けの七色の食材を投入していく。
スイッチを入れて呪文を唱える。

『美味しくな~れ、美味しくな~れ』

全て入れ終え、出来上がってシェフを見ると……あら? みんな、なんであんな遠くにいるのかしら?

『出来たから入れちゃうわねぇ』
『『『『『あああああっ!!!』』』』』

巨大な鍋にミキサーの中身を一気にあけると、みんなの顔が青ざめてる。
段々カレーらしい緩さになった所で、味見をしなきゃね。

うん、美味しいっ!

『みんな、ありがとう。お陰で美味しいカレーが出来たわ! じゃあ、私は着替えてクーと久遠をおもてなしする準備をするわ。多目にあるから、ちょっとなら食べても良いわよ』

私がキッチンを後にしてから30分、次から次へとやってくる救急車の対応にナニーと共に追われたのが不思議だったけど。
息子は半分位食べてくれたし、クーは完食した後に

『君の愛が詰まったカレーを他の人に食べさせたら、俺が寂しいからやめてくれるかい?』

と涙ながらに言われて、レインボーカレーのレシピは封印されてしまった。

*****

いきなりクーから提案があった時にはびっくりしちゃった。

『ジュリ、ボスが日本で君のレインボーカレーが食べたいと言うんだが、どうかな?』

まだ覚えていてくれた事も嬉しかったし、また食べたいと言ってくれた事も嬉しかった。

しかも息子がいる日本で。

スケジュールの関係で一緒に食べられないらしいけど、でも少しでも思い出してくれたら嬉しい♪

……それなのに、またバタバタ人が倒れていってるのはなぜなのかしら?

『それはね、ジュリ。このレインボーカレーは俺だけに効く愛の呪文がかかってるからだよ!』

クーがそう誉めてくれたのに、久遠は誉めてくれるどころか怒るの。ひどいわっ!
もう一人のクオンは食べてくれたのに、私の寿命はもう一週間なんだからっ!!

<終わり>

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もう、お恥ずかしいのですが、頂いたギフトのお返しも出来ずに(皆様になのですが……)いたところ、ドンピシャなお話を書かれていたので、つい……

そして、この七色を混ぜたら間違いなく黒褐色になるかと……
自分で書いておきながら、考えるだに恐ろしい食べ物かと。

ヤッシーなんてイチコロでしょう。
それで代マネにキョーコさんが来てくれて、結局ジュリさんに感謝してたりして(//∇//)

マリモ様、楽しいお話をありがとうございました!