第134回「野外演奏は慎重にね」 | 打楽器奏者・嶋崎雄斗のプレイヤー日記~折れない心と折れていくスティック~

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先日、地元津田沼で演奏した話。

震災復興や節電を推進する地域団体からご依頼をいただき、JR津田沼駅すぐのモリシアというショッピングセンター前にある広場の特設ステージで、夕方に30分ほど演奏をさせていただいた。

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(ピアノとマリンバのデュオね)



直前(お昼)に結婚披露宴での演奏があったため、そのまま車で向かい、ダッシュでマリンバを組み立て、端っこでこっそり練習をし…

マリンバをステージに上げ、さて本番!というところで、












譜面台が風でステージ外まで吹っ飛んだ。










まあ、野外演奏だしね…こんな事は今までパーカッションやドラムで何度も経験している。まあパーカッションで譜面が飛ぶのとマリンバで譜面が飛ぶのだと影響が全然違うという話もあるが、とにかく頭の中にある楽譜で何とかせねば!!

焦りと不安を隠しながら、演奏開始。

あれ?












自分の音が全然聞こえない。











舞台上でのリハがなかったのでようやく気付いたが、マイクから音を出しているスピーカーが楽器より前にある…!

自分を信じて…自分を信じて…自分を信じて…!!


必死になって演奏を続ける内に、さてだいぶ暗くなってきた。

演奏時間が、ちょうど日の暮れる時間と重なっていたのである。



暗くなる。

暗くなる。。

暗くなる。。。














鍵盤が見えなくなったw










ライトは正面から「真っ直ぐ、演奏者を」照らしている。上方向からの照明のないステージでは、周りの暗さに紛れて濃茶色の鍵盤は闇と同化してしまったのである!!

どうする!?

こうなったら仕方ない!!最終手段だ!!!














笑ってごまかす( ̄∇ ̄+)











…そんなドキドキワクワクの本番だったが、後で聞いてみるとちゃんと演奏できていたらしい。

まあ不安要素があると、それだけで少なからず駄目な気分になっちゃうからねぇ…。


実際、ステージ前の客席は満員どころか後ろの方まで立ち見。

モリシアの2階からも多くの方が覗いているという嬉しい結果となった。

いや本当に良かった…(;´▽`A``






では、今後また野外演奏をする場合に備えて注意事項を書き出しておこう。


・譜面台は土台が重い物を使用する

・時間がなくても音響はしっかりチェックする

・照明はちゃんと上から照らしてもらうか、小さいライトを持参する

・何が起こっても動じない鋼の心を手に入れる






最後の項目が一番難しそうだなぁ…。