あなた以上にあなたを感じる一枚撮ります
Take Your Light
写真家るっちーこと鶴岡です。
シリーズ「写真展をやってみよう」、今日は第5回。
プリント前のいろいろ前準備の一つ、額選びです。
プリント前は本当にやることが多いので記事を細かく分けています。
けど、ここが一つの山であり楽しいところなのでがんばりましょう。
■展示のスタイル ~写真は プリントだけでは 飾れない~
前回の記事までで、写真の枚数や位置、プリントの大きさが決まりました。
しかし、写真展はプリントをそのまま展示するわけではありません。
プリントしたものを展示する壁に設置するために、額に入れたりする必要があります。
こちらもまずは展示のルールを確認して、規定があればそれにまずは従ってください。
ルールに明記がない場合は自由に選ぶことができます。
多くの場合は壁に展示するスタイル。
他にはテーブルに直置きしている展示もあります。
と、やりかたはいろいろありますが、メインとなる壁展示の場合はざっと挙げると
① のりつきスチレンボード
② 額
③ 木製パネル
です。
作品は額でキャプションはスチレンボード
■何よりお手軽スチレンボード
一番のお手軽コースは①ののりつきのスチレンボードに貼って、ひっつき虫(コクヨ製)で壁に固定する方法。
作業はプリントした写真をボードに貼るだけ。
貼り方もスマホの画面保護フィルムを貼るのと同じ要領なので目新しい作業ではないでしょう。
利点は軽いので会場に持っていく際も楽なこと。
大きな文房具屋でも売っているので入手しやすい、そして安い。
難点は大きなプリントになると貼る難易度が上がって、気泡が入ってしまったりしわができてしまうことがあること。
少し力がかかるとボードがつぶれてしまうことです。
ボードは写真以外にも、自分の名前や作品のタイトル、メッセージなどを一緒に設置する際にも使いますので、写真展にはマストアイテムです。
切る際はカッターナイフを使いますが、なるべく新しい切れ味のいい刃を使ってください。
そして一度で切ろうとせずに何度も繰り返し切れ込みを入れて切りましょう。
でないと切断面がガタガタになって見た目が汚いです。
ちょっとでも切れないと感じたらポキッと折る。
貧乏性はここでは厳禁です。
パネルはこんなやつ。
厚さは5mm以上のものだと平面性が高いのでお勧めです
ひっつき虫は練り消しのように練って貼るためのもの
取り外しも簡単で壁を汚すこともありません
カッターの刃はオルファの特選黒刃を使っています。
普通の刃よりもよく切れるのでおすすめ。
■壁一面で作品を作りたいなら額
パネルよりももうちょっと凝りたい、そんなあなたには額です。
額もいろいろな種類、色、大きさがあります。
ただし同じサイズのプリント用でもモデルによって大きさが違うこともあります。
なので外寸法は要チェックです。
半切用です
写真専用の額を買うなら家電量販店の写真用品売り場が品ぞろえ豊富。
ちょっとおしゃれなのが欲しい、ということであればIKEAのフレームがイチオシでオススメ。
サイズやデザインもたくさんあるし、何より価格がお手頃。
お住いの近くにIKEAがある人がぜひ一度行って手に取ってみてください。
最近の展示の額はいつもIKEAです。
2Lくらいまでの小さいサイズ用のフレームであれば、一度はチェックしてほしいのは100円ショップ。
額の質としては写真用には及ばないので、一点の展示でそれを使うのはやめたほうがいいです。
でもなぜかこれが何枚もそろえて展示をすると不思議と映える。
作品のイメージが「家に飾れるような写真」だったらきっとピッタリでしょう。
額は2L用たA4用などプリントのサイズごとに売られています。
指定されたプリントサイズを入れるのが一般的ですが、それよりも小さいプリントを入れるのもおすすめ。
余白が増えて作品に奥行きや空気感をプラスすることができます。
額は使い方次第で作品にさらなる深みを与えてくれる。
そう、入れた額も作品を語ってくれるんです。
なのでどんな額を選ぶのかはとっても大切。
ちなみに指定より小さいプリントを入れる場合はマットを自分で用意する必要があります。
マットの製作は世界堂や文房堂さんなどの大きな絵画用品店やネットでの注文もできます。
店舗での場合、カットのマシンをそのお店が持っていれば1時間かからずに受け取れるところも。
外注の場合は1週間ほどかかるのであらかじめ日程の余裕を持って注文をしましょう。
大きなプリントを額に入れて長い期間(3日以上)展示するときに使いたいのが裏打ちシート。
プリントの裏に貼るノリ付きのプラバンです。
プリントが湿気を吸ってたわんで波打ってしまうのを防ぎます。
額に入っていて波打っているのはすぐわかっちゃってなんだか残念な雰囲気になるので、必須です。
■軽くて本格的木製パネル
最後の木製パネルは、文字通り木でできたパネルで、そこにスプレーノリで作品を張り付けていきます。
一回り大きなパネルにして、プリントの周囲にマットを貼ることもできます。
貼り終わったら周囲の4辺を水張りテープで隠します。
額と比べて軽量なので持ち運びが楽なのが好きでこちらもよく使ってます。
木製パネルにプリントを直貼り
木製パネル+マットで展示した例
木製パネルも額と同様、規定のサイズの販売があります。
写真用の他に絵画用のサイズもありますので買うときは寸法を確認しましょう。
また、自分の好きなサイズで作ってくれるお店もあります(上の3枚一緒に展示しているパネルがそれ)。
一緒にマットも頼んでおくと作業が効率よく進みますね。
というわけで今回は写真展出す写真の撮影とチョイス、いかがでしたか。
展示方法を選ぶのはぼく的には一番楽しいところ。
慣れてくれば額でも自分で手を加えてオリジナルを作る、なんてこともできちゃいます。
(↑これが実は一番楽しい)
次回は作品のプリントについて。
写真は画面で見るのとプリントで見るのは大違い。
デジタルになってプリントが疎遠になってしまっているから、慣れないことも多いでしょう。
せっかくですから自分が「いい」と思ったプリントを展示したいですよね。
それに向けてのポイントをご紹介します。
お楽しみに。
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