ついに563km走破です。

 

 

あなた以上にあなたを感じる一枚撮ります

Take Your Light

写真家るっちーこと鶴岡です。

 

 

100人限定のお得なフォトセッションは2022年もやってます。

 

 

10月3日から6日まで自転車の旅をしてきました。

横浜から京都までの563.45kmを無事走破。

 

長い

 

自転車での4日間の長旅なんて初めてのこと。

そしてついに最終日四日目の振り返りです。

もうこの日から1ヶ月以上経ってるんだなあ、と書きながらしみじみ。

 

 

 

  スタート後すぐに寄り道

 

宿をチェックアウトしたのは7時過ぎ。

最終日は距離が120km弱と短いため朝はのんびり。

 

宿前で自転車を組んで7:30、いよいよゴールの三条大橋に向けて走り出します。



まずは前日来た道を戻ります。

というのも前日訪れた大垣サウナにて、有名支配人のトオルちゃんに大垣の湧き水スポットのおすすめを聞いてみると、「やっぱり加賀野神社がいいですよ」とのこと。

ここの水は環境庁の「平成の水百選」にも選ばれた名水で、それが湧き出る神社は大垣の湧き水の代表とも言える場所。

しかし、場所がホテルから見ると京都ではなく東京側にあり、戻る方向に。

京都へ行く途中で寄れるところがいいなと考えていましたが、地元の方にオススメされたら行かないわけにはいきません。

 

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真ん中の井戸からお水をいただく。

ちゃんと器にすくうためのひしゃくも置いてあります。

ボトルに入れて、今度こそ京都へ向けて出発。

 

 

  寒い、寒い

 

この日の空は陽の光一つ漏らさないような重いグレーの曇り空。

気温も15℃ほどと上がらず、風は向かい風で冷たい。

身体を動かしても全然温まりません。

 

あまりの寒さに途中近くにあったワークマンに寄ってレッグウォーマーを買いまして、上にジャケットを羽織って再出発。

レッグウォーマーはふくらはぎだけを覆うモノしかなく、履いても膝は露出していて寒いのですが、ないよりはぜんぜんマシ。

これがなかったら関ヶ原を越えられなかったと思います。

 

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ついに現れた京都の文字。

まだ88kmも先だけど近づいてることを実感する瞬間。

 

そして滋賀県へ突入。

 

 

この先を下って一路琵琶湖へ。

上りでちょっとは温まったのにどんどん冷えていく。

とにかく寒い。

 

 

  突如あらわれたおしゃれカフェで休憩

 

山を下り、米原へ。

琵琶湖に出るといきなりあらわれたおしゃれな建物。

 

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クラブハリエのベーカリー、ジュブリルタンでした。

カフェやテラスのような飲食スペースもあり、ベーカリーのパンをそこで食べることもできるとのこと。

ここで止まらないとこのまままた延々と走り続けそうなので、一旦休憩&腹ごしらえ。

 

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室内で風を避けられるのがありがたい。

 

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なんかこの真っ白な建物に囲まれているとヨーロッパ、地中海地域にいる気分。

2階のカフェやテラスからは琵琶湖が一望できます。

これで晴れてたら最高だったんだろうな。

おしゃれなポートレートがいたるところで撮れそう。

 

 

自転車のターコイズが雰囲気にぴったり。

パシパシ撮ってしまい、時間を食いすぎたw。

 

 

  ついに雨がぁ

 

腹ごしらえを済ませて少し身体が温かくなり、再び走り出します。

琵琶湖を右手に見ながらひたすら南へ。

 

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琵琶湖沿いってキャンプ場やらカフェやらいろいろあるのかなと思ってたのだけど、ただ水辺が続く。

 

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パノラマで撮ってみたら何もなさ過ぎて、広いのに広さが伝わらない残念な感じになった。

 

代わり映えしない景色の中走るのはなかなかに苦行。

そんな中、味方になってくれたのは風でした。

琵琶湖にぶつかるまでは(にっくき)向かい風でしたが、この辺りから追い風基調に。

これまで寒さ対策の寄り道で遅れた時間を取り戻すべくガンガン飛ばします。

 

集中力が切れたらコンビニで休憩。

とにかく前へ前へ、なのでこのあたりの写真がなにもない。

 

近江八幡に入ると雨が降りだす。

勢いはかなり強く、しばらく止みそうもないくらい。

近江八幡には昔の街並みを意識した通りがあって、そこを通りはしたけどじっくり見る余裕なんて全くない。

スマホで雨曇りレーダーを確認したら、雨の強さはこのままで30分くらいしたら止むとのこと。

とりあえず先を急いで、どこか雨宿りできそうなお店があったら入ろう、と決める。

しかしそんなお店がどこにもない。

追い風に「休んでないでどんどん先へ行け」と言われんばかりに背中を押され、雨の中をかっ飛ばす。

 

私の脚力だと、普段の平坦5kmのタイムが良くて12分台ですが、このときは11分や10分台が出るハイペース。

サイコンを見れば時速は35〜40km/h台の数字をたたき出してました。

 

 

  向こう岸に希望の晴れ間が

 

雨が降り続ける中ひたすら南へ。

もうなんていう地域を走っているのかすらわからないくらいにただ走る。

そんな中、ふと右を見ると琵琶湖の向こう岸が明るくなり出していました。

明らかに晴れている。

対岸は今走ってるところから見たら西側。

もう少しすればこっちも雨が止んで晴れてくる。

そして、気温も上がってきた。

雨が降ってるのに気温が上がる、というのも不思議な感覚なのだけど、温かくなってきたことで身体がほぐれてだんだん動くようになってきた。

ここまできたら、なにもかもがよくなる気しかしない。

イケイケでかっ飛ばす。

 

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雨が止み、やっと見つけたお店は道の駅草津。

草津と言われてもどの辺りかピンと来ない。

クラブハリエを出てからというもの、無我夢中で走ってたから、ここまでどのくらい走ったかもわからず。

サイコンを見たらなんと95km地点。

クラブハリエがスタートから40kmのところだったから、そこから55kmも走ってた。

そしてゴールの三条大橋までは知らないうちにあと30kmになっていた。

 

近江八幡から先はとにかく信号が少なくて止まるヒマすらない。

ただひたすらペダルを漕いで進んでいた。

自転車を漕いでるときは漕ぐことに集中してその世界に入ってしまい、信号で止まると現実に戻ってくる感覚がある(ゾーンに入る、ってヤツか)。

信号がなく止まらずに走り続けたので、時間も距離もワープしてあっという間に55kmも走ってて草津に着いた、そんな気分でした。

 

というわけでここのレストランで少し遅めのお昼ご飯。

まともなご飯はホテルの朝ごはん以来です。

 

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ラーメンはさ、こういうシンプルなのがいいのよ。

ご飯は近江米使用とのこと。

おいしかった。

 
ついに空には青空も。
このとき、時間は14時過ぎで距離は残りあと30km。
急に現れた30kmという数字に「この563kmの旅もあと30kmで終わってしまうんだ」とさみしくなる。

 

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  さらば、琵琶湖

 

最後の30kmを走りだす。

あれだけ空を占めていた曇もまばらになり、青空の面積が増えていく。

そして容赦なく陽射しが照りつける。

たまらず上着やレッグウォーマーを外し日焼け止めを塗る。

今朝から続いた寒さはどこへやら。

冷え対策から暑さ対策へと忙しい日です。

 

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近江大橋を越えて滋賀県の県庁所在地である大津へ。

景色が急に街の雰囲気になる。

 

琵琶湖沿いは公園として整備されてて居心地がいい。

ここでコーヒー飲みながらボーッとしたい気分。

 

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向こうに小さく見えるは琵琶湖大橋。

琵琶湖のくびれにかかる橋。

あの橋よりさらに向こうから走ってきたこと、そこまでに見た建物が遠くに小さく見えることが、ここまで走ってきたことの証だった。

 

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琵琶湖のサイクルステーションをチラ見して、いよいよ京都へ。

琵琶湖よ、さらば。

 

 

  最後の峠は”知るも知らぬも”のあの坂です

 

琵琶湖に別れを告げて京津線のびわ湖浜大津駅を左に折れる。

 

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京阪電車の車輌を見て「ああ、本当に京都まで来たんだな」としみじみ。

京津線の併用軌道区間を走り、いよいよ最後の峠である逢坂越えへ。

ここを越えれば京都です。

 

逢坂といえば、中学生のころになんども耳にした地名。

通っていた中学校では毎年3学期になると百人一首大会がありまして、みんな2学期の終わり頃から練習に励みます。

そのときに一度名前を聞いたら忘れられない歌人と出会います。

その名は蝉丸。

読み札に描かれた独特な容姿も相まってインパクトが強く、男子は特にその札を取ろうとしたものです。

その蟬丸が詠んだ歌が

 

これやこの 行くも帰るも 別れては

知るも知らぬも 逢坂の関

 

 

ここで詠まれてる「逢坂」がまさに今から越えようとしている逢坂。

当時はここに京の内と外を隔てる関があり、多くの人が出入りをしていたとのこと。

その坂を当時の人たちと同じように越えて京に入ります。

 

坂の途中には「蟬丸神社」なるものも。

 

調べてみたら芸術の神さまとのこと。

寄ればよかったな。

 

 

  ゴールは目前、走馬灯なんてなくただひたすらゴールへ。

 

逢坂を越えてついに京都市に。

 

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京都という文字は見て来たけど、実際京都に入るとそれはそれでまたしみじみ。

 

国道から一旦離れて旧東海道を走り山科駅前を通る。

ついにJR東海道線でもあと一駅のところまで来た。

 

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通りにはどこもかしこも京ナスの風船。

 

国道一号線に戻り、御陵駅の先にある最後の小さい丘を越えてあとは下るだけ。

道路案内にも「三条大橋」の文字が出てきてこの時ばかりは感動にウルッときた。

 

こうなるとゴール目前。

アノ番組ならとうに”負けないで”とか”サライ”とかが流れ出してる時間。

ゴールを意識したらここまで4日間で走ってきた思い出が走馬灯のように勝手に湧いてくるのかなと、思ってたけど、

 

 

んなことはなかったね。

 

 

「どんなことがあったっけ?、んと一日目は……」と頭の中の記憶をほじくり返してやっと出てくる。

思い出したくて、思い出そうとする行動があって初めて思い出す。

 

思い出したいから思い出してる。

 

だから時々思い出す過去のことも、何かがトリガーになって思い出したくて思い出してるんだな、と。

いい記憶もイヤな記憶も。

 

あの24時間テレビのマラソンのゴール近くになったときに流れるハイライトみたいになるのかと思ったけど、所詮あれは演出でしかないんだな、って思ったわけです。

 

地下鉄の東山の駅を過ぎ、左を見たら小川。

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ここの並ぶ柳の景色が好きなんです。

 

そしてついに目の前に三条大橋が現れる。

その先に見えるほのかな夕焼けが美しい。

運良く信号待ちになったのでスマホを取りだして一枚。

この夕焼けの景色も一生忘れないと思う。

 

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そして16:00、到着。

この時横浜から京都への563.45km、完全走破の瞬間。

 

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くぅぅぅぅうう

 

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やったぁぁぁぁあああああ。

 

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しばらく水を飲み鴨川を見ながら余韻に浸っていると、この方がふらっとお出迎えに来てくれました。

 

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友達の心屋カウンセラー、松よし美ちゃん。

なんかね、誰かがゴールにいてくれたらうれしいなと思ってfacebookに到着時間とか書いてたら、それを見つけてメッセージくれて、三条大橋まで足を運んでくれました。

一人でゴールするより何倍もうれしい。

 

三条大橋は老朽化により掛け替えがされるそうで、そうなると今の木の欄干もなくなってしまうということ。

この木の欄干が好きだから、その前に来れてよかった。

 

 

せっかくなんで京都駅まで走って一枚。

 

 

 

  走り終えたお祝いはサウナとおいしいもの

 

京都駅から予約していたホテルへ。

チェックインして、荷物の整理をしてからこの旅で二つ目のサウナへ向かいます。

白山湯高辻店さん。

 

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ここ単なる銭湯なのだけど、ここのサウナというか水風呂が「いい」という評判しか聞かない。
「死ぬ前に最後に入りたい水風呂」にここを挙げるサウナ好きも多数いるくらい。
旅のシメにはふさわしい。
 
その評判どおり、水がやわらかく、「水そのものが羽衣か」というくらい気持ちいい。
いつまでも入っていられる系です。
こんな水風呂の銭湯があるなんて、京都の人がうらやましい。
 

夜は白山湯近くのお店のぎょうざ屋へ。

キリンラガーの瓶が置いてあるなんてたまらん。

薄皮ふんわりのぎょうざを特製酢じょうゆと焦がし七味でいただく。

うまい。

 

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あっという間に平らげました。

 

ホテルに着いたら、身体のお手入れして就寝です。

これはゴールした後も変わらないルーティンです。

 

 

  この日のまとめ

 

最終日は序盤、中盤、そして終盤とまったく違う日のような天気になりました。

序盤の琵琶湖までは寒さと向かい風。

中盤、琵琶湖沿いは追い風になるものの強い雨。

そして終盤はそれまでがまるでウソかのような晴れと暑さ。

冷え対策に暑さ対策、とにかく対応が大変でした。

ジャケット持っててよかった。

ワークマンがあってよかった。

 

 

スタート 7:20
ゴール 16:00
グロスタイム 8:40
グロス平均速度 14.7km/h
 

 

天候がコロコロ変わるストレスの中、幸いだったのは琵琶湖に着いてからの風が追い風基調になったこと。

一日目以来の久しぶりの追い風。

長距離のライドでは体力や脚力も大切だけどそれ以上に風向きが左右するよなあ、と納得でした。

 

 

ついに4日間で走り終えた京都までの旅。

次回は5日目の旅のお話と総まとめを書こうと思います。

お楽しみに。

 

 

 


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