調律カバンといっても、調律師専用のカバンではなく、市販の物を工夫して使っています。
新調した鞄に詰替える為に工具を並べてみると、出てくるわ、出てくるわ…。 年に数回しか使わない工具もあるのですが、それでも常時持ち歩かなければプロの調律師とは言えません。 道具が無ければ”ただの人”。優れた道具が無ければ、調律師と言えどもピアノを治す事は出来ないのです。
私の調律鞄は11㎏。 あらゆるメーカー、年代のピアノに対応する為には、最低でもこれだけ常備する必要があります。 それでも、私の鞄は道具の量の割には、工夫して軽量しているほうです。
音を合わせる”調律”で使う道具は数点しかないので、調律鞄の中身は、タッチや音色を整える”整調・整音”、修理の為に使う道具が大半を占めています。
これ以外の道具、弦を張る道具や、修理部品等は車に積まれています。
写真に掲載されている以外にも工具がありますが、これは企業秘密。
道具を見れば、その調律師の技量が判ります。