北欧/デンマーク クラフトビール飲み比べ02
『北欧/デンマーク クラフトビール飲み比べ』の続きです。
さあ!いよいよ1番の目玉のビールの登場です!!
その前に.......
ピガールの飲み比べは、こんな雰囲気です。
お店が小さいためスタンディングなんですが、皆さんで和気あいあい楽しくやっています。
ビールに興味のある方なら初めての方でも大歓迎!
今後も色々な飲み比べを企画しますので、ぜひご参加くださいね。
さて!
いよいよMikkellerミッケラーの"MAD BEER"シリーズです!
このビールはコペンハーゲンのレストラン"Mielcke&Hurtigkarl"のシェフJacob MielckとMikkellerのミッケルが創り出した"食事に合わせた"ビールです。
こちらがそのレストラン!
(不思議な雰囲気のレストラン"Mielcke&Hurtigkarl"の様子はこちら!個性的な料理も見ものです!!→→
"MAD"はデンマーク語で"食べる"の意。
このビールについてミッケルもシェフのヤコブも興味深いことを言っています。
『素晴らしいワイン、素晴らしい料理、素晴らしい空間。
なのになぜビールだけが普通なんだ』
(もっとキワドイ表現でしたが(笑))
だからMAD BEERを造った、と。
このビールと合わせたスペシャルディナーが行われたときもゲストに
『このビールはサッカーを観ながら飲むためのビールではありません。』
とシェフは話したようです。
説明はさておき!
今回用意した"MAD BEER"は5種類!
”MAD Beer UMAMI"=旨味!
”MAD Beer SALT"=塩
”MAD Beer SUR"=酸っぱい
”MAD Beer SØD"=甘い
”MAD Beer Bitter"=苦い
そうです!
このビールは人間のもつ5種類の味覚をビールで表したんです!
まずは”MAD Beer UMAMI/旨味"
びっくりの"旨味"のビールです!ジャーマンピルスナーで、
旨みとしてアイスランドの海藻が使われています。
『店の中より外に出た方が分かる!』
と一人のお客さまが言い出し、なぜかみんなで外で試飲(笑)
続いて”MAD Beer SALT/塩"!
なんと醸造過程で梅干しを入れてる、とのことで実際に梅干しを入れてみました!
実験的なビールの面白さに大盛り上がり!
そしてMAD Beer SUR/酸っぱい"
こういうビールを飲むと歴史の移り変わりを感じます。
昔はいわゆる"酸っぱい"ビールはベルギーのものでしかなかったのに最近では世界中で作り始めています。
このビールは柚子が使われています。
香りから味わいまで『柚子』がものすごく出ています!
柚子はいまや世界中の人達が使いたい食材です。
(今回ピガールのオリジナルマスタードも柚子を使って作ってくれました。)
正直、紫蘇を感じるのはなかなか難しかった(笑)
しかしビール自体はバランスよく飲みやすいかったです。
『日常的に飲んで欲しい味わいにした』というのがよくわかります。
なんとチョコレートとポップコーンいり(笑)
スペシャルディナーではフローズンビーツのデザートと出されたそうです。
それがこちら!
以上5種類がMAD BEERです。
全体的な印象ですが、
ものすごくインパクトがあるわけではありません。
ただし食事と合わせて、という意図はどのビールからもしっかり伝わってきました。
口のなかで広がる味わい、
余韻で感じるそれぞれの"甘、塩、苦、酸、旨味"。
実験的な試みは、
飲む側の僕らにとっても凄く勉強になりました。
ビールのみならず、食事まで合わせて作り上げたのはMielcke&Hurtigkarlが初めてのだそうです。
やっぱりすごいな、ミッケラー!
そして何より彼らが日本食、日本の味覚への関心が高いことが伺えました。
柚子、しそ、梅干し、海藻、旨味.....
それが日本人として誇らしいことでした。
続く。