「ひよっこ」第90回~老婆心と身分違いとバカップルの会話 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ひよっこ」 第90回
第15週 「恋、しちゃったのよ」
老婆心と身分違いとバカップルの会話

 

 

鈴子) そんな顔しなくていいんだよ。

  別に、反対だとか言ってるわけじゃない

  んだから。反対されたって、気持ちは変

  わらないだろうし…ね? ただね、ちょっ

  と心配なだけ。

高子) 何でですか? 鈴子さん。

  いい子ですよ、爽やかだしねえ。

安江) うん。礼儀正しいし、ほら、

  赤飯づくりの時も優しくて。

高子) そうそうそう!

安江) ね~! 一度ね、うちに食べに来て

  くれたんだけど。「おいしいですね」な

  んて言うからさ、もう餃子サービスしち

  ゃったわよ。

(笑い声)

高子) その気持ち分かる。

安江) 分かるでしょ?

鈴子) いい青年だとは思ってるよ、私も。

  たださ…。みね子がさ、しなくてもいい

  苦労とか、感じなくてもいい哀しい思い

  とかをね、するんじゃないかって。だっ

  て、もう十分背負ってるんだもの。

  みね子は。

みね子) それは、私と島谷さんが、

   違うからですよね。

鈴子) そうだね。

みね子) でも島谷さん、言ってくれたん

   です。自分で言うのも恥ずかしいけ

   ど…。俺が好きなのは、父親がいなく

   なって、東京に出てきた大変な女の子

   じゃなくて、谷田部みね子という一人

   の人間だからって…。そう言ってくれ

   たんです。それがうれしくて…。この

   世界の中で、私のこどを好きだって言

   ってくれる人がいるって。うれしくて

   それが。だから私も、自分とは違うか

   もしんねえけど、お金持ちの大学生で

   はなくて、島谷純一郎さんを、好きで

   いようと思いました。

(泣くのを我慢している高子と安江)

鈴子) なんて顔してるの、あんたたち。

高子) だって…。

高子・安江) ねえ?

(涙を拭く二人)

鈴子) そうか、好きなんだねえ。

みね子) はい。

鈴子) そうだよね。

  ちょっと古いのかな、私も。

高子) そう古い古い古い!

鈴子) 3回も言わなくていい。

高子) すみません。

(笑い声)

鈴子) 心配しすぎかね、私は…。

みね子) いや、うれしいです!

   ありがとうございます。

高子) 恋はしないとね。

  「いのち短し 恋せよ乙女」ってね。

みね子) へぇ。

鈴子) う~ん、こういうの何て言ったんだ

  っけ? ついさ、先回りして言ってしまう

  みたいなの。え~っとね、何だっけ…。

安江) 「急がば回れ」。

鈴子) 違う。

安江) あっ、「転ばぬ先の杖」。

鈴子) あぁ、そうなんだけど…。

  違う違う。

高子) 老婆心。

安江) あぁ、老婆心!

鈴子) そうそう、老婆心。ん?

安江) ん?

鈴子) 老婆って言った? 今。

高子) いやいや、そういう意味じゃ

  なくて。そういう意味じゃなくて! 

  安江さん! ね? 違うよね。

安江) 違う違う違う。

 

**********

 

(一人アップルパイを見つめ、

 かぶりつく富)

 

**********

 

(大学のお気に入りの席で、

 深刻な顔の島谷)

 

(回想)

富) みね子ちゃんと、

 おつきあい始めたって?

島谷) はい。

富) そう。あなたのお母さんとは、

 時々、お電話でお話ししてるの。

 知ってるわよね?

島谷) はい、知ってます。

富) とても、心配されてる。大事な

 大事な、跡取り息子だから。ね?

島谷) ええ。

富) あなたのことを、どうか、よろしく

 お願いしますって。電話の向こうで、泣い

 てらした。今でも週に一度は、電話がある

 わ。「どうしてますでしょう? 変わりない

 でしょうか? 様子に何か変わったところ

 は、ないでしょうか?」。

島谷) そうですか。

富) 今日辺り、お電話ある日だと

 思うけど、どうする?

島谷) えっ?

富) 言わない方がいいわよね。みね子ち

 ゃんのことは。きっとものすごく心配され

 る。あなたのこともみね子ちゃんのこと

 も。店子だし、大好きな若者だから応援

 したい。でも、お母様の気持ちも、私は

 分かる。身分違いの、哀しい恋をたくさん

 見てきたからね。

島谷) いや、身分なんて、

  今どきそんな…。

富) 100年たったって、なくならないわ、

 そんなもの。じゃ…お電話あっても、

 とぼけとくわね。

島谷) はい。いつか自分で話します。

 

男性) 島谷~行かないのか?

島谷) うん。

 

**********

 

島谷) お疲れ様。

みね子) はい!

 

**********

 

(みね子に麦茶を出す島谷)

島谷) はい。

みね子) ありがとうございます。

島谷) 仕事大変?

みね子) いいえ。まぁ、そりゃ疲れんのは

   当たり前だけど、足も痛ぇなぁと思う

   けど、楽しいっつうが、面白いです。

   決められたこどを、時間いっぱいきっ

   ちりやってた前の仕事も好きだけど、

   お客さん商売は、毎日毎日が違うって

   いうか。まっ、当たり前だけど、毎日

   お客さんが違うから、何が起こっかわ

   かんないとごがあって、面白いです。

   飽きないです。

島谷) へぇ、そっか。

みね子) はい。でもあれですよ。すずふり

   亭の料理は、食べて帰るお客さんみん

   な満足そうな顔して帰るし、食べてっ

   時もおいしそうな顔して食べっから、

   何だかうれしくなんです。

 

**********

 

(帰ってきて廊下で足を止める早苗)

 

**********

 

島谷) うん。

みね子) つまんないですかね、私の話。

島谷) 何で? 面白いと思うし、

  なるほどなって思うよ。それに…。

みね子) それに?

島谷) 楽しそうにしゃべってる顔、

  好きだし。

 

**********

 

(やってられない顔の早苗)

 

**********

 

島谷) アハハ!

みね子) その顔、私好きです。

島谷) えっ? どげんやったかね?

(もう1回笑ってみる島谷)

みね子) ちょっと違う。

島谷) えっ? こう。

みね子) 全然違う。

島谷) アハハハ! あれ?

みね子) その顔です。

島谷) えっ、これ?

 

**********

 

早苗) バカバカしい…。

 

**********

 

島谷) あっ、そうだみね子ちゃん。

みね子) ん?

島谷) 明日、佐賀に帰って

  こようと思うんだ。

みね子) はい。

島谷) もう帰ってこい帰ってって

  うるさくて。

みね子) はい。

   おうちの人、喜びますね。

島谷) うん。

みね子) 佐賀かぁ。

島谷) 奥茨城にも行ってみたいし。

みね子) 本当ですか?

島谷) うん。ちよ子と、進にも会ってみた

  いしね。じいちゃんも、お母ちゃんにも

  ね。あっ、あと、みね子ちゃんが、似て

  るって言われてたっていう、大子山の、

  たぬき?

みね子) あ…。

島谷) いやいや、ごめんごめん。

みね子) もう!

島谷) すみません。

(笑い声)

 

**********

 

みね子) 佐賀か…。気ぃ付けて…。

(空を見つめ、胸の前で

 手を合わせるみね子)

 

**********

 

あら? またやって来ましたね、愛子さん。

一体どうしてほしいんでしょうね?

 

(高子に見つかる愛子)

愛子) アハハ。どうも。ハハハハ…。

  こっちかな~?

(逃げる愛子)

高子) 鈴子さん、鈴子さん!

秀俊) うわっ!

高子) 鈴子さん、いた! 出た!

元治) なぁ、たまにはつきあえよ。な!

秀俊) パチンコ好きじゃないんですよ。

元治) やらなくていいから。隣で見てて

  くれてるだけでいいんだから! ね!

  喜び分かち合いたいのよ。寂しいの!

秀俊) 何ですか、それ。

元治) お願い。

秀俊) 今日だけですよ。

元治) 本当!? よっしゃ!

みね子) チョコレートお願いしますね~!

元治) おう、任しとけ!

(戻ってくる愛子)

みね子) うわっ!? 愛子さん!

愛子) もう…。

 

**********

 

そしてそして、奥茨城村では、

三男の兄・太郎と時子の兄・豊作が…。

 

太郎) で、で、どうだった?

豊作) 俺の方は大丈夫だ。そっちは?

太郎) こっちも大丈夫だ。

  りんごはまだ収穫前で、暇あんだ。

2人) ヘヘヘヘ!

豊作) でも、あんまし金ねえぞ。

太郎) 大丈夫だ。俺もねえけど

  心配すんな。ヌハハハハ!

豊作) なんどかなんだろ。

2人) ヌハハハハ!

 

えっ? この2人で、続く?

まっ、そのうちなんとかなるだろう!

**********

「老婆の心」と書いて老婆心。探していた言

葉ではあるけれど、老婆の言葉に反応して

しまう鈴子さんが可愛い。うん、分かるよ。

老婆だけど老婆じゃない。牧野鈴子という

名前の、一人の女性だから~。なんつって。

しなくてもいい苦労とか、

感じなくてもいい哀しい思いとか

 

鈴子さんの心配がよく分かる。残念だけど、

手に取るように分かる。哀しい未来が見え

てしまう~。富さんの言うところの身分違い

の難しさも。身分というより、経済格差のあ

る家同士の結婚は、今でも簡単ではない。

 

島谷君のまっすぐな想いは本当だとしても、

彼は若く、世の中を知らないあまちゃんだ。

理想だけではかなわない事はたくさんある。

多くの悲恋を見て来た富さんの老婆心は、

切なくも、あたたかい。告げ口するかもなん

て思ってしまってごめんなさいね、富さん。

みね子の島谷のたわいのない会話のバカッ

プル度合いは、盗み聞きする早苗のリアク

ションのおかげで倍増w バカバカしいけど、

目を…いや、耳を離せない気持ちも分かる。

聞いちゃうよね、ついつい…。せっかくでき

たアパートの女友達を取られたような寂しさ

もあるだろうし。共同炊事場が憩いの時間

だったのにね。恋人たちのデート場になって

しまった。自分の部屋でやってくれと思う。

 

やたらすずふり亭の周りをウロウロしていた

愛子さんの怪しい行動の原因は、どうやら恋

バナらしい。来週は三男に、奥茨城村の兄~

ズに、恋バナわっしょいな週になりそう…w

 

ところで、島谷が言った、みね子が似ている

と言われていた「大子山のたぬき」は初回、

三男がみね子に言っていたことだったのね。
第1回~ごくごく普通の女の子、谷田部みね子です!

三男) 何だその、
   大子山のたぬきみてえな顔。
みね子) はぁ?
    たぬきとは何だ、たぬきとは!
時子) 毎朝毎朝同じことをまぁ。

 

フフッ。毎朝毎朝三男に言われてたわけか。

たぬきより可愛いよ、みね子! たぶん…w

てか…どんだけおしゃべりなんだ、みね子!



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