「おちょやん」第103回~どうかこの僕と、夫婦になってください | 日々のダダ漏れ

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「おちょやん」 第103
第21週 「竹井千代と申します」
どうかこの僕と、夫婦になってください

 

 

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千代) うちはもっと前からずっと

 一人やった! 誰も面倒見る人

 いてへんねやったら、

 奉公にでも出したらよろし。

(ふすまの向こうに春子)

栗子) 春子・・・春子・・・。

(泣きじゃくる春子を抱き締める栗子)

 

1年前、

千代ちゃんが家を出たあの日、

千代ちゃんは栗子さんと再会しました。

 

千代) 堪忍・・・堪忍やで・・・。

 うちなんちゅうこと・・・。

 ほんまに、ひどいおばちゃんやな・・・。

 

**********

 

(春子の布団のそばに座った栗子)

栗子) 寝たで。だんない。

 何も気ぃもむことあれへん。

(涙のにじむ目で座っている千代)

栗子) 飲まへん?

 

**********

 

栗子) あの時、あんたがいてへんような

 ってから、テルヲさん、ますますお酒と

 博打にのめり込むようなってしもてな。

 借金取り立てる連中にも脅かされて、

 このままやったら、生まれた子供もどな

 いなるか分かれへん。そない思た時・・・。

 あてはもうあの家、飛び出してた。

(酒を飲む栗子)

栗子) もう男に頼んのは真っ平やった。

 せやさかい、お金になることやったら何

 でもやったわ。娘の名前な、さくらていう

 ねん。ほんまに可愛らしいて・・・。暮らし

 は楽やなかったけど、あの子と一緒に

 いてるだけで、幸せやった。けどな・・・。

 そないな気持ちになったらなるほど、あ

 んたのこと思い出してしまうねん・・・。さ

 くらが大きなって、所帯持った時も、孫

 の春子が生まれた時もそや。

千代) 今のうちには、あの子の面倒

 見るやなんてことでけしまへん。

 もうほっといとくれやす。

栗子) どっちみち、ほか行く当てあれへ

 んねやろ。誰か、ほか当てが見つかる

 まで、ここいててくれへんか。あてが仲

 居してる料理屋で、働いたらええがな。

(栗子を見る千代)

(酒を飲む栗子)

 

**********

 

<夕方>

(縁台に座り、サエとテルヲの

 写真を見ている千代)

(振り向くと、玄関に春子がいる)

千代) どないしたん?

 うちに何か用?

春子) あの・・・あのな・・・。

 宿題、教えてもらわれへん?

千代) うちに分かるやろか。

 栗子おばあちゃんに教えてもらい。

春子) おばあちゃん、

 字ぃ読まれへんもん。

 学校行ってへんねんて。

♪(三味線)

 

思い出した・・・。

昔家に来た時、あの人、三味線以外

ほとんど荷物持ってへんかったな。

 

栗子) ♪松のかげ はい 今晩は

 

あの時はそこまで気ぃ回れへんかった

けど・・・栗子さんも、うちとおんなじよう

な身の上やったんかも分かれへんな。

 

(春子を見る千代)

千代) 宿題、一緒にやろか。

 

**********

 

(タンスの引き出しに写真をしまう千代)

春子) これ何やろか?

(春子の宿題を見る千代)

(奥の部屋に栗子)

千代) これ何やろ?

春子) ほな、こっちは?

千代) これは・・・。これ何やろ?

(2人を見て、微笑む栗子)

千代) ほな・・・ほなこれ何?

 

こないして、行き場のなかった千代

ちゃんは、栗子さんたちと一緒に暮

らすようになったのでした。

 

千代) フフフ・・・。

 どないしようか。

 

**********

 

(七輪で魚を焼いている割烹着姿の千代)

千代) 栗子さん、春ちゃん、ごはんやで。

春子) は~い。

 

**********

 

<放送局>

電・桜庭) はい。

富岡) そうですか、

 竹井千代は引退してたんですか。

酒井) これで当郎さんも、箕輪悦子で

 いくこと、納得してくれはるやろ。

電・桜庭) ほな失礼します。

酒井) 桜庭。竹井千代さんのこと、

 当郎さんと長澤先生にお知らせし

 といたやろな。

桜庭) はい。それで、今日、当郎さん

 来られへんそうです。

酒井) 何で?

桜庭) さあ?

富岡) へそ曲げたんと違うか?

酒井) お前ちゃんと説明したんやろな。

桜庭) しましたよ。

 どこ住んではるかも、言いました。

酒井) それはええねん。

 

**********

 

<栗子の家>

当郎) こらたまらんことでござります~。

春子) それ、映画で見ました。

当郎) ああほんま?

千代) ただいま。

当郎) お帰り。

春子) お帰り。

 

**********

 

富岡) まあ、今日のところは長澤先生

 に相談して、当郎さんはちょっと落ち

 着いてから説得するしかあれへんな。

桜庭) あっ、ついさっき連絡あって、長

 澤先生も、今日来られへんそうです。

酒井) はあっ!?

桜庭) それで、先生にもどこ住んで

 はるか聞かれました。

酒井) せやからそれはええねん。

 

**********

 

当郎) 久しぶりやなあ。

 僕のこと覚えてくれてはる?

千代) 花車さん・・・。

当郎) せや!

 いや~覚えててくれてうれしいわ。

 あっ、それと、当郎でええで。

 知らん仲やあれへんのやし。

春子) 千代おばちゃん、

 花車当郎さんと知り合いやったん?

 すごいなあ。

当郎) すごいんやで、千代おばちゃん

 は。道頓堀で人気の女優さんやった

 んやから。なあお母ちゃん。

栗子) 誰がお母ちゃんやて?

春子) ほんまに、女優さんやったん?

千代) 前はな。

春子) すごいやんか。

 何で教えてくれへんかったん?

当郎) 何やいなあ、

 えらいことやったみたいですなあ。

 けど、僕が来たからにはもう大丈夫や。

 

何がどない大丈夫やの。

 

千代) あの花車さん、

 今日はどないしはったんだすか?

当郎) それやそれ。

(座り直し、正座する当郎)

当郎) 竹井千代さん、どうかこの

 僕と、夫婦になってください。

 

**********

 

(玄関の外で足を止めている長澤)

 

**********

 

当郎) ほんまにやあれへんで。

 ラジオドラマでの話やがな。

 ラジオドラマでの話やがな。

千代) 何やそれ先言うとくなはれ。

当郎) ハハッ、堪忍なあ、

 がっかりさしてしもて。

千代) してしまへんけど。

春子) 千代おばちゃん、

 ラジオドラマ出んの?

千代) 出えしまへん。

 この前来はったお人にもはっきり

 お断りしたはずだすけどな。

当郎) 役者、引退したんやってな。

千代) そうだす。

当郎) 全然知らんかったわ。

 僕の周りも、誰も知らん言うて。

 それ、こないだの2人以外に、

 誰かに言うてはりますの?

千代) 誰かて・・・

 自分で決めただけだすけど・・・。

当郎) ほな引退してへんのと一緒

 やがな。問題あれへんて。

 なあお母ちゃん。

栗子) せやなあ・・・。

 誰がお母ちゃんやねんなさっきから。

当郎) 春子ちゃんも聴きたいやろ、

 千代おばちゃんのラジオドラマ。

春子) うん、聴きたい。

当郎) よっしゃ、決まりや!

千代) 決まりやおまへん。

 勝手に決めんといとくなはれ。

 うちはもう二度と、お芝居はせえへ

 んて決めたんだす。あないつらい

 思いすんのはごめんだす。

 どうぞ、お引き取りを。

当郎) まあそないなこともあるわな。

 僕もな、昔、漫才してた時、突然おな

 か痛なってしもてな。出番終わって、

 急いで便所に駆け込んだんやけど、

 あと一歩のところで、間に合えへん

 かったんや。出番前に食べたおいな

 りさん、あれがあかんかったんやろ

 なあ。

千代) 何の話だす?

当郎) 舞台でのつらかった思い出や。

 誰にでも、1つや2つありますねん。

 僕もあないな思いは、もう二度とした

 ない。まさに、ウンの悪い話やったわ。

春子) フフフ・・・。

 当郎さん・・・お漏らししたん?

当郎) はっきり言わんとって!

栗子) 汚いなあ。

千代) そないしょうむない話とうちの

 話を一緒にせんといとくなはれ。

 もう腹立つわほんま。

当郎) 怒ってんのか笑てんのか

 どっちや。

千代) どっちゃでもあれしまへん。

 あほらしゅうて泣いてますのや。

当郎) はあ~さすが喜劇女優さんや。

 笑たり泣いたり忙しいこっちゃなあ。

千代) せやさかい喜劇女優やあれし

 まへんて言うてますやろ。

当郎) よっしゃ分かった。

 ほな、多数決で決めよか。

千代) はっ?

当郎) 今や日本は民主主義

 やよってな。

千代) はっ?

当郎) 竹井千代さんに、女優に

 復帰してもらいたい人! は~い!

(手を挙げる当郎)

春子) は~い!

当郎) 何や、お母ちゃんは反対か?

栗子) どっちゃでもええわ。

当郎) ほな、2対1で、女優復帰、

 決定や! うん!

(拍手する当郎と春子)

千代) 何で赤の他人のあんさんに、

 こない大事なこと決められなあきま

 へんのや。

当郎) ああ、確かにせやなあ。

 ほんならいっそのこと、僕らほんま

 の夫婦になってしまいまひょか。

千代) てんご言わんといとくなはれ。

 あんさんみたいに口の減らんお人

 絶対お断りだす。

栗子) 似たもん同士でお似合いやで。

千代) どこがだす。

当郎) はあ~口は減らんけど、

 腹は減りましたな。

 晩ごはんまだでござりますか?

千代) ええかげんにしとくなはれ。

当郎) あそこにちょっとな・・・。

千代) えっ?

当郎) おいしそうなんあります

 けどもあれ。

春子) 当郎さんこれ食べてください。

当郎) みかん?

 これ僕があげたやつやから。

 

何やろ・・・この人としゃべってたら、

いろんなこと悩んでんのが

あほらしなってくるわ。

 

当郎) あそこにありますやんか。

千代) やめとくなはれ。

春子) 千代おばちゃんもこれ。

当郎) ごはんもらえます?

春子) 千代おばちゃんの。

千代) おおきに。

当郎) あとはよそうだけ。

 

**********

 

(そっと立ち去る長澤)

 

**********

 

経験しないと分からないことはたくさんある。

幸せも、なってみないと分からないものかも。

子供を産んで・・・子供と過ごす幸せを知って、

初めてそこで、あの時まだ子供だった千代の

気持ちを、考えられるようになったんだね~。

気付くのが遅すぎたけど、気付かないよりず

っといい。救われるのに遅すぎることはない。

 

娘の名前な、さくらていうねん。

ほんまに可愛らしいて・・・。

暮らしは楽やなかったけど、

あの子と一緒にいてるだけで、

幸せやった。けどな・・・。
そないな気持ちになったらなるほど、

あんたのこと思い出してしまうねん・・・。

さくらが大きなって、所帯持った時も、

孫の春子が生まれた時もそや。

 

このセリフが聞けただけで十分。栗子さんも

また、不幸な生い立ちで、それでもちゃんと

子を育て、愛する親になって、過去の過ちに

気付ける人でよかった。テルヲから逃げられ

てよかった!(ホント、全部テルヲが悪い!)

千代も、栗子の背景に思いを馳せることが

できるだけの大人になっててよかったよ~!

 

当郎の中の人が、さすが本業の役だけあっ

て、いつになく生き生きしているし、人気芸人

という役に説得力が感じられてすごくいい!

防空壕の時のように、茶の間のやり取りがも

う、夫婦漫才のようになっていく様子もいい。

これをラジオで聴いたら心地よさそうと思う。

 

何やろ・・・この人としゃべってたら、
いろんなこと悩んでんのが
あほらしなってくるわ。

 

いいねいいね。やっとやっと、ヒロインが輝く

時がやって来そうな感じ。もうひとやまある

だろうけれど・・・あとはワクワクするだけだ♪

 

 

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