「ブギウギ」第119回~第25週「ズキズキするわ」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

「ブギウギ」 第119回

第25週「ズキズキするわ

 

 

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(台所で水を飲むスズ子)

タケシ) やっぱり、行く必要ないですよ。

 羽鳥先生だって、あんな小娘に「ラッ

 パと娘」を歌わせるはずがないんだ。

スズ子) こうして記事になってしもた

 からには、お話しせなあかんわ。

 先生にも迷惑かかってるしな。

愛子) 遅刻や! 遅刻や!

大野) 愛ちゃん、愛ちゃん! 体操着!

愛子) いっちゃん忘れたらあかんやつ

 や。体育でけへんようになってまう。

 ほな行ってくるわ。マミー元気出さな

 あかんで。

スズ子) 慌てんと行きや!

愛子) うん! 行ってきます!

大野) 行ってらっしゃい!

スズ子) ほな、ワテも行ってくるわな。

 

**********

 

<羽鳥家>

麻里) 本当に嫌な書き方よね。

 私でも腹が立っちゃう。

スズ子) この記者いつも

 こうなんですわ・・・。

善一) まあそれにしても、水城アユミ

 の母親が大和礼子だったなんてね。

 まあ何となく合点はいくけども、

 驚きましたねえ。

麻里) そんなにすごい人だったの?

 大和礼子って方。

善一) そうだね。

 僕は大ファンだったね。

スズ子) ワテも、

 一番尊敬する先輩でした。

麻里) それでも何でまた、水城アユミ

 は「ラッパと娘」を歌いたいのかしら?

スズ子) 何や・・・ワテの、

 ファンだったらしいですわ。

 それで、「ラッパと娘」には、えらい

 思い入れもあるみたいで、「歌わ

 せてほしい」、言われて・・・。

麻里) すごいわねえ。大先輩に

 そんなことが言えるなんて、

 よっぽど気持ちが強いのね。

(戸が開く音)

イネコ・カツコ) ただいま!

麻里) お帰りなさい。

善一) お帰り。

イネコ) あっ、スズ子さん、

 こんにちは。

カツコ) こんにちは。

スズ子) こんにちは。

 一緒に仲ええねえ。

カツコ) そこで一緒になったの。

イネコ) 兄ちゃまからお手紙来てた。

麻里) あら。

スズ子) カツオ君、留学しとって

 寂しいやろ。

イネコ) 冗談! 清々するわ。

カツコ) お菓子も取られないし、

 いない方がいいわ。

麻里) あっこら、お行儀悪い!

カツコ) 行ってきます!

イネコ) 行ってきます!

麻里) 行ってらっしゃい。

善一) それで?

 君は何て答えたんだい?

スズ子) え・・・。

善一) 水城アユミに「歌わせて

 ほしい」って言われて。

スズ子) ワテは、「一応、先生に 

 確認してみんことには」て。

善一) 僕がいいって言えば、

 君はいいのかい?

スズ子) それは・・・先生の歌やし、

 先生が、よろしければ・・・。

善一) そんなに軽く言わないでほし

 いな。「ラッパと娘」は君と僕の歌

 なんだよ。あの歌は、君が歌って

 こそ完成してるんだ。もっと大切に

 してほしいね。

スズ子) すんまへん。

善一) それに君も水城アユミの

 歌は聴いたことあるだろ?

スズ子) はい。

善一) なら彼女の実力はよく知って

 るはずだ。水城アユミが、「ラッパ

 と娘」を歌って、君以上だったら、

 君は戻る場所がなくなるかもしれ

 ないよ。

麻里) ちょっとあなた・・・。

(静かな眼差しでスズ子を

 見ている善一)

(目をそらすスズ子)

 

**********

 

<表>

スズ子) 失礼します。

麻里) ごめんなさいね。

 珍しく、虫の居所でも

 悪かったのかしら。

 あんな言い方して・・・。

スズ子) いえ、悪いのは、

 ワテなんで。では・・・。

(スズ子を目で追う麻里)

 

**********

 

(水城アユミがスズ子に直談判し

 たという記事を見ている善一)

麻里) あなた・・・

 さっきはどうして?

善一) うん? 何がだい?

麻里) 戻る場所がなくなるなんて、

 そんな言い方、意地悪だと思い

 ました。

善一) 意地悪だとは心外だねえ。

 歌を大切にしてほしいっていうの

 は、僕の本当の気持ちだからね。

麻里) それはそうでしょうけど、

 でも・・・。

善一) まあ何より、今日の福来君は、

 これまでの福来君らしくなかった。

 君もそう感じなかったかい?

麻里) 感じましたけど、でも、雑誌に

 落ち目だなんて書かれて、そんな

 時にイキのいい若手が出てきたら、

 誰だって少しは自信をなくすんじゃ

 なくて? それは、あなたが一番よく

 分かってるんじゃない? あなただ

 っておんなじように書かれて、面白

 くなかったでしょ? だから私には、

 今日のあなたは、いつものあなた

 らしく感じられなかった。なにかに、

 いらだっていように見えた。言い過

 ぎてたら、ごめんなさい。

(一点を見つめている善一)

 

**********

 

<スズ子の家>

スズ子) ただいま。

タケシ) おかえりなさい。

 どうでした?

スズ子) まあ・・・まあまあやな。

タケシ) まあまあって・・・。

 先生は、何て言ってたんです?

 歌わせるわけないでしょ?

スズ子) まあ・・・そやな。

タケシ) ほら! 僕が言ったとおりだ!

 10年早いってんだ、あんな小娘には。

愛子) ただいま。

スズ子) あっ、お帰り。

タケシ) お帰り愛ちゃん。

スズ子) うん? 何や?

 何かあったんか?

一) 何か転校生が来たらしいぜ。

タケシ) そいつにいじめられたのか?

一) 違うよ。そいつがえらく足が速い

 みたいでさ、勝てそうもないって

 落ち込んでんだ。愛子ずっと一番

 だったんだろ? 次の体育の時間

 に、競争すんだってさ。

 

**********

 

<夕飯のテーブル>

一) いいじゃねえかよ、負けたって。

 俺なんかいつもビリだよ? 毎回

 ビリって恥ずかしいんだぜ。

 お前は負けても2番じゃねえか。

小田島) 一ペラペラしてんじゃない。

スズ子) 別にええて。しゃべって。

 愛子も気持ちが楽になりますわ。

 愛子、一君の言うとおりやで。

 負けたってええやんか。

 一生懸命走ればええだけや。

タケシ) お代わりもらえますか?

大野) 自分でよそいなさい。

タケシ) はいはい。

大野) 「はい」は一度!

タケシ) は~いと。

スズ子) へへへへ。

愛子) 負けるん嫌や。

 一生懸命やったら、

 余計に負けとうないわ。

タケシ) だよなあ。一生懸命やって

 負けたら、2倍傷つくぞ。

大野) 余計なごど言うんでねえ!

タケシ) まあでも、

 本当のことですからねえ。

 

**********

 

(ベッドに入り、愛子の

 寝顔を見つめるスズ子)

スズ子) 確かに、負けるんは

 恥ずかしいなあ。

 

**********

 

(喫茶店にりつ子)

りつ子) 珍しく、あなたから呼び出し

 があるから、何かと思ったら。

スズ子) すんまへん、わざわざ・・・。

りつ子) あなた、羽鳥先生に

 甘えてるだけじゃない。

スズ子) え・・・。

りつ子) 先生なら、あなた以外には歌

 わせないって言ってくれるって期待し

 たんでしょ。だから先生がいいならい

 いなんて、決定を委ねるような卑怯

 な言い方をした。あなたは水城アユ

 ミに歌わせたくないくせに、自分でそ

 れを言うのは恥ずかしい。きっと先

 生なら止めてくれるだろう。そりゃ

 先生もカチンと来るわ。あなたは、

 水城アユミと同じステージに立って、

 比べられるのが怖いだけじゃない。

 向こうは、右肩上がりのイキのいい

 若手。あなたは、人気も声も落ちて

 きたロートル。前みたいに歌って踊

 るのも、きつそうに見えるわ。それを、

 認めたくないだけじゃない? 水城

 アユミと、それもはっきりするでしょ

 うから。あなた自分の弱さに目を向

 けなさい。自分の弱さも取り込んで、

 歌うってもんでしょう、歌手は。それ

 に、以前のあなたなら、水城アユミ

 みたいな歌手と並んで歌えるなんて、

 楽しくて、大喜びだったんじゃないか

 しら。ワクワクしたんじゃないかしら。

スズ子) あ・・・。

りつ子) 何逃げてんのよ。肉体の衰

 えなんかより、そっちの方が100倍

 みっともないわよ。までも、ワクワク

 した気持ちもないってんなら、どうぞ、

 どこへでも、尻尾を巻いて逃げちゃ

 いなさいよ。所詮は、その程度の歌

 手だったってことでしょ。この仕事、

 ワクワクした気持ちがなくなったら

 おしまいよ。

スズ子) もっと・・・

 もっと言うてください。

りつ子) 何?

スズ子) 茨田さんに、ボロカス言われ

 てるうちに、ワテ、何や、ワクワクした

 気分に、なってきてしまいましたわ。

りつ子) はあ?

スズ子) 何や水城アユミの歌まで、

 聴きたい気分になってきました!

りつ子) あなた、本当のおバカ?

スズ子) はい! ホンマに!

 茨田さん、ありがとうございます。

 わざわざお呼び立てしたかいがあ

 りましたわ。ほなワテ、行きます。

りつ子) どこ行くのよ。

スズ子) 分かりまへん。

 何や、じっとしてられまへんねん。

 すんまへん。ごちそうさまです。

りつ子) いや、あなたのおごりでしょ!

(一人微笑むりつ子)

 

**********

 

<日帝劇場・稽古場>

スズ子) 何や、水城アユミの

 レコードはないんかいな・・・。

 せやったら、これや。

(レコードをかける)

レコード) ♪「楽しいお方も 

 悲しいお方も 誰でも好きな

 その歌は バドジズ デジドダー

 この歌歌えば なぜかひとりでに

 誰でも みんなうかれだす

 バドジズ デジドダー

 トラムペット 鳴らして

 スイングだして あふれば

 すてきに 愉快な甘いメロディ

 ラゝゝゝゝゝ

 ダドジパジドドダー

 ドジダジ デジドダー

 歌おうよ楽し この歌を

 バドジズ デジドダー」

スズ子) あの子は・・・

 どんなふうに歌うんやろ・・・。

 

**********

 

今日の羽鳥先生の風情が素晴らしい。

動の芝居もいいけれど・・・静の芝居が

絶品なんだよね~ツヨポンは。メリハリ

がしっかり効いていて、ハイテンション

の時とは明らかに違う、目の演技に釘

付けになってしまう。いや~ホント良き。

 

そして、りつ子様~! さすが戦友だよ。

スズ子の扱いをよ~くわかってるよね。

 

それに、以前のあなたなら、

水城アユミみたいな歌手と

並んで歌えるなんて、楽しくて、

大喜びだったんじゃないかしら。

ワクワクしたんじゃないかしら。

 

うん。そんなパワーを持った人だった。

でも、そういうパワーが年とともに減っ

ていってしまうということもよく分かる。

そして、戦友の言葉でやる気が甦る

気持ちもよく分かる。グッジョブりつ子。

スズ子がワクワクを取り戻したよ~!

オラ、ワクワクしてきたぞ! だね~♪

 

 

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