「虎に翼」第14回~第3週「女は三界に家なし?」 | 日々のダダ漏れ

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「虎に翼」 第14回

第3週「女は三界に家なし?」

 

 

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よね) 私とあんたらは違う。

 だからもう、関わんな。

(寅子たちに背をむけ、

 グラスを磨くよね)

 

どうしよう。

よねさんに、

何か言葉をかけなきゃ・・・。

 

(たとえば・・・想像してみる寅子)

寅子) よねさん、

 話してくれてありがとう。

 本当につらい思いをしたのね・・・。

 つらかったわね。あなたを前に、

 本気に上も下もないとか、法律は

 守るものだとか、簡単に口にして

 ごめんなさい。

よね) はあ? あんた私のこと

 かわいそうな人扱いしてんの?

 鬱陶しいんだよ!

(首を横に振る寅子)

 

駄目、こんなこと言われたくて

よねさんは話をしてくれたわけ

じゃないはず。

 

(じゃ、こういうのは?の想像)

よね) でもよねさんの生い立ちと

 よねさんが私たちに嫌な態度を

 とるのは別問題なんじゃない

 かしら。

よね) ああっ!?

 

駄目、

これじゃケンカになるだけ。

 

(これは? の想像)

寅子) 環境は違っても、

 教室ではみんな平等!

 

違う!

何と声をかけたらいいか

分からない。

何を言っても何だか偉そう

になってしまう気がする。

 

よね) 話は終わっただろ。

 さっさと帰りな。

寅子) あっ、待って!

よね) 何だ。

寅子) えっと・・・。

 

**********

 

寅子) えっと・・・。

よね) 私にはお付きの子もいない。

 日傘や荷物を持たせたりしない。

 お握りを人に施す余裕も、働かな

 くても留学させてくれる家族もい

 ない。昼休みに泳いだり歌ったり

 もしない。一日も大学も仕事も休

 まず必死に食らいついてる。だか

 ら、余裕があって恵まれたやつら

 に腹が立つんだよ。

寅子) あの、

 お尋ねしたいのだけど。

よね) はあ?

寅子) 1日も大学を休んでいない

 と言ってたけど、お月のものが

 来た時はどうしてるの?

増野) ん? 僕、席を外そうか。

梅子) お気になさらず~。

よね) 別にどうもしない。

 血さえ漏れなきゃいいんだ。

増野) いや外した方がいいよね~。

梅子) お気になさらず。

寅子) 頭はおなかは

 痛くならないの?

よね) 別に。

寅子) そうなの。いいなあ。

よね) はあ?

寅子) 私は、お月のものが始まる

 と4日は寝込んでしまうの。始まる

 前からもう体が重くて、頭が痛くて。

香淑) 私もです。肌も荒れますし。

よね) 何の話してんだよ。

寅子) あっ、いや、それは・・・。

よね) さっさと帰れって!

涼子) 帰る前に一つよろしくて?

よね) あんたまで何だよ。

涼子) 私、今まであなたとなるべく

 ご一緒したくないと思っておりまし

 たの。その・・・お気立てに、難が

 おありでしょ?

よね) はあ?

香淑) ケンカは駄目ですよ。

涼子) ですけど、私法廷劇の時、

 ほれぼれしましたの。私は動けな

 かった。理不尽なことが起きてい

 るのに、周りの目が気になって、

 集まった記者が怖くて、殿方に立

 ち向かうの怖くて。そんな中あな

 たは怒りを飲み込まず、まっすぐ

 に、真っ先に殿方の・・・股間を

 蹴り上げた。

増野) 股間?

涼子) 私も、あなたのように周り

 を気にせず声を上げられるよう

 になりたい。躊躇なく、股間を

 蹴り上げられる・・・。

よね) やめろ! 思い出させるな。

 股間を蹴り上げて、けがして、

 あんたらの世話になったんだぞ。

 格好悪すぎるだろ。

(俯き、やりきれなさを堪えたよね)

 

よねさんが、

こんな顔して終わるのは嫌だ。

 

(ドアが開く音)

女性) あ~まだ気持ち悪い。

女性) 昨日あれだけ飲めばねえ。

女性) あら何?

増野) はいご苦労さ~ん。

女性) 珍しいお客様だね。

増野) 今夜もよろしく頼むよ。

女性) 何かあったの?

増野) 何もないよ。はいはいはい。

よね) 店が開く。帰れ。

寅子) 再検証、しませんか?

 法廷劇の、再検証。

よね・涼子・梅子・香淑) はあ?

寅子) 殺したい相手がいたとして、

 その方法にお饅頭を選ぶ? そも

 そもお饅頭に毒なんて仕込める

 のかしら?

梅子) トラちゃん、

 話が脇にそれてない?

(よねを見る寅子)

寅子) じゃあ今日の借り。

よね) 借り?

寅子) 今日私たちがあなたの

 お世話をした借りを返すって

 ことで。

 

**********

 

<猪爪家の食卓>

直道) 分かるよ。

 焦がして、落ち込んでるんだろ?

はる・花江) 違います。

直道) じゃあ、何?

はる) それは・・・。

寅子) ただいま帰りました。

はる) お帰り。

花江) お帰りなさい。

寅子) ただいま。

直言) お友達は大丈夫だったかい?

寅子) そのことで、お母さんと花江

 に頼みたいことがありまして。

 

**********

 

<数日後>

よね) 事件についてとことん

 考えるんじゃなかったのか?

寅子) そうだよ。だから実際に毒

 饅頭を作って、自分たちを納得

 させるの。はいこれ。

(よねに割烹着を渡す)

涼子) 乙蔵の好物のお饅頭を甲子

 が手作りしたとしか書いてなくて、

 種類が分かりませんでした。

寅子) そこで、竹もとのご主人に、

 お饅頭について尋ねたところ、

 田舎饅頭、みそ饅頭、しそ饅頭、

 塩饅頭、卵饅頭、酒饅頭、あたり

 が有力でした。とりあえず片っ端

 から作ってみましょう。

はる) まずは田舎饅頭ね。

寅子) うん。

花江) お義母様、どうでしょう?

はる) はい。

(味見をするはる)

はる) う~ん、

 もう少しお砂糖入れて。それで、

 お皿に取って冷ましてちょうだい。

(やり取りをチラッと見る寅子)

 

**********

 

(丸めたあんこ玉を生地で包む)

寅子) こんなに手間がかかる

 ものにわざわざ毒を?

梅子) 手間がかかるから、でしょ?

寅子) はて?

よね) こっち見んな。

梅子) 甲子さんの手作り饅頭は、

 乙蔵さんの好物だったんでしょう?

 こんな手間のかかるものを甲子

 さんはせっせと彼のために作り

 続けていた。

香淑) よくも悪くも、思い出の

 料理なんですね。

梅子) それに男ってバカなのよ。

 別れた女はいつまでも自分が

 好きだと思ってるの。

(はるも頷く)

梅子) 自分の好物を作って玄関に

 置いてくれた、「フフフ・・・ういやつ

 め」。ぱくり。「うっ・・・!」ってね。

寅子) そんないくら何でも。

よね) カフェに来てる男なんて

 みんなそんなもんだぞ。

 

**********

 

一同) 頂きます。

(饅頭を食べる一同)

涼子) う~ん。

 とってもおいしいです。

香淑) 最高ですね。

梅子) この中に、どうやって毒を?

寅子) このあんこがはみ出てる

 部分から毒を入れたんじゃない?

はる) これを、毒に見立ててみまし

 ょう。何粒ぐらい入れたらいいの

 かしら。

よね) 確実に殺すためには、

 大体80匁(もんめ)。

寅子) なるほど、80匁。

 えっ、80!?

はる) この袋の中にある小豆を、

 全部入れても、80匁にはならな

 いわね。

寅子) やっぱり。

梅子) やっぱり?

寅子) お饅頭で人を殺すのは

 無理がある。

はる) それはそうね。

寅子) つまり、甲子さんには殺意が

 なかったと推定せざるをえないん

 じゃない? 乙蔵さんのことが忘れ

 られなくて、ちょっと懲らしめてや

 れって、そんな気持ちで。

梅子) う~ん・・・甲子さんに、

 知識がなかっただけかも。

寅子) 人を殺そうとするなら、

 きちんと調べるはずですよ。

梅子) 毒を入れること自体に、

 既に殺意があるわけだし。

香淑) 実際、

 一人亡くなっていますしね。

よね) これではっきりしたろ。

 毒饅頭事件は、甲子が無知だった

 ゆえの結果だ。無知だから乙蔵は

 殺せず、背負う罪は重い。惨めで

 愚かな行動に出てしまった。それ

 だけだ。

香淑) それだけって・・・。

よね) この社会は、女を無知で

 愚かなままにしておこうとする。

 恵まれたおめでたいあんたらも

 大概だが、戦いもせず現状に

 甘んじるやつらはもっと愚かだ。

寅子) それは絶対に違う。

 いくら、よねさんが戦ってきて立派

 でも、戦わない女性たち、戦えな

 い女性たちを、愚かなんて言葉で

 くくって終わらせちゃ駄目。弁護士

 以前に、人として大切なことだと

 思う。未熟な私が、偉そうに何を

 言ってるんだって、自分でも思う。

 つまりね、何を言いたいかってい

 うと、法という武器を、盾を、持ち

 つつある私たちだからこそ、今日

 は最後まで、寄り添って考え抜き

 たいの。甲子さんのこと。

(寅子を見るよね)

涼子) ごめんなさい。

香淑) 涼子様?

梅子) 何で、涼子様が謝るの?

涼子) 皆様に、黙っていたことが

 ございますの。

寅子) へっ?

涼子) 実は、この日のために、

 もととなった実際の判例を調べ

 直してみましたの。そしたら・・・。

 学長が、法廷劇用に内容を改め

 ていたことが分かりました。甲子

 さんは事件を起こす前に、婚姻

 予約不履行を理由に、損害賠償

 を求める民事訴訟を起こしてい

 たとか。

一同) えっ・・・。

涼子) 乙蔵は敗訴して、甲子に

 7000円を支払ったとか。

寅子 え~!

よね) 敗訴? 婚姻予約不履行

 が認められたのか?

涼子) 実は、乙蔵の両親は一度

 2人の結婚を許諾していたの。

 だから貞操を蹂躙し、甲子の将

 来を誤らせた責任はあるとして、

 慰謝料の支払いを命じられたそ

 うなんです。

一同) ええ・・・。

涼子) それに甲子さんの職業は、

 女給ではなく、お医者様。

一同) ええっ!

涼子) お饅頭にもった毒は、

 防虫剤ではなくチフス菌。

一同) ええ~!

 

・・・って、

毒饅頭はそのままなんかい。

 

香淑) (朝鮮語)ありえない。

(呆れる香淑)

寅子) なぜそんな改変を。

よね) 医者よりも、

 女給の方が同情できる。

 民事訴訟を知らない無知な女

 の方が同情を集められる。

梅子) それは、正直あるかも。

よね) かわいそうな女を弁護する、

 優しき女子部の学生たち。そうい

 う印象を持たせたかったんだろ。

 

(回想)

学長) うん、私の筋書きどおり、

 よ~く書けている。

 

(回想)

男性) 女子部の宣伝、

 よろしく頼むよ。

 

私たちはいつの時代も、

こんなふうに都合よく

使われることがある。

 

よね) この事件の胸くその悪さ

 はこれか。ふざけやがって。

 

**********

 

今日はパワーワードが2つも出てきたよ!

 

その・・・お気立てに、
難がおありでしょ?

股間を蹴り上げ・・・

 

涼子様のもの言い、好きだわ~良き~♪

涼子様に連呼される「股間」の力強さよw

「お気立てに難」・・・これも使えそうだわ。

本当に、お気立てに難がおありの方が少

なくなくて・・・。そうか、あの方はお気立て

に難がおありの方なのね~と、穏やかに、

自分を慰めることができそうな気がする。

 

そして明かされる、法廷劇の真実。いか

にもありそうな・・・。ていうか、これって今

でも普通に行われている改変、だよね?

「視聴者ウケ」という名目で、優秀なはず

の人を、ちょっとおバカキャラにしたり・・・。

でも、実際「ウケ」は良かったりすることも

あるし。発する側だけじゃなく、受け取る

側の問題でもあったりする。闇は深い・・・。

 

本当に、100年前のお話なのに、今の話

でもあることが、何とも胸くそが悪い・・・。

 

 

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