「虎に翼」 第15回
第３週「女は三界に家なし？」
※無断転載対策のため、不本意ですが、
しばらく、注意喚起させていただきます。
こちらの記事は、「日々のダダ漏れ」 の
記事です。ご覧になっているブログ名が
「日々のダダ漏れ」、以外のブログ名は、
記事を無断転載しているブログです！！
↓ オリジナルのブログはこちらです♪
涼子） 元となった実際の判例を調
べ直してみましたの。そしたら・・・。
学長が、法廷劇用に内容を改めて
いたことが分かりました。ごめんな
さい。もっと、早くお話しすべきでし
た。でも・・・どうしても作ってみたか
ったの、お饅頭を。私を、特別扱い
なさらない皆さんと一緒に。
梅子） 涼子様・・・。
よね） 帰る。
寅子） えっ？
よね） 事件がめちゃくちゃなら、
とことん考え抜いても寄り添っ
ても意味がない。無駄な時間
を過ごしただけ。
寅子） それは・・・。
はる） それは違います。
寅子） お母さん？
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
はる） 今日があったから、法廷劇に
納得がいかないあなたたちが正し
かったって分かったわけでしょ。お
饅頭一個にさまざまな考えを巡ら
せることができたのも、先生方の、
無意識に私たち女をなめている
考え方も、お饅頭作りを楽しむこ
とができたのも、今日があったか
らでしょう。少なくとも私は、娘が
あなたたちと一緒に学ぶことがで
きて、よかったと思えました。志を
同じくする仲間を得られたんだな
って、思えた。
寅子） お母さん・・・。
はる） どうかこれからも、
みんなで一緒にいろんなことを、
考え抜いてちょうだい。
それが、よりよい世の中を・・・。
寅子） えっ！？
はる） えっ？
（花江の頬に涙）
はる） 花江さん？
花江） あっ、ごめんなさい。
ごめんなさい、違うんです。
寅子） どうしたの？
（花江が鼻をすする音）
花江） 独りぼっちだなあって。
皆さんの話を聞いてると、あ私は、
この輪に入れないって思うの。
私は皆さんの言う、戦わない女側
なんだなって、それがつらくて。
梅子） 花江ちゃん。
花江） トラちゃんも、もう私のこと
親友って思ってないものね。
皆さんに、私のこと、兄の嫁って
紹介していたし。
（回想）
寅子） 花江は、兄のお嫁さんで、
私の義理の姉で。
花江） トラちゃんみたいに、優秀で
強い人には、私のつらさが、さみ
しさが分かりっこないのよ。（泣）
よね） こんなやつにも寄り添えっ
ていうのか。自分で好きで選ん
だことだろ。
梅子） ちょっと。
よね） この人は、家事や育児をしな
がら学んでいる。この人は、国を離
れて、言葉の壁もある。この人は、
常に周囲に行動を見張られて自由
もなく、いろんなものに縛られて生
きてる。そいつは誰よりも授業を熱
心に聞いているのに、月のものが
重くて授業を休まないといけない。
愛想振りまいてるから何でも押し
つけられる。私から見れば、どい
つもこいつも恵まれてなまぬるい。
けどな、これだけは言える。
つらくない人間なんて、いない。
花江） そんなこと分かっています。
よね） 分かってないから甘えて泣
いて、弱音を吐くんだ！ ここにい
る誰も弱音なんて吐かないだろ！
寅子） はて？
みんなつらいなら、私はむしろ、
弱音、吐くべきだと思う。
よね） 弱音なんか吐いたところで
何も解決しないだろ！
寅子） うん、しない。でも、受け
入れることはできるでしょ。
よね） はっ？
寅子） 私、皆さんを取り巻く問題に、
何もできない。でもせめて、弱音
を吐く自分を、その人を、そのまま
受け入れることのできる弁護士に、
居場所に、なりたいの。
涼子） 私も吐くわ、弱音。
私が優秀なのは、私が努力したか
らなのに、それは誰も認めてくれ
ない。恵まれているからだ、華族
だからってまとめられるのが嫌！
寅子） ありがとう、涼子様。
梅子） 私は、姑の小言が、存在が
もう本当に嫌。お嫁さんの気持ち、
よく分かるわ、
香淑） ちょっと日本語を間違えると、
笑われるのが嫌！ 女子部のみん
なは違うけど、とっても意地悪な人
もとっても多い！
寅子） じゃあ次私。えっと・・・。
花江） 私は、お義母様が褒めて
くれないのが嫌。
はる） えっ？
花江） どんなにおうちのこと頑張っ
ても、お料理も一度も褒めてくれ
ない。いっつもお砂糖足してしまう。
直道） ああ、お母さんの味付けは、
甘めだよな。丸亀の、味。分かる。
俺には分かるよ。お母さん。
大好きな息子をとられたみたい
でさみしいんだろ。
寅子） 違うでしょ、それは。
直道） でもごめん。
俺は、花江ちゃんの味方。
花江ちゃんが、一番。
だから、この家出ようかな。
はる） えっ？
直道） ２人で顔色気にし合って
ばっかじゃ、お互いのこと、
本当に嫌いになっちゃうでしょ？
俺、それは嫌だな。
はる） 私もそれは嫌。
２人の幸せが一番よ。
花江） お義母様・・・。
直道） けど、あれだね、思っている
ことは、口に出していかないとね。
うん、その方が、いい！
「何でお前が話をまとめてんだ」
の顔の、寅子。
はる） はあ・・・
さあ、お茶でもいれましょう。
もう何だか疲れちゃったわ。
花江） そうですね。
皆さんものど乾いたでしょ。
ごめんね。
寅子） ごめんね。
（ポカンとしているよね）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜表＞
寅子） また明日。
涼子） ありがとう、玉。
玉） えっ・・・。
涼子） あなたがそばにいてくれて、
いつも救われているのよ。
（にっこりお辞儀をする玉）
寅子） あっ、よねさん。
よね） 何だよ。
寅子） よねさんは、そのまま、
嫌な感じでいいから。
よね） はっ？
寅子） 思ったの。
怒り続けることも、弱音を吐くの
と同じくらい大事だって。だから
私たちの前では、好きなだけ、
嫌な感じでいて。
（ニヤニヤ見ている梅子たち）
よね） あほか。
寅子） 気を付けてね。また明日。
梅子） あっ、よねさん。
香淑） 一緒に行きましょうよ。
梅子） ちょっと。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜カフェー燈台＞
（いつものようにボーイ姿で
仕事をしているよね）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
＜教室＞
寅子） 母がいつでも
遊びに来てって。
梅子） いいわね。次は何を
作りましょうか？ 涼子様。
涼子） 秋だし、栗饅頭かしら。
寅子） ハハハ！
香淑） また饅頭なんですね。
（笑い声）
寅子） あら、よねさん、
ご機嫌よう。
梅子） あら、よねさん。
ご機嫌よう。
よね） 失礼。
寅子） えっ？
（寅子の足首を掴む）
よね） 三陰交。
店のお姉さんたちに教えてもら
った。月のものの痛みに効くツボ
らしい。多少は楽になるだろう。
寅子） 皆さん！ お月のものの
痛みに効くツボですって！
よね） はっ？
笠松） ねえ、どの辺り？
梅子） フフ、よねさん、
もう一度教えて。
香淑） 私にも。
涼子） 私も。
よね） くるぶしの、指４本分の
すねの骨の内側。
（歓声）
（よねを囲み、
教室中に笑顔が広がる）
こうして、弱音や怒りを
吐き合いながら・・・。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
昭和十年（1935）・春
寅子たちは、
女子部を卒業しました。
寅子） 結局、残ったのは
私たちだけか。
涼子） 皆様と一緒で、
楽しゅうございました。
寅子） みんなで、
弁護士になりましょうね。
よね） 当たり前だ。
（笑い声）
小泉） 先輩方。
山下） おめでとうございます。
寅子） ありがとう。
先に行って待ってるからね。
山下） はい。
法廷劇の乱闘記事が、
くしくも変わり者の乙女たち
の心をつかみ、女子部は、
首の皮一枚で、なんとか、
存続できることに。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（本科のある校舎に
向かう寅子たち）
（桜川家の車から降り、
合流する涼子）
これから３年間、
寅子たちは、
男子学生と共に、
学ぶことになります。
久保田） やあ。
寅子） 久保田参拝、中山先輩！
中山） よかった、
みんながやめなくて。
涼子） 先輩方も。
梅子） 本科でも、
よろしくお願いしますね。
久保田） みんなが来て
くれて心強いよ。
寅子） 私もうれしいです。
花岡） フフ・・・来た来た。
（笑みを浮かべた学生）
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
本音や怒りを吐き合いながら、生きる。
♪話し合いましょう
♪寛容になりましょう
♪大目にみましょう
（ｂｙ「不適切にもほどがある！」）
ってことよね。思っていることは、口に
出していかないとね。伝わらないから。
お互いの思いを知り、分からなくても、
受け入れることはできる。相手のこと
を知ることができる。人間関係はそう
いう積み重ねで深まっていくものだし。
突然寅子の足元にひざまづいたよね。
王子様かと思ったわ～。シンデレラの
靴を持って来た王子様に見えたわ～。
ときめくわ～。男装女子、好きだわ～。
（ごめんなさい、個人的な好みですｗ）
残念ながら、白目女子は脱落したらし
く・・・おなじみの５人で卒業、本科へ。
今度こそ、幼稚なバンカラ学生ではな
い、まともな男子学生が登場しそう？
ますます面白くなりそうな次週に期待。
「虎に翼」関連ブログはこちらから↓
ランキングに参加しています。
ポチっとしていただけると、嬉しいです♪
にほんブログ村
にほんブログ村
