TPP茶番劇シリーズ第一弾★中野剛志はTPP反対を装うTPP推進派 | pink's blog - 学校じゃ教えてくれない経済学

pink's blog - 学校じゃ教えてくれない経済学

経済や政治について時事ネタを交えながら考え、今後の展開を考えるブログです。

普天間基地、移設か、移設じゃないか。

選択肢が「移設する」または「移設しない」になってる。
本当は「基地いらない。基地廃止。」という選択肢があるはず。

ところが、毎日、毎日、テレビで移設するか移設しないかと聞かされているうちに、いつの間にか、頭の中が移設か移設しないかの二択だけになり、基地いらないという選択肢が見えなくなる。

心理マジックである。

セールスマン「奥さん、Aにしますか?それともBにしますか?」
奥さん「どっちにしようかしら?」
本当は買わないという選択肢もあるわけだ。

さて、最近やたら露出が増えてきたのが中野剛志。

彼、中野剛志が、野田首相、渡辺喜美たちと共同して、TPP加盟するために米政府や経団連から送り込まれたキャラであることを知らない人は多い。

今回は、それを説明する。

TPPの話が出始めて菅政権時代を跨ぎ数年が経つ。その間、マスコミを中心に、平成の開国など、あらゆるイメージ戦略を用いて国民を騙して賛成に向かわせようとした。ところが、郵政民営化で騙された国民ですら、TPPは騙せない。そんな足踏み状態が続いた。

そこで米政府は「仮に賛成させるのが難しい場合でもTPPを導入できる方法はないだろうか」と考えた結果、ひとつの茶番劇を実行することにした。

それが「普天間基地、移設か、移設しないか?」改め、「TPPは交渉参加を表明したら離脱できない」刷り込み作戦である。

この作戦のために選ばれたのが中野剛志である。

シナリオは以下の通り。

多くの国民が反対する民主党やTPPを反対して国民の信頼を集める。
 ▼
統計数字を引用して反対理由を説明し、国民に「彼の話は正論」と思わせる。
 ▼
時にはわざと激怒してみせ、国民を高揚させて感情的に支持させる。
 ▼
反対をしながら、必ず、「TPPは交渉参加したら離脱できない」と言う。
 ▼
国民に「交渉参加したとしてもTPP加盟しない」という選択肢があることを忘れさせ、「交渉参加して加盟する」または「交渉参加しないで加盟しない」しか選択がないと思わせる(誤解させる)。
 ▼
刷り込みを浸透させたところで、野田が参加表明をする。

これが、中野剛志が、米政府、経団連から与えられた役目である。

【2011.11.05】中野剛志氏 演説in有楽町【反TPP】

(1:29頃)
中野「まさに、このように一旦参加を表明すると離脱できないのであります」

つまり、繰り返しになりますが、彼、中野剛志の役目は「参加表明をしたら離脱できない」という世論を作ること、それが彼が米政府や経団連たちから与えられた役目だということです。

まだ信じられない方は、なぜ彼がフジテレビに出演することができるのか?を考えてみよう。

フジテレビといえば、いまやネット上ではウジテレビとまで揶揄される放送局であり、お笑いコンビ「フットボールアワー」の岩尾が番組内で「韓流より日本のアイドル、K-POPよりJ-POPの方が好き」と発言するだけで番組を降板させる組織である。そんなテレビに反対派の中野剛志がなぜ出演できるのか?それは彼がTPP加盟を実現するために送り込まれたキャラだからです。以下は、フジテレビ出演時の録画です。

フジテレビ、とくダネ!出演時の中野剛志

(06:27頃)
中野「交渉参加っていうのは国際常識では婚約なんですよ。参加が結婚で、交渉参加っていうのは参加を前提としたお付き合いなんですね。それで婚約を破棄すると日米関係はどうなるかというと日米関係はぐちゃぐちゃになりますよ。世界中から信頼を失う。従って、一旦交渉に参加したら形式的には出れるんだけども、実質上、国際政治上、出れなくなるんですよ。」

ここでも同じ手口を用いています。中野剛志の離脱できない発言の後、番組出演者が一丸となって「交渉参加したら抜けられない」を刷り込みます。これがテレビのやり方です。

婚約や結婚などの例を上げたことで上手く論理をすり替えて説明したつもりかもしれませんが、仮に結婚したとしても、仕事もしないで飲んだくれて家庭内暴力を振るうような旦那だとしたら離婚です。それで世界中の信頼を失う?失いません。

そして、婚約破棄するとどうなるか?に対しては「ぐちゃぐちゃになるから出来ない」という幼稚な弁論。恋愛でも、結婚でも、ビジネスでも、成熟した大人の関係では、別れるにしても、きちんと話し合いをして別れます。つまり、ぐちゃぐちゃとか、それぐらい幼稚な理由でしか離脱できない理由を言えないんです。なぜなら離脱出来るからです。

茶番劇のキャスト
中野剛志=交渉参加したら離脱できないと刷り込む役
野田首相=交渉参加を表明する役

簡単ですね。

さて、経団連や米政府が彼に与えた役目は、TPP加盟の後押しだけではありません。ご存知の方も多いかと思いますが原発推進です。メカニズムは簡単で、TPPと同じく、TPP反対で人気を集めて信頼させておいてから原発推進を肯定する。同じ心理マジックです。

2/2 脱原発・電力自由化論議は国家安全保障観が欠落【中野剛志】

(13:45頃)
中野「私ははっきり言います。僕は馬鹿なので脱原発なんぞはしない。」
この動画で話している能書きも突っ込みどころ満載ですし、米政府や経団連そして何より銀行家たちを喜ばせる内容のサービストークが満載なのですが、今回の記事は、ここを掘り下げるのがテーマではないので別の機会にしたいと思います。

みなさん、こういう茶番劇の俳優に騙されないようにしましょう。

参考資料
日本経団連 会長・副会長一覧
日本原子力産業協会 会員名簿

さて、記憶に新しいところで、これと同じような手法で人気を博して、国民を騙した歴史に残る名俳優がいます。小泉純一郎です。今、中野剛志は民主党を批判しTPPを批判して国民の人気を集めて裏でTPP加盟と原発推進を計ろうとしています。当時の小泉純一郎と云えば、国民の反感を買い支持率が危機的レベルまで落ちた自民党に対して「自民党をぶっ壊す。小泉改革に反対するのは自民党であっても抵抗勢力」として国民の人気を集めました、そんな彼が本当に押し進めたのは郵政民営化であり、その他幾多の売国行為でした。

なお、中野剛志に与えられた役目は、実はもう一つあります。それも、また多少テーマが異なるので別の機会にしたいと思います。もしかしたら、Twitterでつぶやくかもしれません。

【追記】TPP茶番劇をシリーズ化しました!以下もどうぞ。
第一弾、中野剛志はTPP反対を装うTPP推進派である
第二弾、売国奴による夢の共演★野田総理 VS 佐藤ゆかり with 野次議
第三弾、青山繁晴は原子力委員会に所属する似非反対派
第四弾、刑務所から出所した鈴木宗男がTPP反対を唱える

当ブログの全ての記事は筆者の個人的な考えです。必ずしも正しいとは限りません。その点ご承知ください。