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8月19日は、池袋盆BANDの東京での唯一の本番である【すみだストリートジャズフェスティバル】の当日。おろしたての盆BANDTシャツに明るいオレンジ色のテーパードパンツという本番スタイルで朝から大風呂敷設置などの作業をしてました。

盆BANDの演奏のことは次のエントリに書くことにして、ここでは盆BANDのお話ではなく、同日にすみだトリフォニーホールで行われている『すみだ音楽祭2017』のことを書きます。
私の大学時代の友人、吉元貴弘さんが長年合唱指導と編曲をしている合唱団のステージが19日、20日の両日にあり、盆BANDの本番時間とも被らなかったので今年も応援に行けました!

19日は大ホールで女声合唱団【シューベルトコーア】のステージ。
シューベルトの「セレナーデ」やシューマンの「献呈」は何度も聴いていて安定感がありました。
今年の聴きどころはなんと「アランフェス協奏曲第2楽章」や、「ペール・ギュント」に歌詞をつけて合唱曲にアレンジしたもの。
楽器で奏でられるパートに歌詞がついて世界が広がり、そのぶん演奏の難易度は計り知れないことと推察します。いやぁ、その辺の合唱曲ではあり得ない複雑なハーモニーを要求される団員さんの努力には毎度尊敬の念と感動の涙を禁じ得ません!!!

特に良かったのは、ペールギュントの「山の魔王の宮殿より」。囁くピアニシモから子音の炸裂音が飛んできて、逆に迫力と音楽の持つ不気味さを際立たせる演奏が素晴らしかったです。様々な場面を経ての「ソルヴェイグの歌」にもジンときました。


20日の小ホールでは女声合唱団コール・プリマと混声合唱団プリマ&プリモのステージ。
こちらは少人数の合唱団と言うよりは声楽アンサンブルです。
このステージでは往年の映画音楽、懐かしのポップス、ミュージカルの曲などが合唱曲にアレンジして演奏されていました。
少人数だからこそ、ユニゾンのピッチを揃えることが大事だと思いますが、プリマのステージでは全体的にヴィブラートの量も含めて音色が揃っていて美しいなと思いました。
追憶、いそしぎ、マイフェアレディと時代を彩った名曲たちが新たな魅力で歌われて、お客さんたちの反応も見ていてとても良かったです。

この日に特に良いなと思ったのが「サウンドオブサイレンス」。サイモン&ガーファンクルの名曲ですが、本当に美しい日本語の歌詞がついているなあと感動しました。この曲の持つ世界観が音楽だけでなく歌詞からも伝わってきます。それはすなわち、歌詞がしっかり伝わる歌い方を徹底していることの効果でもあるのですが。
続いての「明日にかける橋」も吉元さんの好きなタイプの展開の曲じゃないかなあ。2番のオプリガートの冴え方とか、3番のキーボードアレンジ《キラキラした音でグリッサンド!)とかね。

混声ステージでは「バリ・ハイ」の複雑で美しいハーモニー、歌い手のスイッチがガッ!!!と入るのが見えるレミゼの「民衆の歌」が好きですね。
最後の合同ステージでの「ウエストサイドストーリーメドレー」は、平均年齢70代の団とは思えない爽快なリズム処理(頑張ったんだろうなあ!)、「クール」のスナッピング振り付けも良かったし、「アメリカ」の難しいリズムもこなれてきてカッコよく決まりました!

アンコールで「ヴェニスの謝肉祭」オペラティックな発声を生かした迫力ある合唱を聴かせてくれました、こういうのって、ホンモノの舞台を観たことない人にも舞台の楽しさを伝える役割を担っているような気がしてなりません。
前の日のシューベルトコーアの時も、途中でピアノ連弾の場面を入れたりしてました。ここでも例えばお友達の発表見に来たついでに、本格的なピアノの演奏会のような雰囲気をほんの少し体験できる。こういったステージの魅せ方って素晴らしいと思います。

さて、私はすみだストリートジャズフェスティバル参加で、池袋盆BANDTシャツやらすみジャズTシャツやらでコンサートホールに乗り込みましたが、お客さんの層が全く違うのでちょっと目立ってしまったかも。だからかどうかは知らんけど(笑)これまで何度もここで吉元くんの指導する合唱団や器楽アンサンブルの演奏会レポを書いていて、団員さんにも読んで頂いてるので、小ホールでお客さんのひとりに声をかけられました。
「吉元先生のお友達ですよね?いつもコメントありがとうございます😊!」って!
わー、ご挨拶に行ったこともないのに面割れしてるとか。。。アタシってネットアイドルじゃん!!(アホだ。。。w

長くなってすみません。今回も拙いですが感想書かせて頂いたので、読んでくださったら嬉しいです!

さていよいよ第4楽章フィナーレでは、池袋盆BANDのすみジャズ本番のことを書きますよ!!