8月25日の日曜日は、朝はちょっとのんびりしてお昼過ぎに錦糸町へ。



毎年の夏の恒例行事、友人の吉元貴弘さんが指導する合唱団の演奏を聴きにトリフォニーホールに行ってきました。
席を取るために一つ前の団から聴いてたんですが、すみだ少年少女合唱団とオーケストラの素晴らしい演奏で大変心地良かったです。

さて、女声合唱団シューベルトコーアは、本来器楽曲だったり、オペラでも声楽パート以外の部分にも歌詞を当てて、独自の表現をしているのが大きな特徴の合唱団。今回も盛りだくさんのプログラムでした。曲目は画像参照くださいませ。

では各曲の感想を少しずつ。

セレナーデ
ソプラノの跳躍する旋律が音程きちっとはまっていて気持ち良かったです。強弱や曲の世界はもう身体に染み込んでる感じで余裕がありますね。

モーツァルト40番
ト短調の持つ物哀しさを生かした詩の世界が、初めて聴く人にも共感を覚えてもらえるのではと思いました。どのパートもとても難しいことをやっていて感心しきりです。原曲にある音は何らかの歌のパートかピアノで殆ど網羅しているようで、とても凄いことです。聴いててクラクラしました(良い意味で!)

ドヴォルザーク8番
こちらも郷愁を誘うような短調のワルツ。パイプオルガンを照らす照明は森を思わせるグリーン。
幅広いダイナミクスとゴージャスなアレンジで聴きごたえがありました。
短調の場面の中で、長調の和音を鳴らすところがいくつかありますが、その時の内声パートは音程の取り方に非常に心を配っているのが伝わって、響きが美しかったです。

カルメン前奏曲
ここにもここにも歌詞が付いている!弦のハーモニーがそのまま声になっている!音圧と迫力たっぷりの歌い出しです。
ピアノとパーカッション、カッコよかったです。大変お疲れさまです!!
闘牛士の歌の部分にも新たに歌詞が付いてて印象に残りました。

【ピアノ連弾】こうもり序曲
このコーナーはきっとファンがいるはず!!
私もその一人です(^-^)!!
聴きどころ満載のこうもり序曲、まあピアノ連弾でここまで出来るのホント凄い!
まぎょ先生のキラキラした第1ピアノ
ぴろ先生の安定感のある第2ピアノ
いつもながらとっても素晴らしかったです。

椿姫 乾杯の歌
照明がトリコロールみたいな色遣いで綺麗でした!
この曲も歌い込んでるゆとりが感じられて、安心して聴けますね。華やかな雰囲気で、歌っている皆さんの笑顔も印象的です!

ある晴れた日に
こちらは初お披露目、気合い入れてます!と吉元さんから聞いていたのでとても楽しみにしていました。
オケ部分のアレンジと歌詞の乗せ方が素晴らしいですね。
ソプラノ1、難しいのにとっても上手です。アリアの歌い出しとオブリガートすごく綺麗。
ハーモニー付けも強弱もとてもはまっていて、聴いていて曲の世界に入り込んで悲しくなってきました。訳詞の素晴らしさも特筆もの。

私のお父さん
日本語の美しさがプッチーニの旋律にぴったり寄り添う、わかりやすい訳詞にまず感動しました。
少ない言葉でちゃんと情報量をカバーしているのが凄いのですよ。
その言葉を生かす美しい発声で、素直なハーモニーをゆったりと響かせていました。

誰も寝てはならぬ
照明は、氷の姫君だからかな?青と水色でした。
ドラマティックな展開、迫力がありました。すごくオシャレな和音を使っているので、内声パートの譜読みは大変だったと思います。そして高音連発のソプラノさん!全てのパートの努力が美しく実った名演でした。

アンコール
タイムトゥセイグッバイ
こちらも歌詞がとても聴きやすく、滑舌と声の響きが両立していて素晴らしかったです。
最後まで気持ちをキープして駆け抜けましたね。
本当にお疲れ様でした。

ああ、今年も聴けて良かったです。
吉元くん、音楽スタッフの皆さま、そして日々の練習の成果を実らせた団員の皆さま、今年も熱のこもった素晴らしい演奏をありがとうございました。