今日はすみだ音楽祭2023を聴きに、すみだトリフォニーホール大ホールへ行ってきました。





女声合唱団シューベルトコーア

指揮と編曲の吉元貴弘さん

合唱サポートのみいあさん

二人は学生時代からの友人で

伴奏チームの藤村・富松両先生も

今ではすっかり顔馴染み😊

そんな指導チームのもと、今回もとてもレベルの高い演奏にチャレンジされていて興味深く聴いてきました。


《プログラム》

歌曲集[白鳥の歌]より「セレナーデ」

歌い出し、ひそやかの「ひ」からとても集中して美しい発音で始まり、初めから周りのお客さんの顔が上がるのがわかりました。客席内に「これはすごいぞ」という感じの空気が広がった気がしました。


オー・ソレ・ミオ

ソプラノ、輝かしい高音!2コーラスは難しいアレンジをよく頑張って歌っていたと思います…!!

キーボードでの色付けが効果的にイタリアの風を運んでくれました。


アムール川の波 

ちょっとバランスの聴きにくい前の方の席にいたせいか、ソプラノのオプリガートが大きく聴こえてしまって主旋律が少し聴き取りにくかったので、願わくばもう少し後ろから聴きたかったです。後半のアルトのメロディは前に出てきていてハーモニーのバランスもよくなったので少しホッとしました。


映画[ニュー・シネマ・パラダイス] メドレー

これはもう名曲中の名曲で大好き。聴けて嬉しいなと素直に楽しめました。ピアノとチェレスタの素朴な旋律は本当に美しくて泣けてきます。そこからの盛り上がりも情熱的で良かった。潮が引いていくような終わりも感傷的で、最後まで丁寧な演奏が心に残りました。


動物の謝肉祭】より「フィナーレ」(藤村先生富松先生のピアノ連弾)

まぁ相変わらずパワフルで流石としか言いようのないエネルギッシュな演奏!!おふたりとも大好きよー❤️😍

客席も大いにあったまりました!


歌劇[カルメン]より「ジプシーの踊り」

個人的にはこれ一番良かったと思いました。スタッカートの歌い出しがとても鋭くて練習の軌跡を感じるし、富松先生(MVPだと思ってます😎)のタンバリンとトライアングルの熱に引っ張られるように、次第に演奏全体が熱を帯びてテンポアップしてくる感じがたまらなく良かった!


歌劇[ルサルカ]より「月に寄せる歌」

これも美しいメロディと和声で、良い曲ですよねー。指揮者の曲への愛を存分に感じる😎テンポの揺すり方とかホントに上手いと思いました…!!!

内容は知っているけど、巴子さまの訳詞が美しくて、ひときわ心に染み通りました。


歌劇[トゥーランドット]より「誰も寝てはならぬ」

この曲をもはや定番のように歌い続けているのがもう、それだけで凄いです。原曲はプロのテノール歌手が朗々と歌い上げるメロディ、それはそれはとてつもなく音域も広いし難しいものです。

情熱的かつクリアな響きでカラフの思いを表現する、この女声合唱版もなかなか聴きごたえ充分です。

そしてティンパニの音なども含むキーボードと、ゴージャスなピアノでオーケストラの響きに匹敵するような、広がりのあるサウンドで合唱を支えてくださいました。



アンコール

ヴィヴァルディの「四季」より冬

最近器楽演奏版を聴いたところだったので、歌ではどうなるかワクワクしました。出だしのぶつける和音の緊張感から「お!」と耳を引くし、ジャカジャカ速いパッセージのところはどうするかなと思ってたら…上の音を拾って歌のメロディとするなど編曲が非常に工夫されていて、興味深く聴けました。

そして、器楽曲ですから歌詞がないところを、原曲のソネットの内容に沿って作詞されたものが歌われています。これが日本語の高低アクセントと曲のメロディの抑揚に齟齬がなくて、実に自然に言葉がはまっているのが素晴らしいです。


「四季」のその他の曲は11月26日の定期演奏会で続きをどうぞ、とのことでした。

私は残念ながら別用が入ってしまって聴けないんですが、また別の演奏機会を待ちたいと思います。


この暑い中、とても難易度の高い演奏を終えた団員さん、サポートチームの皆さま、本当にお疲れ様でした。今回も良い時間をありがとうございました。


お昼ご飯とお茶も錦糸町にて。







美味しいケーキでおしゃべりも楽しかったね!今日はお疲れ様〜!!