4月21日 東京博物館にて撮影
ヤマザクラ・・・かな❓
後れ馳せながら、句集「トマトの花」を読みました。真っ赤なトマトを思わせる表紙カバーの色。イラストは、トマトとトマトの花とその萼でしょうか。表紙はカバーより少しオレンジがかった色で、とてもおしゃれな装丁です。
高野ムツオさんと「童子」主宰の辻桃子先生が栞文を寄せています。帯には「若き女性主宰」と謳われているし、桃子先生も「まだ若い一子さん」といろいろなところに書かれていますが、1970年生まれだそうです。まあ、確かに俳句の世界では、若手の中に入るのかな 💦💦💦
一子さんは「滝」の主宰であり、日本伝統俳句協会の理事も努めていらっしゃいますが、伝統俳句とか、現代俳句とかそういう枠組って何なのだろう
一子さんの句は、日常の何気ない一コマを斬新な手法で切り取って表現している気がします。
「俳句は詩である」「俳句は詩とは違う」いろいろな考え方があるかと思いますが、一子さんの句集を読むと、詩情がないと佳句は詠めないのか・・・という気がします
息つぎに太陽を飲む泳ぎかな
炎天の歩道にめくれ週刊誌
サンドレスさらりと姉の出戻りぬ
産風邪やトマトの花にトマトの香
おとなしく悪さしてをり白障子
太陽があつけらかんで素つ裸
日盛や手書きの地図の大ざつぱ
恋了るさくさくさくと独活を噛み
ふらここやひとに内耳といふ迷路
暖房やR指定を母と観て