年が明けて私は今年も1歳年をとります。こればっかりは皆平等で年をとります。昔の日本は年功序列。年をとればとるほど偉いと考えられていました。もちろんそれ相応の責任感も必要になりますが・・・。ところが今では年をとることは「悪」と考えられています。 「老害」という言葉がそれを象徴しています。この言葉は最近はよく使われますが、非常に恐ろしい言葉なのです。
「老害」、この言葉を発した1秒後に私は1秒「老害」になっています。そうこういっている間に10秒経ちました。もう私は10秒「老害」になっています。明日の朝になれば1晩「老害」になっています。しかし、それだけではありません。1日、1ヶ月、1年。時が経てば経つほど「老害」は増していきます。過去の自分に死ぬまで延々と追撃を食らい続けるのです。 「老害」という概念を認めてしまうと私の価値は刻一刻と下がり続けていくわけです。いわば価値観のデフレです。
昔の日本人は頭が良かった。何もしないでも年さえとれば偉くなれた訳ですから、こんなに楽なことはありません。しかし、現在の日本はどうでしょう。これから先、益々日本人は「老害」と言われないようにビクビクしながら暮らしていくでしょう。自分が「老害」と言われないように自分より年老いた人を血眼になって探して攻撃していくわけです。しかし、年齢と共に自分より目上の人は減っていきます。これは自然の摂理で誰も逆らえません。攻撃する事より攻撃される事のほうが圧倒的に増えていく訳です。こんな単純な事もわからないくらい現代の日本人は劣化してしまったのでしょうか?
よろしければ、ポチっとお願いします。
↓
人気ブログランキングへ
よければこちらも
↓
にほんブログ村